再会した先輩とその後の交流は?

努力は喜びや希望へ。教えてくださったMさん

公開日:2019.01.29

更新日:2019.01.29

会社で慕っていた二人の先輩。退社から40年たったにもかかわらず、思わぬ再会を果たしまた交流が始まる―不思議な縁と、二人の先輩が与えてくれたことを語ります。今回はMさんとの交流とNさんのお墓参りについて書きます。

Mさんとご両親

今回はMさんのことをもう少しお話したいと思います。

Mさんと同じ会社に勤務していた頃、私はMさんに仕事を一から教えて頂きました。Mさんは、決して怒ることなく、ていねいなファイル作成、きちんとした仕事などを手本として示してくださいました。私は見て感じて、日々まねて習ってきたと思います。

Mさんの机の引き出しには、いつもチョコレ-トが入っていました。昼休みに一つ食べて「これで疲れがとれるのよ」とおっしゃっていました。

正義感が強く、裏表のない真っ直ぐな方です。だからみなさんに慕われ愛され、尊敬されていたのだと思います。

Mさんは藤沢のご実家に私を誘ってくださいました。お父様お母様も、お優しくとても喜んで迎えて下さいました。また、私が退職してからも、長男を連れて遊びにいったことがありました。お父様がバケツと網を持って長男を釣りに連れていって下さったことは、しっかりと覚えています。お父様は口数の少なし方でしたが、大きなお心で包んでくださっていました。

送っていただいたみかんや柿、すだち

2018年Mさんから庭でとれたみかん柿、すだちなどが送られてきました。お一人で収穫し、ダンボ-ルに詰めて重いのに送ってくださるんです。もうありがたくて。みかんも柿も甘くておいしかったです。少しのお菓子も入っていて、こんなお心遣いに感激するのです。

Nさんのお墓参り

さて、Nさんは2018年の3月に亡くなりましたが、お墓のことは甥御さんのお嫁さんから伺い、主人と探し当てました。月命日にはお参りさせてもらっています。お墓参りに行くとやはり寂しい。3人のデ-トは楽しかったと思い出すのです。

背中を見ます

2018年で84歳のMさんにはご友人が多く、お食事やカラオケなどに行かれているようです。人生を楽しんでお元気に過ごしていただきたいと心から願っています。

Mさんのお母様が年老いていく中で、「私の背中をよく見てなさい。これが歳をとっていくということなのよ」と話されていたそうです。今Mさんも同じことを私に話されます。

Mさんと

年齢とともに必然の体力の衰え、このことはどうしても避けられないことのようです。でも、その中にあっても努力して生きてきたことが、喜びや希望につながると私はお二人に教わりました。感謝しています。

次回は、兄夫婦との旅の話に兄弟愛を盛り込んでみたいと思います。

 

上野 洋子

ママさんバレ-をしていた私が、30代半ばに「静」のイメ-ジにひかれ、近くの公共の施設の教室で気楽に茶道を始めました。お菓子を食べお茶を飲む、これなら宿題はないかな、こんな動機でした。しかし始めてみると奥深く厳しいものでした。茶道を通して学んだこと、良い先生・仲間のことなどを中心にご紹介していきます。

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