私たち、ハルトモ世代のための旅行を提案します
第1回 私の旅行業歴と、みなさまとこれからしたい旅
第1回 私の旅行業歴と、みなさまとこれからしたい旅
公開日:2018年07月03日
新卒で海外旅行専門の旅行会社に
ソルトレークシティでは、ツアーガイドのモルモン教徒の青年と2ショットを撮影。
何が何でも! どんな手段でも良いから! とにかく海外に行きたい! という不純な動機で、新卒20才で海外旅行専門の会社に入社しました。かれこれ40年前のことです。
海外に対する憧れは、物心ついた頃にはブラジルに居たという生育歴が影響しているのかもしれません。気付いたときには周りは異人種だらけ、自分は外国人だったという環境でした。何に対しても好奇心が強く、何でも楽しんでしまおうという性格はこの時に培われたのかもしれません。
入社したころは、まだまだ新婚旅行が初めての海外旅行という方が大半で旅行先はハワイが主流でした。特に大安翌日の月曜日は満員御礼。ジャンボは構造上3-4-3の席が並んでいるので、5組のカップルのうち2組は必然的に通路挟みになってしまいます。それでも諦めず、通路を挟んで手を繋ぐ新婚カップルでいっぱい! なんて時代でした。現在に比べると、海外旅行の黎明期ともいえる頃です。
若くて好奇心いっぱいだった私は、なんでも「やりたガール」として、在籍12年半のうちにお客様電話相談窓口、旅行代理店業から添乗までやりました。
おかげで、世界のさまざまな観光地とホテルに相当詳しくなりました。
国内旅行業へ、日帰りバス旅行
その後一度引退し、10数年のブランクの後に、今度は国内旅行専門の、バス旅行も企画・販売する会社に移籍し約5年半在籍しました。
そこでは国内旅行の販売、旅館ホテルの手配、バス旅行の企画・集客・添乗といろいろな経験をしました。
日帰りのバス旅行を、自分で企画・宣伝・集客・添乗し、直接お客様の感想を聞き、再度企画し添乗する……、という繰り返しでお客様のニーズを収集する能力を身につけ、国内の旅館や観光地に相当詳しくなりました。
引退してからやっていること① ぶらり日帰り小旅行
現在は年に数回、日帰りバス旅行の添乗をするくらいで、ほとんど旅行業から引退状態です。
現役時代に行って良かったところ、或いはテレビなどで紹介されていて行ってみたいところを、同年代の、つまりハルメク世代の友達に提案して一緒に日帰り小旅行を楽しんでおります。
目玉は、1か所ないし2か所だけと決めて、あとはその時の気分で、あっちへふらふら、こっちへぷらぷら、なかなか目的地に到着しない自由きままなぶらり旅をします。
今までは家族の制約などで、なかなか自由にならなかった時間をゆったり優雅に使って、興味のままに体力に任せてする小旅行は至福のひとときです。このぶらり旅を、ハルメク世代のみなさまの参考になればと思い、次回よりいくつか掲載してみたいと思います。
引退してからやっていること② 旅行に関する相談

長年旅行業に関わってきた経験を生かして、友人知人のさまざまな旅行に関する相談に乗っています。
なぜ旅行相談ではなく、旅行に関する相談なのかというと、旅行の目的地以外の相談の方が多いからです。
例えば最近受けた相談は、
1) 国内旅行に3泊4日で行くが、保険はどうしたら良いの?
2) 海外旅行でオプショナルツアーに参加したいが、ツアーごとにかなりの値段の差があるのは、なぜ? そしてどう選んだら良いか?
3) 若い女性二人でロンドンに行きたい、飛行機とホテルはどこに注意して選べば良いか?
4) 伊豆の温泉に行きたいが、どうやったら好みのところがみつけられるか?
などなどです。
友人知人の旅行相談をするにつけ、私たち旅行業者にとってはなんの変哲もない知識が、みなさまの旅行をより良いものとする決め手になるのだなあと思い、いろいろな質問にも答えていきたいと考えています。
ハルトモ世代のみなさまへ、私が伝えたいこと
私の長いだけの(笑)旅行業界における知識が、ハルトモ世代のみなさまの「どこかに行きたいけれど、それがどこなのかよくわからない」、あるいは、「行ってみたいところはあるけど、どうしたらいいのかわからない」というぼんやりした旅行願望を、もう少し具体化するお手伝いができるかもしれないと考え、このコラムを書いてみたいと思います。
私が目指しているのは、体力勝負の若者向けの弾丸ツアーやスピーディーに要領よく巡るリア充(?)ツアーではなくて、
「ハルトモ世代の、ハルトモ世代による、ハルトモ世代のための」旅行の提案です。
ゆくゆくは、一人ではなかなか行きにくいところもみんなで行けばと怖くない!と一緒に行ったり、同じ時代を歩んできた同じ興味を持つ人達と懐かしい場所を廻ったり、といった機会がもてたらすてきだなと思っております。




