更年期のリアル(4)

更年期を前向き過ごす、私の動悸・息切れ・低体温対策

公開日:2021.03.06

更新日:2021.03.22

メイクアップアーティスト、ウェルネスビューティーアドバイザーの杉崎夕子です。私の更年期の経験談とその対策法についてお伝えします。今回は、更年期の動悸、息切れ、低体温対策です。つらいことがよくありますが、楽しむ気持ちで工夫をしています。

動悸・息切れ、低体温対策
海の上にいるとリラックスできます

動悸・息切れ、低体温でつらい毎日

動悸・息切れ、低体温でつらい毎日

突然現れた動悸・息切れ

前回、「更年期の睡眠対策はリラックスがポイント」と題して、睡眠について書かせていただきました。今回はたくさんの更年期症状の中から、「動悸・息切れ、低体温」についてお伝えしたいと思います。

ちょうど一年程前に、少し歩いただけで突然胸が苦しくなり、ハアハアと息切れが始まりました。ランニングをライフワークにしていることから、歩いただけで息が切れるなんてことはなかったため、とても驚きました。「もしかして、なにか病気なのかな?」と不安になったことを覚えています。

春になり、暖かくなってくると、今度は動悸も始まりました。常になんだか胸が苦しい……。
ホットフラッシュも加わって、いつも暑さを感じ、息がハアハアするように。やはり病気になってしまったのかと思いましたが、次第にこれは更年期症状なのだと気づきました。

それからは、ランニングしていてもすぐに息があがってしまう、山に登ってもすぐに息切れしてしまうなど、大好きな趣味が楽しめないときがあり、つらい日々を送っていました。

低体温症状も現れました

季節が冬になり寒くなると、また予期せぬ症状が出始めました。平熱は36℃台の私ですが、気付いたら35℃台に!
コロナ禍であることから、毎日体温を測るのが習慣になっていますが、体温が35℃台となると、今度は免疫が下がっていろいろな心配が出てきました……。特に寒さが厳しい日は34℃台なんてこともありました。更年期の低体温症状が出ていたのです。

午後になり、気温が上がってくるとようやく36℃台に上がるようになり、一日の中での体温差が激し過ぎて体調不良になる日が多くなりました。自律神経が乱れているのですね、きっと。

これも女性が通る道。受け入れる勇気。
ああ、でもつらい……。

冬は体がいつも冷たく感じられ、ぐったりとするようになってしまいました。気温が高いと動悸・息切れ、そして気温が低いと低体温。これはなんとかしなくちゃと対策を取ることにしました。

更年期の動悸・息切れ対策

更年期の動悸・息切れ対策

気温が高い時期、暖かい季節はどうしても動悸・息切れが現れるので、なにか対策はないかといろいろ工夫してみることにしました。私の場合はこんなことに取り組んでみました。

 

  • 適度な運動
    ランニングが趣味ですが、それ以外にもヨガを積極的に取り入れています。また、ゆっくりとストレッチをしたりして、体を動かすことを楽しむようにしました。
  • 健康的な食事
    できるだけジャンクフードは食べない、体にいい油を摂取する、などに気をつけて、なんでもバランスよく食べるようにしています。炭水化物ももちろん摂取します。
  • 質の良い睡眠
    前回書かせていただいたように、睡眠にはこだわっています。“眠りは最高の美容液”です。
  • 深呼吸・腹式呼吸
    穏やかな心になるように、普段から気付いたときに深く呼吸するようにしてみました。
  • リラックスすること
    とにかくこれを意識。メディテーション(瞑想)なども日々の中に取り入れています。時間のないときも意識して5分間だけ瞑想する習慣をつけました。「今ここ」に意識を向けることで穏やかな呼吸、穏やかな心を取り戻せます。
  • 手のつぼ
    心を落ち着かせる手のひらにあるツボを押しています。心が落ち着くと自律神経も整うからです。

   「老宮」(ろうきゅう)……手のひら中央にあるつぼ。
                人差し指と中指の骨の分岐点近くにあります。
   「内関」(ないかん)……手首の中央から指3本分ほど下にあるつぼ。
   「だん中」(だんちゅう)……左右のバスとトップとおへそを結んだあたりにあるつぼ。
                 ストレスを緩和するといわれています。

また、足裏には無数のつぼがあり、症状をやわらげてくれると聞いています。自分へのセルフケアも兼ねて、お風呂上りに足裏をマッサージしたりもしています。

更年期の低体温対策

低体温対策

 

  • とにかく温かいものを取る
    コーヒーが大好きですが、それ以外に葛湯や生姜湯、甘酒、お汁粉などを飲むようにしています。
    また、サラダも温野菜サラダに替えてみました。湯豆腐やおでんなど、いつも温かいメニューにしています。
  • 炭水化物を取る
    体温をあげる炭水化物(糖質)はエネルギーの元となります。私は抜くことはしません。
  • 脇の下や鼠径(そけい)部を温める
    肌に直接触れるものにもすごく気を遣うようになりました。おすすめはメリノウール。汗冷え対策のためにトレイルランニングや登山のときに重宝していますが、普段も着るようにしてみたところ、これが最高でした!汗をかいても汗冷えしなく快適です! また鼠径部の辺りをさすったり、マッサージしたり、気づいたときに温めるようにしています。
  • 体を動かすこと、そしてお風呂
    運動とストレッチを毎日行うことで少しでも体温が上がるようにしています。そして毎日必ず大好きなお風呂に浸かり、体を温めています。

 

更年期の動悸・息切れ、低体温。つらいときがあると思いますが、悲観的にならず受け入れて、楽しくあれこれ対策を練ることが大切かなと思っています。私の経験をシェアして、更年期症状でお悩みの皆さんと一緒に乗り越えていけたらうれしいです。
 

■もっと知りたい■

杉崎夕子

メイクアップ・ビューティープロデュース・ウェルネスビューティーアドバイザー。
自然に身を委ね、マインドフルな生き方を大切にしています。スポーツしながらキレイになるをモットーに情報をお伝えしていきます。
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