北海道ガーデン街道を2泊3日で巡るモデルコース前編
2021.05.112020年05月12日
楽しい!! ウォーキング
飯田市の天然記念物「愛宕神社の清秀桜」を愛でる散歩
ウオーキングやお散歩が大好きな長野県在住の渡来夢さん。前回に引き続き、今回も地元の美しい桜を紹介してくれました。この地域の桜は長く楽しめるというのがいいですね。
一本桜~南信州から
今年もまた、桜は咲きました。春が来ました。以前『台風19号に思う」という記事で紹介した“りんご並木”があった所は、桜の並木になっています。 大火からの復興を願い、エドヒガン・コヒガン・シダレザクラなどが植樹されました。
今回、私が紹介したいのは、南信州(飯田市と周辺の町村)にある一本桜です。歴史があり、姿形が美しい一本桜です。江戸時代の藩主脇坂氏が桜の植樹に熱心だったといわれています。 長い時代を生き抜いてきたたくさんの桜が、今も美しく力強く咲いています。
南信州、天龍川の両岸は河岸段丘のため、桜が一斉には咲かず、徐々に満開を迎えるため、長い期間さまざまな桜を楽しむことができることも、特徴の一つです。ここにはたくさんの桜がありますが、私の好きな個性的な桜を紹介していきたいと思います。
愛宕神社の清秀桜
先ず、市内最古の清秀(せいしゅう)桜は愛宕神社の御神木。種類はエドヒガンです。比較的早い時期に咲き始めます。現在の愛宕神社の位置にあった地蔵寺の清秀法印が仁治元(1240)年に植えたと伝えられています。エドヒガンにしては花の色が濃く、市内最古の桜とあって市民に親しまれています。
高さは約8mあり、よくぞがんばって咲いてくれていると思います。私が見に行ったときは、まだ満開ではありませんでした。
右奥の桜は、約200年の千代蔵桜(エドヒガン)です。幹の直径4.3m、樹高16m。まだ、若いので勢いがあり勇壮な姿です。これから成長が楽しみな桜です。
くよとの桜
江戸時代の飯田藩主脇坂氏のころ、地域の人が植えたとされています。幹の直径3.8m、樹高15m、約350年の枝垂桜です。飯田市、毛賀にあります。
「くよと桜」といれるのは、供養塔があるからです。この時、三~五分咲きでした。
ここは、室町時代の信濃国守護小笠原氏の居城に近いためか、戦に関わりのある、陣返坂・自害坂・石打場などの地名が残っているそうです。ちょと怖い地名です。
また、地元の人達が、250年以上1日も休まず、今でも毎晩交代で供養の灯明を燈していると聞きます。過去に怖ろしいこともあったのでしょうが、「くよとの桜」はこんなに美しく、私たちを見守ってくれているかのようです。