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飯田市の天然記念物「愛宕神社の清秀桜」を愛でる散歩

公開日:2020.05.12

ウオーキングやお散歩が大好きな長野県在住の渡来夢さん。前回に引き続き、今回も地元の美しい桜を紹介してくれました。この地域の桜は長く楽しめるというのがいいですね。

一本桜~南信州から

今年もまた、桜は咲きました。春が来ました。以前『台風19号に思う」という記事で紹介した“りんご並木”があった所は、桜の並木になっています。 大火からの復興を願い、エドヒガン・コヒガン・シダレザクラなどが植樹されました。

今回、私が紹介したいのは、南信州(飯田市と周辺の町村)にある一本桜です。歴史があり、姿形が美しい一本桜です。江戸時代の藩主脇坂氏が桜の植樹に熱心だったといわれています。 長い時代を生き抜いてきたたくさんの桜が、今も美しく力強く咲いています。

南信州、天龍川の両岸は河岸段丘のため、桜が一斉には咲かず、徐々に満開を迎えるため、長い期間さまざまな桜を楽しむことができることも、特徴の一つです。ここにはたくさんの桜がありますが、私の好きな個性的な桜を紹介していきたいと思います。

 

愛宕神社の清秀桜

桜

先ず、市内最古の清秀(せいしゅう)桜は愛宕神社の御神木。種類はエドヒガンです。比較的早い時期に咲き始めます。現在の愛宕神社の位置にあった地蔵寺の清秀法印が仁治元(1240)年に植えたと伝えられています。エドヒガンにしては花の色が濃く、市内最古の桜とあって市民に親しまれています。

高さは約8mあり、よくぞがんばって咲いてくれていると思います。私が見に行ったときは、まだ満開ではありませんでした。

別方向から見た清秀桜
別方向から見た清秀桜
清秀桜と千代蔵桜
清秀桜と千代蔵桜

右奥の桜は、約200年の千代蔵桜(エドヒガン)です。幹の直径4.3m、樹高16m。まだ、若いので勢いがあり勇壮な姿です。これから成長が楽しみな桜です。

 

くよとの桜

江戸時代の飯田藩主脇坂氏のころ、地域の人が植えたとされています。幹の直径3.8m、樹高15m、約350年の枝垂桜です。飯田市、毛賀にあります。

間からは仙丈ヶ岳が見える
間からは仙丈ヶ岳が見える
美しいくよと桜
美しいくよと桜

「くよと桜」といれるのは、供養塔があるからです。この時、三~五分咲きでした。

今も毎晩交代で供養の灯明を燈している
今も毎晩交代で供養の灯明を燈している
逆方向から見ると
逆方向から見ると

ここは、室町時代の信濃国守護小笠原氏の居城に近いためか、戦に関わりのある、陣返坂・自害坂・石打場などの地名が残っているそうです。ちょと怖い地名です。

また、地元の人達が、250年以上1日も休まず、今でも毎晩交代で供養の灯明を燈していると聞きます。過去に怖ろしいこともあったのでしょうが、「くよとの桜」はこんなに美しく、私たちを見守ってくれているかのようです。

桜のトンネルの道は江戸時代の旧遠州街道
桜のトンネルの道は江戸時代の旧遠州街道

 

 

渡来夢

美しいものに触れたいとの思いから美術館に行ったり、植物を育てたり、きものリフォームなどの手芸を楽しんでいます。元気でいられるように、ピアノの練習やパンを焼くことにも挑戦しています。『やってみよう!』の精神で。日常こそ大切、工夫して、お金をかけずに楽しむこころ豊かな暮らしを目指しています。

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