油絵が支える心と人生

絵画があったからこそ乗り越えられた、震災の傷

スミレ
2018/07/17 8

熊本地震など、辛いときに心の支えになった油絵。油絵の魅力や面白さ、使う道具、実際に書いた作品について紹介します。今回は、油絵を始めたきかっけや震災で受けた心の傷から救われたこと、復興の様子、絵画展での入選作品について触れます。

絵画展で入選した作品
絵画展で入選した作品。
【目次】
  1. 「絵はだんだん描けるようになります」
  2. 描いている時は震災のことも忘れ

「絵はだんだん描けるようになります」

油絵との出会いは 高校で美術クラブに入ったこと。何も知らない私は 先生が教えてくださるまま描いていたように思います。それから絵のことを考えることもなく結婚をし、仕事してバタバタと月日が流れました。定年後都会から緑豊かな田舎に引っ越し住むようになり、これが油絵を再開したきかっけとなりました。

雨上がりなど、それは綺麗な景色が広がります。たまには虹が出ます。川があり、山があります。朝日、夕日、絵のモチーフには困りません。

私はNHKの「日曜美術館」のファンですが、ある時、当時100歳の女性画家 入江一子(いりえかずこ)さんが出ておられました。とても元気で情熱的な色彩の素晴らしい絵でした。そして「絵はだんだん描けるようになります。」と。その言葉は 今も良く覚えています。生き生きとした心に沁みる言葉です。本当に感動しました。

描いている時は震災のことも忘れ

私は2016年に熊本地震に遭いました。それは大変な思いをしました。自宅は平屋のため、大した被害はありませんでしたが、屋根の上の太陽光発電機は壊れ、取り替えました。今も家は3センチ傾いています。周りの家は築年数が古く2階建てで、瓦の重さで潰れました。半壊、全壊が多かったです。

幸いにも絵を描きに通っていたカルチャーセンターは被害がなく、絵の方は続けることができました。描いている時は何もかも忘れ没頭しました。おかげで この辛い時期が乗り越えられたと思います。

現在もまだクレーン車は見ますが、周りの家はこの2年で解体され、新築になりました。仮設住宅にいた方達も その新しい家で暮らし始めたところです。地震の後鬱々とした気持ちで暮らしていましたが、本来の明るい私に戻りました。その頃描いた絵も暗かったけど今は明るいです。手作りの野菜を食べて物価の安いこの土地に住み、とても有難く感謝しています。

絵には心に訴えるものがあります。これからも生きているといろんなことがあるでしょう。周りには 20年、30年と描き続けられた先輩がおります。絵を通じて 知り合った友人もできて充実感があります。私はまだ5年目、絵に関してはひよっこの初心者ですが、この趣味が長く続けられたら嬉しいです。

 


※今回掲載した絵(画像)の補足をします。
2017熊日展 入選
明るい空と深い海の色
かなたの地平線
長い間風雨で削り取られた自然界の厳しさ、岩の層の微妙な光の陰影
その美しさに惹かれました。

次回は、使う道具や描き方、創作にかかる期間など、油絵ならではのことについて触れたいと思います。

スミレ

熊本県 /71歳
熊本県 /71歳

高校の時に美術クラブに入り 油絵を始める。結婚し家庭に入り油絵はすっかり忘れて過ごしていたが、定年後に時間ができて絵を描きたいと思い、カルチャーセンターへ。だんだん面白くなり最近では展覧会に応募し、大作にも挑戦しています。

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