- ハルメク365トップ
- ハルトモ倶楽部
- 文化部
- 絵画があったからこそ乗り越えられた、震災の傷
熊本地震など、辛いときに心の支えになった油絵。油絵の魅力や面白さ、使う道具、実際に書いた作品について紹介します。今回は、油絵を始めたきかっけや震災で受けた心の傷から救われたこと、復興の様子、絵画展での入選作品について触れます。
「絵はだんだん描けるようになります」
油絵との出会いは 高校で美術クラブに入ったこと。何も知らない私は 先生が教えてくださるまま描いていたように思います。それから絵のことを考えることもなく結婚をし、仕事してバタバタと月日が流れました。定年後都会から緑豊かな田舎に引っ越し住むようになり、これが油絵を再開したきかっけとなりました。
雨上がりなど、それは綺麗な景色が広がります。たまには虹が出ます。川があり、山があります。朝日、夕日、絵のモチーフには困りません。
私はNHKの「日曜美術館」のファンですが、ある時、当時100歳の女性画家 入江一子(いりえかずこ)さんが出ておられました。とても元気で情熱的な色彩の素晴らしい絵でした。そして「絵はだんだん描けるようになります。」と。その言葉は 今も良く覚えています。生き生きとした心に沁みる言葉です。本当に感動しました。
描いている時は震災のことも忘れ
私は2016年に熊本地震に遭いました。それは大変な思いをしました。自宅は平屋のため、大した被害はありませんでしたが、屋根の上の太陽光発電機は壊れ、取り替えました。今も家は3センチ傾いています。周りの家は築年数が古く2階建てで、瓦の重さで潰れました。半壊、全壊が多かったです。
幸いにも絵を描きに通っていたカルチャーセンターは被害がなく、絵の方は続けることができました。描いている時は何もかも忘れ没頭しました。おかげで この辛い時期が乗り越えられたと思います。
現在もまだクレーン車は見ますが、周りの家はこの2年で解体され、新築になりました。仮設住宅にいた方達も その新しい家で暮らし始めたところです。地震の後鬱々とした気持ちで暮らしていましたが、本来の明るい私に戻りました。その頃描いた絵も暗かったけど今は明るいです。手作りの野菜を食べて物価の安いこの土地に住み、とても有難く感謝しています。
絵には心に訴えるものがあります。これからも生きているといろんなことがあるでしょう。周りには 20年、30年と描き続けられた先輩がおります。絵を通じて 知り合った友人もできて充実感があります。私はまだ5年目、絵に関してはひよっこの初心者ですが、この趣味が長く続けられたら嬉しいです。
※今回掲載した絵(画像)の補足をします。
2017熊日展 入選
明るい空と深い海の色
かなたの地平線
長い間風雨で削り取られた自然界の厳しさ、岩の層の微妙な光の陰影
その美しさに惹かれました。
次回は、使う道具や描き方、創作にかかる期間など、油絵ならではのことについて触れたいと思います。
-
巻き爪を予防する靴選び
健康的な足を守るために「靴選び」はとても重要。巻き爪や足トラブルを防ぐ靴の選び方と履き方をシューフィッターに聞きました。 -
「朝の尿モレ」これで解決
どっと押し寄せる朝の尿意。そんなやっかいな「朝の尿モレ」に特化した吸水パッドをハルトモさんがお試し!はたして効果は? -
薬局の待ち時間を解消
薬局でのキツい待ち時間。仕方ないとあきらめていませんか?アイン薬局のアプリを使えば、実は待ち時間問題は解消できるんです! -
突然の出費はこれで解決!
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
老化を早める「体の酸化」
体の酸化度(サビ度)をチェック!「老けやすい生活」を送っていませんか? -
1回10分~の健康習慣♪
一流講師のレッスン100以上!本会員は無料で受け放題!日替わり「まいにちレッスン」の詳細はこちら★