感性の赴くまま描いてみましょう

キャンバスに向かって自由を満喫!

公開日:2019.07.04

更新日:2019.07.04

熊本大震災など、辛いときにスミレさんの心の支えになったのは油絵でした。日常の中に、作品の題材のヒントはいっぱいあるというスミレさん。今回はスミレさん流のスケッチのポイントもご紹介します。

「とにかく描いてみよう」

描くときはまず、何か題材を探します。
探すといっても描きたいものは有りすぎるので、迷ってしまいます。

山や川、湖や里山の景色だったり、道端にひっそりと咲いてる草花だったり。海に行けば舟が何艘かあり、青い空に雲がぽっかり浮かんでいる景色も描いてみたくなります。
 

 

紙風船の鉛筆画


非日常も描きます。

なかなか旅行には行けませんが……。行けたらラッキーです。その感動を記録します。
旅先には日頃目にしない景色があります。

街中にもたくさん転がっています。

歩いている人、立ち止まっている人、座っている人。ビル群も絵になります。今回は街中の風景を探して絵を仕上げたいと思います。

よく行く喫茶店の近くにその景色はあります。

ボールペンでスケッチして色鉛筆でさっと描きました。

人が通る道なので邪魔にならないよう隅っこにくっついて……。ちょっと慌ただしいスケッチ。
 

細かいところは写真に撮りました。

 

人通りが絶えません。

とりあえず作品を描く準備はできました。

絵柄的に白くきれいなキャンバスより古キャン(1度、2度描いたキャンバス)の方が今回合うと思いました。それで以前描いた作品の上から直接絵の具を乗せて描いていきます。

これはあくまで自分流です。それぞれに合うやり方があると思いますので念のため。

「補色の混合」

 


下地はグレーにしたほうが良さそうなので色を作っていきます。

赤とグリーン、黄色と紫、青とオレンジ……。どの組み合わせで混色してもグレーになっていきます。

どんな色がいいかと迷ったら、キャンバスの上でほんの少し色を乗せて周りの雰囲気に合うか調べます。

合えばその色を使い、合わななければ他の色を考えます。

木製のパレットが一般的ですが、私は後の掃除が大変なので今はペーパーパレットを使っています。

大作用はF6サイズがあります。広いしゆったり使えます。

これは後片づけが楽です。

混色はペインティングナイフで溶かすようにペトロール(溶き油)を少し垂らし、何回も絵の具と混ぜていきます。30回くらい混ぜるといい感じになります。混ぜ方が少ないと色が汚くなってしまうようです。

全体を4面に分けてグレーの部分を多めに取ります。

実際は下の色が残っているので完全な1色にはなりません。それはそれで味があると思って先に進めます。

絵にはこういった細かいところに作者の性格が必ず出ます。完璧主義の人はやはり完璧な絵を描いています。完璧主義ではない私は、そこまでやってしまうとストレスになるので、まぁまぁで抑えることにしています。

いつも思うんですが、白とグレーと黒だけの世界を描いてみたい! しゃれてるでしょ!

この街中の絵は途中経過を時々ご報告しますね。仕上げまで半年間はかかると思います。

新しい事に挑戦!

同じ事の繰り返しの毎日が過ぎていきます。

絵を描く時くらいはなるべく制約を減らして自由を満喫しましょう。作品は経過も大事です。素人ならではのよさも大事です。

悩んで苦しんで“我が子”を生み落としたいものです。

結果のよし悪しは仕方ないけど、出品したらやはり入選したい。明日は入選発表の日です。

今夜はなかなか寝られません。

出品作品です。
 

日洋展(東京で開催)に出品した作品

入選したらやはり嬉しいです。

次回は今まで描いた作品について書いてみようと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。
 

スミレ

高校の時に美術クラブに入り 油絵を始める。結婚し家庭に入り油絵はすっかり忘れて過ごしていたが、定年後に時間ができて絵を描きたいと思い、カルチャーセンターへ。だんだん面白くなり最近では展覧会に応募し、大作にも挑戦しています。

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