糖質オフ生活奮闘記11

糖質とアンチエイジングの関係性

公開日:2020.01.24

更新日:2020.01.24

糖質オフアドバイザーの資格を取ったさいとうさん。糖質がもたらす体への影響を解説します。シミやたるみの原因に! そして骨粗鬆症とも関係が!

過剰な糖質の摂取は、シワやたるみの原因に

前回の記事「糖質オフアドバイザーを目指す~糖質と認知症の関係性」で放っておくと命に関わる糖尿病と、誰もが恐れるアルツハイマー型認知症の仕組みをお伝えしましたが、後はできればいつまでも、若々しくありたいものです。

過剰な糖質の摂取は、タンパク質と結びつくことで、シワやたるみの原因となります。

三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)のひとつであるタンパク質は、肌を作る働きをします。そのタンパク質が、体内の余分な糖質と結びつくと「糖化」が始まり、一度糖化すると元には戻らず、体温で加熱されAGE(終末糖化産物)と言う老化物質を生成します。このAGEが肌の弾力性とハリをなくし、くすみを生み出すのです。

老化物質AGEが蓄積される仕組み

老化物質AGEが蓄積される仕組み

AGEは体内で作られる物と、摂取により直接取り込んでしまう物があります。


「糖化」による体内発生
血糖上昇
  ↓
余分なブドウ糖とタンパク質が結合(糖化)
  ↓
体温で温められる
  ↓
AGE発生
 

食べ物から摂取
AGEの多い食品
加熱してこんがり焼けたキツネ色の部分にAGEは発生します。下記の様な「焼き目のついた食品にAGEは多い」ことを目安にしてください。

 ★ホットケーキなどの焼き菓子
 ★ポテトチップスなどのスナック
 ★揚げ物の衣
 ★カレーやシチューなど小麦粉を焦がしたもの

溜まったAGEは体外に排出しにくいため、事前に糖質を制限して予防するのが一番です。

AGEはコラーゲンと深く関係しています。コラーゲンとは、皮膚を構成するタンパク質で、肌の弾力とハリを保っています。糖質やAGEの多い食品を過剰に摂取するとコラーゲンが糖化し、AGEが発生、コラーゲン繊維とエラスチン繊維の規則正しい配列が乱れ、肌の弾力とハリを低下させます。

骨粗しょう症との関係

骨粗しょう症との関係

転んだので念のためレントゲンを撮ったら、骨粗しょう症予備軍と言われたとか、よく聞く話です。年齢を重ねている人には、そう言っておけば間違いはないからです。私の場合は「アクシデントのち泥縄」の回で、階段から転落しましたが、骨に関しては何も言われませんで、期せずして骨が丈夫だということがわかりました。

骨の強度が低下し、骨折するリスクが大きくなる病気が骨粗しょう症です。

骨の栄養はカルシウムと思いがちですが、実は骨の土台はコラーゲンでできています。骨密度を決めるのはカルシウムなどのミネラル成分で、骨の質を決めるのがコラーゲンです。どちらも骨には欠かせない大切な要素ですが、コラーゲンが糖化してしまうと、ミネラルは足りていても、骨の質が低下し、もろく崩れやすい骨になってしまいます。

その上、AGEの蓄積により破壊された骨は、カルシウムとして血中に流れ出し、石灰化して血管壁にへばりつく事態となります。

糖質過剰摂取は骨だけでなく、動脈硬化のリスクにもなるので、タンパク質やミネラルをしっかり摂取する糖質制限が大切です。
 

次回は糖質と筋肉と肝臓のお話です。

参考文献「糖質OFFアドバイザー基礎理論編」大柳珠美

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さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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