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糖質オフアドバイザーの資格を取ったさいとうさん。糖質がもたらす体への影響を解説します。シミやたるみの原因に! そして骨粗鬆症とも関係が!
過剰な糖質の摂取は、シワやたるみの原因に
前回の記事「糖質オフアドバイザーを目指す~糖質と認知症の関係性」で放っておくと命に関わる糖尿病と、誰もが恐れるアルツハイマー型認知症の仕組みをお伝えしましたが、後はできればいつまでも、若々しくありたいものです。
過剰な糖質の摂取は、タンパク質と結びつくことで、シワやたるみの原因となります。
三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)のひとつであるタンパク質は、肌を作る働きをします。そのタンパク質が、体内の余分な糖質と結びつくと「糖化」が始まり、一度糖化すると元には戻らず、体温で加熱されAGE(終末糖化産物)と言う老化物質を生成します。このAGEが肌の弾力性とハリをなくし、くすみを生み出すのです。
老化物質AGEが蓄積される仕組み
AGEは体内で作られる物と、摂取により直接取り込んでしまう物があります。
「糖化」による体内発生
血糖上昇
↓
余分なブドウ糖とタンパク質が結合(糖化)
↓
体温で温められる
↓
AGE発生
食べ物から摂取
AGEの多い食品
加熱してこんがり焼けたキツネ色の部分にAGEは発生します。下記の様な「焼き目のついた食品にAGEは多い」ことを目安にしてください。
★ホットケーキなどの焼き菓子
★ポテトチップスなどのスナック
★揚げ物の衣
★カレーやシチューなど小麦粉を焦がしたもの
溜まったAGEは体外に排出しにくいため、事前に糖質を制限して予防するのが一番です。
AGEはコラーゲンと深く関係しています。コラーゲンとは、皮膚を構成するタンパク質で、肌の弾力とハリを保っています。糖質やAGEの多い食品を過剰に摂取するとコラーゲンが糖化し、AGEが発生、コラーゲン繊維とエラスチン繊維の規則正しい配列が乱れ、肌の弾力とハリを低下させます。
骨粗しょう症との関係
転んだので念のためレントゲンを撮ったら、骨粗しょう症予備軍と言われたとか、よく聞く話です。年齢を重ねている人には、そう言っておけば間違いはないからです。私の場合は「アクシデントのち泥縄」の回で、階段から転落しましたが、骨に関しては何も言われませんで、期せずして骨が丈夫だということがわかりました。
骨の強度が低下し、骨折するリスクが大きくなる病気が骨粗しょう症です。
骨の栄養はカルシウムと思いがちですが、実は骨の土台はコラーゲンでできています。骨密度を決めるのはカルシウムなどのミネラル成分で、骨の質を決めるのがコラーゲンです。どちらも骨には欠かせない大切な要素ですが、コラーゲンが糖化してしまうと、ミネラルは足りていても、骨の質が低下し、もろく崩れやすい骨になってしまいます。
その上、AGEの蓄積により破壊された骨は、カルシウムとして血中に流れ出し、石灰化して血管壁にへばりつく事態となります。
糖質過剰摂取は骨だけでなく、動脈硬化のリスクにもなるので、タンパク質やミネラルをしっかり摂取する糖質制限が大切です。
次回は糖質と筋肉と肝臓のお話です。
参考文献「糖質OFFアドバイザー基礎理論編」大柳珠美
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