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- きものリフォームー子ども服を作るー
きものをいろいろなものにリフォームすることが好きです。30年間に手がけた作品とその背景にある物語をつづります。今回は、孫の誕生、成長に合わせて作った作品を見てください。
赤ちゃんグッズ
孫の誕生、成長に合わせて、産着やカバーオールなどたくさん作りましたが、きものリフォームに限って紹介します。
白地で鶴の柄が美しい羽織の裏でセレモニー用のベビー服を作りました。きもの地とバスタオルで袷のおくるみもよい思いつきだったと思っています。打掛でウェディングドレスを作った残り布で、お宮参り用の帽子とよだれかけも作りました。アイキャッチの写真は帯を利用したクーファン(赤ちゃんを入れる手提げ籠)です。中に入っているのは人形です。
実は私の孫の時に妹が作ってくれたのですが、赤ちゃんの重みで形が崩れてしまいました。それで底に厚いボール紙を入れて一回り小さく改良しました。ペットボトルに水を入れて試してみたところ10キロ入れても形が崩れません。姪の長男が使いました。
【幼児服】
幼児服は少量の用布で作れるので、きもの地が余ってしまいます。私用も作ってお揃いで着ました。男子の孫が誕生してからは、ジャンパースカートとサロペットという組み合わせで姉弟に着せました。また孫のサロペットとお揃いで娘婿の作務衣を作り父子で着てもらいました。
絞りの羽織で孫娘のワンピースを作り、コンサートに着て行ったことがあります。帰り際、知らない方がグループで駆け寄って来られ、「これって羽織よね」と囲まれました。5歳の孫とびっくりしました。また3歳で着た晴れ着も不要になったのでピアノの発表会用のワンピースに作り替えましが、出場しなかったので、着る機会がないまま孫娘が成長しました。
きものの雨ゴートは表裏のコントラストがいいので、それを活かすデザインで、しかも孫と私の二着が作れるようにいろいろ考えました。布の上に型紙を置きながら、デザインを変えたり、配置を変えたりして、裁断までに時間がかかりました。孫のフードは取り外しができます。
【ハロウィーン】
数年前まではハロウィーンを意識したことはなかったけれど、次女の長男には作ってみました。オレンジ色の用布はメリヤスニットですが、背中の蝙蝠の羽は男物の紋付です。
昨年のハロウィーンは手持ちの帯やきもの地で桃太郎の衣装を作りました。きび団子を入れる巾着も作りましたが、今一つ桃太郎になり切れなかったので、鉢巻と幟(のぼり)を作りました。幟は夫が作りました。私の母がお世話になっている施設のクリスマス会に飛び入りで参加させていただいて「桃太郎」の歌を歌いました。「♪おこしにつけたきびだんご~♪」になるように帯も作りました。
次回は心に残る和服から和服へのリフォームを見てください。
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