HALMEK up アンバサダー紹介♯4
メイクアップアーティスト yoshiko「メイクで年齢を重ねることを楽しむ」
メイクアップアーティスト yoshiko「メイクで年齢を重ねることを楽しむ」
公開日:2026年03月28日
「またお会いしましょう」闘病で知った言葉の重み
大阪でオトナ世代を対象としたメイクレッスンサロンを主宰しInstagram(@yoshiko_recoltemakeup)も人気のメイクアップアーティストのyoshikoさんは、52歳の時に病気を経験しました。健康診断で見つかった乳がんでした。
幸いにも早期発見で、手術のみで治療を終えることができましたが、この経験はyoshikoさんの人生観を大きく変えるきっかけとなります。
「『またお会いしましょうね』っていうのは、本当にまた会いたいと言える言葉なんだなって思ったりとか……」。
当たり前のように交わされる挨拶に、かけがえのない重みを感じるようになったと、yoshikoさんは静かに語ります。
検査結果を待つ間、自分はもしかしたら「死」に近いレベルの病を抱えているのかもしれない、と考えた日々。
その不安を乗り越えた今、年齢を重ねることそのものが、とても尊いことだと感じるようになりました。

「街ですれ違うお年寄りの方を見た時に、『この人たちすごいんだな』って本当に思って。年齢を重ねるということは、すごいことなんだなって」。
健康に年を重ねられることへの感謝。それが、エイジングをポジティブに捉え、メイクを通して多くの女性を勇気づけるyoshikoさんの活動の原点にあるのです。
憧れの外資系美容部員から、ブライダル業界、そして独立へ

子どもの頃からメイクが好きだったyoshikoさん。お母様の数少ない化粧品をこっそり使っては、リップをチークにしてみるなど、誰に教わるでもなく夢中になっていたと言います。
その探究心は、シュウウエムラのメイクアップスクールへと繋がり、外資系化粧品ブランド「エスティ ローダー」のBA(ビューティーアドバイザー)としてキャリアをスタートさせました。
しかし、当時の顧客層とのジェネレーションギャップに悩み、一度はコスメの世界を離れます。
「やっぱりお化粧品を紹介するのは楽しかったな」。

その思いを胸に再び門を叩いたのが、憧れの外資系化粧品ブランド「クリスチャン・ディオール」でした。
ディオールではBAとして約13年勤務。最後の5年間は、全国の百貨店イベントなどで活躍する「メイクアップスペシャリスト」チームの一期生として、メイクの技術をさらに磨き上げました。
その後、結婚と出産を機に退職。子育ての傍ら、知人の紹介でブライダル業界へ。花嫁さんのご親族のメイクなどを担当し、幸せの瞬間に立ち会う仕事にやりがいを感じていました。
しかし、お子さんの急な体調不良で仕事を休まざるを得ない日々に、「このままでいいのだろうか」と悶々とするように。その葛藤が、自身のサロンを持つという独立への道を開くことになったのです。
「石橋を叩いて割る性格」だった私が、一歩踏み出せた理由

「私自身の性格は、石橋を叩いて割るタイプ。叩きすぎて渡れなくなっちゃうんです(笑)」。
自らをそう分析するyoshikoさん。慎重で心配性な彼女が、独立という大きな一歩を踏み出せた裏には、いくつかの支えがありました。
一つは、ブライダル業界で働きながら通ったパーソナルカラーのスクールでの出会い。そこで先生が、独立に向けた具体的なアドバイスで背中を押してくれたのです。
そしてもう一つは、家族の応援でした。
「夫が『とりあえず、悩むくらいならやったらええやん』みたいな感じだったんです」。
その一言が、yoshikoさんの決心を後押ししました。
もともと自己肯定感が低く、何事にも自信がなかったと語るyoshikoさん。しかし、独立してお客様一人一人と向き合う中で、心のあり方を学び、自分自身を客観的に見つめ直すことができるようになったと言います。
心配性な自分でも、人の縁と家族の応援があれば道は開ける。その経験が、今の彼女の柔らかな強さを作っています。
50代からの「がんばらないメイク」。yoshiko流3つのヒント

yoshikoさんのサロンには、オトナ世代のメイク初心者の方が多く訪れます。長年仕事に邁進してきた方、役職が変わり人前に立つ機会が増えた方など、理由はさまざま。そんな大人の女性たちが陥りがちな「もったいないメイク」と、それを解決する3つのヒントを教えてもらいました。
1. ラインの引きすぎに注意!「柔らかい素材に強い線」はミスマッチ
年齢を重ねた肌は、柔らかく、しなやかになります。そこに眉、アイライン、リップラインと、すべての線をくっきり描いてしまうと、線だけが浮いてしまい、ちぐはぐな印象に。
- アイシャドウでぼかす、ペンシルを指でなじませるなど、どこかに「抜け感」を。
- 線を引くのではなく、足りない部分を「埋める」意識で。

2. 色選びは「肌から離れすぎない」。ワントーンの違いで上品に
流行のメイクを取り入れたい時こそ、色選びが重要です。「自分の肌の色から離れすぎない色」を選ぶのが、若づくりに見せないコツ。
- 涙袋メイクなら、肌よりワントーン明るい程度のカラーを。
- リップも、まずはご自身の唇の色に近い色から。そこから「ワントーン明るく」「ワントーン鮮やかに」と少しずつ冒険するのがおすすめです。
3. 少ない量を重ね付け。失敗知らずで自然グラデーション
チークやアイシャドウを一気に塗ろうとすると、濃くなりすぎて修正が難しくなります。
- ブラシに取ったパウダーは、一度手の甲で量を調整。
- 「ちょっと足りないかな?」と思うくらいの量を、少しずつ重ねていくことで、自然な立体感とグラデーションが生まれます。
「人はトータルで見ているから」。コンプレックスとの向き合い方

「シミが気になる」「シワが目立つ」。鏡を見るたび、つい欠点ばかりに目がいってしまうことはありませんか?
「そこばっかり見ていると、落ち込むことから抜け出せない。でも、人は一部分だけじゃなく、トータルでその人を見ています」。
yoshikoさんは、コンプレックスとの向き合い方について、こうアドバイスします。
「木を見ずに、森を見るような感覚です。顔全体、髪型、ファッションも含めて『自分』。気になる一点から少し目をそらして、全体を仕上げることを意識すると、『まあいいかな』と思えるようになるんじゃないでしょうか」。
完璧に隠そうとするのではなく、メイクの力で全体の調和を整える。そうすることで、気になっていた部分もチャームポイントに変わるかもしれません。

メイクは、顔の印象を変えるだけでなく、心まで変えてくれる力を持っています。
「顔の効果より、心が変わったことが大きかった、と言われることが多いです」。
新しい色に挑戦した時のワクワク感。メイクがうまく決まった日の、自信に満ちた気持ち。その小さな積み重ねが、毎日を明るく照らしてくれます。
この記事を読んだあなたが、明日から少しだけメイクを楽しんでみる、その小さな一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。yoshikoさんと一緒に、HALMEK upで新しい自分を見つけるヒントをお届けします!
【プロフィール】yoshiko
メイクアップアーティスト。メイクアップスクール卒業後、外資系化粧品ブランドなどで15年以上美容部員として勤務。結婚・出産を経て、パーソナルカラーなどを学び、大阪・心斎橋で50代からの女性を対象としたメイクレッスンサロンを主宰。自身の経験からくる、年齢を重ねることに前向きになれるメイク理論と、親しみやすい人柄が人気を博している。現在、HALMEK upアンバサダーにも参画。Instagram(@yoshiko_recoltemakeup)も人気。
取材・文=鳥居 史(ハルメクアップ編集部)
「HALMEK up アンバサダー」とは?
「今日も明日も、楽しみになる」をコンセプトとするWEBメディア「HALMEK up」に共感した、50代以上の発信力ある女性たちによる公式アンバサダーです。美容・ファッション・ライフスタイルなど多彩な分野で活躍し、とくにSNSでの情報発信に強いメンバーで構成されています。
ハルメクグループや企業と協働しながら、同世代の背中をそっと押し「今日も明日も、楽しみになる」気持ちが広がることを応援する存在を目指しています。





