50代からの女性のための人生相談・124
人生相談:私が大病に…一人っ子だから親の介護が心配
人生相談:私が大病に…一人っ子だから親の介護が心配
更新日:2023年06月02日
公開日:2023年03月24日
50歳女性の「自身が大病に…親の介護が不安」というお悩み
夫の両親は2人とも80歳を過ぎ健在、私の方は母が75歳で健在、一人暮らしをしています。年々体が弱っていく親の姿を見て「介護や世話をする日が、近く必ずやってくる」と思っていました。
しかし、そんな中、私自身が重い病気にかかってしまいました。
夫も私も一人っ子で、この先、私自身の病気と付き合いながら、老いていく3人の親の面倒は、ちゃんとできるのか心配でなりません。
3人の親が元気な今のうちにできる準備や、心構えがあれば教えてください。
(50歳女性・KMさん)
太田さんの回答:自分自身の体調を最優先で考えて!

80歳を過ぎた夫の親、そして75歳の自身の親……。将来の介護のことを考えると不安になるお気持ち、お察しします。でも、最も優先すべきはご自身の体調だと思います。
今は、長生きの時代となっており、KMさんのご家族のケースに限らず、親より先に子どもがダウンするケースは珍しくありません。この先、親は100歳を超えるまで生きるかもしれませんし、親の老後と子の老後は同時進行といっても過言ではないでしょう。
KMさんご夫妻は、どちらも一人っ子とのこと。それだけに気掛かりだと思います。しかし、世の中、一人っ子どころか子どものいないご高齢者も大勢おられます。それでも、介護はなんとかなるのですから、心配しすぎないようにしましょう。
いろいろな介護サービスを知って利用を検討!

親御さんたちも、KMさんが大病を患ったことはご存じだと推察します。そのため、こちらから言うまでもなく、親御さんたちは「何かあったら介護サービスを利用しよう」と考えておられるのではないでしょうか。
それでも心配なら、「十分な介護ができないかもしれないから、何かのときは介護サービスを利用してね」と言っておきましょう。
本格的な介護が必要になれば(例えばご自身でトイレに行くことができなくなるなど)、高齢者施設に入居してもらうことも検討しましょう。
夫婦間でも今後の話し合いをしっかりと!

また、義父母に何かあった際には、夫に中心的な役割を担ってもらえるよう、夫婦間で話し合っておくことも重要です。
直接介護はホームヘルプサービスやデイサービスなどを利用するとしても、介護の専門家であるケアマネジャーとの話し合いなどは必要となります。
その他、もし親御さんの判断力が低下した場合、お金の管理や大切なことの決断(例えば、病気になった際の治療法など)を代行しなければならなくなるかもしれません。
KMさんのお母様に介護が必要になった場合にも、基本的にお世話は介護サービスを利用しましょう。介護保険サービスを利用するようになったら、ケアマネジャーには、ざっくばらんに「私は病気を患って、体力的に自信がない」と話すといいでしょう。
夫にもサポートしてもらって介護保険をはじめ、使えるサービスをとことん利用すれば、親御さんが困ることはないと思います。サービスの情報は地域包括支援センターやケアマネジャーに教えてもらいましょう。
繰り返しになりますが、最も重要なポイントは「サービスや施設を利用して介護を行う」ことを、夫、そして親御さんにも理解を得ておくこと。いざというときに慌てないよう、今のうちに話し合っておきましょう。
回答者プロフィール:太田差惠子さん

おおた・さえこ 介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ理事長、AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)。京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」 等の視点でさまざまなメディアを通して情報を発信する。著書に『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと』(翔泳社)など多数。最新刊は『子どもに迷惑をかけない・かけられない!60代からの介護・お金・暮らし』(翔泳社)。
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