50代からの女性のための人生相談・108

人生相談:子どもの写真や服を捨てると後悔しそう…

人生相談:子どもの写真や服を捨てると後悔しそう…

更新日:2023年06月02日

公開日:2022年12月20日

人生相談:子どもの服を捨てると後悔しそう…

読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は65歳女性の「独立した子どものものが捨てられません…みなさんどうしているのでしょうか?」というお悩みに、生活研究家・消費生活アドバイザーの阿部絢子さんが回答します。

阿部絢子さん
監修者
阿部絢子
監修者 阿部絢子 生活研究家・薬剤師

65歳女性の「子どものものが捨てられません」というお悩み

すでに独立した子どものものが捨てられません。

アルバムの写真など、不要かな?というものが山のようにあります。特に子どもの洋服は、かわいい洋服ばかりで、ほとんど取ってあります。

意を決して捨てると、あとから後悔してしまいそうな気がしています。みなさんは、どうしているのでしょうか?

(65歳女性・ハルさん)

阿部さんの回答:自身の気持ちの整理をして、捨てるかを決めて

阿部さんの回答:自身の気持ちの整理をして、捨てるかを決めて

 「片付け=捨てる」と、みなさん、どうも勘違いなさってらっしゃるようです。

片付けること、それは「ものを見直す」作業です。見直した結果、捨てることもあるでしょう。しかし「片付け=捨てる」ではありません。ここをまずはシッカリと理解してください。

片付けは「自分の使用している、あるいはこれまで使用していたもの、これらを、これから先の人生で、どのように、使用していきたいか“見直す”作業」で、一人でできることもあれば、家族全員で、子どもと一緒になど“もの見直し作業”にはいろいろな手立てがあります。

特に、最近では、親が高齢となり、自分では片付けができないので、子どもが手伝うケースも多くなっているようです。

そして親子関係は片付けを通して、時に密に、時に険悪になることもあるでしょう。でも親が子を、子が親を思う気持ち、それは互いがいくつになっても変わらないようです。

子どもとの物語を探して、自身の気持ちの整理をする

子どもとの物語を探して、自身の気持ちの整理をする

特に親が子を思う気持ちが強いせいか、片付け見直し作業では、子どものものが捨てられないケースの問い合わせが増えています。

親の子を思う気持ちは、思い出という気持ちにつながっているからでしょう。かわいらしかった小さい頃を、また、親としての若かった頃を思い出すなど、さまざまな思いがありお子さんのものが捨てられないようです。

しかし、片付けが見直し作業であるとしたら、なぜ、子どものものを見直せないのか……考えたことがあるでしょうか?ここがポイントです。

子どものものを見直すということは、実はご自身の気持ちを整理すること。まずは、ご自身の気持ち整理から始めましょう。

それには、洋服一つを取り出し、その洋服の思い出だけではなく、その洋服にまつわるお子さんの「物語」を整理するのです。

洋服にまつわる物語……。例えば、その洋服を着たとき「このお洋服を着ていると、私は、妖精になった気持ちがするわ。世界中が平和になるようにする妖精よ」などと親にも考えられないことを言ったとすれば、それは「物語」です。

こうした物語が、この洋服にまつわるとしたら、手放せる洋服ではありませんね。

でも、こうした物語がないとしたら、なぜ、お子さんのものが見直せないのでしょうか?洋服一つずつを見直すという「物語探し」言い換えると、ご自身の気持ちの整理作業をしていないからです。気持ちの整理が、特に片付けでは大切です。

気持ち整理作業は、とても時間がかかることです。いとわずに、やり遂げてこそ、親なのではないかと思うのですが……。

子どもと一緒、もしくは子どもに任せても

子どもと一緒に「物語探し」をしても

もし、一人では進まないのであれば、お子さんの手を借りましょう。

お子さんと一緒に、思い出を紐解きながら、写真や洋服を見直し、一緒に「物語探し」をして、処分するかを決める、あるいは、親から子へと片付けものを委ねるなどしてみてはいかがでしょう。

お子さんの片付けに対する思いは、親とは違うものです。お子さんの意見を聞きながら、見直していくのも、一つの方法です。

繰り返しになりますが、「片付け=捨てる」ではありません。そのままにしておく、という選択肢もあるのです。何でも手放して片付ければそれでいいと言うものではありません。

物語のある思い出の品は、ずっと保存しておいていいのです。ぜひ、自分の気持ちに添った片付けをしてください。

回答者プロフィール:阿部絢子さん

回答者プロフィール:阿部絢子さん

あべ・あやこ 1945年、新潟県生まれ。生活研究家(消費生活アドバイザー)・薬剤師。家事全般や食品の安全性の専門家として活躍。薬剤師の資格を持ち、今も現役で働いている。


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HALMEK up編集部
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