50代からの女性のための人生相談・9
人生相談:古い着物を処分したいけれど捨てられない…
人生相談:古い着物を処分したいけれど捨てられない…
更新日:2024年08月30日
公開日:2021年03月26日
62歳女性の悩み「思い出の着物が始末できない…」

なかなかモノに対する執着が取れず、捨てるのに時間を要します。
特に着物。嫁入りの時に持たせてくれた母の気持ちが湧き上がり、捨てることができません。
(62歳女性・W.Nさん)
阿部絢子さんの回答「無理に手放す必要はない」

「モノが手放せない」という悩みを持つ方は意外と多くいます。それも当然です。
収入の中から高額で購入した、両親が嫁入りに持たせてくれた、念願の合格祝いに贈られた、亡き父や母の形見など、手放せないモノには思い出が絡むことがあるからだと思います。そのためモノへの執着心が強く、なかなか手放せないのです。
この強い執着心、一体どこから来ているのでしょうか? 本当に思い出と繋がっているのか、まずは、自問してみてはいかがでしょう。
例えば、質問に書かれていた「嫁入りの時の着物」。母が一生懸命に縫ってくれた、時間の無い母が苦労して選んでくれた、などの思いが湧き、「着物を手放すと母の姿も遠ざかってしまうのでは」という不安が、執着心の理由であるとハッキリするはず。
「始末=捨てる」ではない!着物リフォームや寄付も

執着心の理由が明確にわかったなら、無理に着物を手放すことなど考えなくてよいでしょう。そのまま保管する、あるいは収納場所が狭いというのであれば、着物の形を変えて思い出をキープするのも方法です。
例えば、スカートやベスト、ランチョンマットやテーブルクロスなどへ着物をリフォームして活用することでも、思い出はつながるはずです。
「始末=捨てる」だけではありません。形を変え再利用することも、立派な始末です。自分でできなければ、人の手を借りて再利用すればいいのです。
また、始末する片付け道は、一つではありません。他にも、人に譲る・寄付する・売るといった道も片付け道です。
モノを始末する前にどのような存在か自問することが大切

いずれの方法でも「始末しようと思っているモノは、自分のとって一体どのような存在なのか」と、一度モノと自問することが大切です。その答えを出すこと、そこから片付けは始まります。
自問せずに、モノをただ消し去ろうとするのは、大きな間違い。どんな小さなモノでも、まずは答えを見つけてから、次の行動を探していくことが片付けです。
さらに、モノにはそれにまつわる思い出だけではなく、多くの資源・エネルギー・労力が注がれて完成しています。これら見えない存在があることを知り、モノを大切に扱う気持ちも忘れないようにしたいですね。
回答者プロフィール:阿部絢子さん
あべ・あやこ 生活研究家・消費生活アドバイザー。家事全般や食品の安全性の専門家として活躍。薬剤師の資格を持ち、今も現役で働いている。
構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)
※この記事は2021年3月の記事を再編集して掲載しています。
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