主婦・合沢隆子さんの終活片付け
生前整理を実践編!「手紙、写真、車、着物」の手放し方
生前整理を実践編!「手紙、写真、車、着物」の手放し方
更新日:2025年09月28日
公開日:2020年06月15日
親の遺品整理の経験から、生前整理に取り組む

築19年の一軒家に暮らし、約10年前から少しずつ終活片付けをしている合沢隆子さん。2004年に親の家を片付け、残された食器や家具、写真を懐かしみながら泣く泣く手放した経験が原点にあると言います。
「思い出の品々が捨てられていく様子を見るのは本当につらい。こんな思いを娘たちにさせたくないと強く思ったんです」と振り返ります。
終活というと、物を減らすことと思いがちですが、合沢さんはそうではありません。
リビングには、家族で毎朝使っていた絵皿の絵を焼き付けたステンドグラス、書斎には、娘が幼い頃に遊んでいたドールハウスが飾られ、すっきりしながらも温かい空気に包まれています。
「大切な思い出の物はしまい込まず、見て、飾って、普段使いし、思い出を満喫します。心が満たされていればその物が壊れて捨てることになっても罪悪感を抱えなくなりました」と合沢さん。二人の娘も帰省するたび懐かしそうに眺めているそうです。
このように、家族で共有できる思い出の物を残す一方、自分だけにとって懐かしい思い出の品は、後々棺に入れてもらうつもりで保管していると言います。
「母からもらった手紙や家族で交換したカードは、自分では絶対に捨てられない大切な物。でも、そのまま残されても家族は困るでしょうから、最期は私が一緒に持っていくつもりです。リボンをかけてまとめておけばそのまま棺に入れられますし、そう伝えておけば家族も迷いませんから」
大切な手紙・写真から、車・家までを手放すポイント
絶対に捨てられない手紙はラッピングする

絶対に捨てられない大切な物は、そのまま棺に入れられるしまい方をしています。捨てられない大切な物は、「最期は自分が一緒に持っていく」と決めておけば、遺される家族も困りません。そのまま棺に入れられるよう、手紙はリボンでまとめ、写真は文箱に保管。

写真はフォトブックに。データは定期的に処分

大きな旅行に行く直前を写真整理のタイミングにします。写真は一度に片付けるのではなく、年に一度見返し、徐々に減らしていきます。「海外旅行などに行く直前がベストタイミング。デジタル写真は、データのままでは見返さないので、フォトブックにします」
着物は、きものリフォームに

着物はほどいて、いつも見えるところに置き、何かに作り替えています。祖母や母から譲り受けた着物は、ほどいてガラス棚の中などに収納。いつも見える場所に置くことで存在を忘れず、ふとしたときに自分らしい使い方や生かし方が思いつきます。
家は、信頼できるリフォーム業者を見つけておく

子どもが相続した家に住むにしても売るにしても、どちらの場合も修繕が必要。地縁がない中でリフォーム業者を探すのは大変。信頼できる業者の情報を伝えておけば、業者探しの手間が省け、その後の作業もスムーズに。
車は、手放す前にテストをしてみる
車がある生活に慣れていると、車無しの生活は想像しづらいもの。そこでまずは3か月間、車を一切使わない生活に挑戦しました。「無理なくできたことで、自信を持って車を手放せました」
思い入れのある食器や家具は、一部だけを残す方法も


思い出の食器の絵柄を模写してガラスに焼き付けてステンドグラスにしたり、家具の金具を再利用してフックとして使ったり。そのまま残すのが難しい場合、一部を生かす工夫を考えるのも楽しいです。
合沢隆子さんのプロフィール
合沢隆子さん
あいざわ・たかこ 1948(昭和23)年生まれ。「ハルメク」読者。専業主婦。60歳から趣味として始めた手芸は、アイデアあふれる作風が評判を呼び、「ハルメク」で手作り作家デビュー。
取材・文=大門恵子、野田有香(ともにハルメク編集部)、撮影=中川まり子
※この記事は「ハルメク」2019年9月号に掲載した記事を再編集しています。
※雑誌「ハルメク」は定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。詳しくは雑誌ハルメクのサイトをご確認ください。




