
自分の尿モレタイプはどれ?
たまに尿モレがあっても、だましだまし過ごされている方も多いのでは? けれど一口に尿モレと言っても症状によってタイプはさまざま。そこで自身の尿モレのタイプがわかる簡易診断チャートをご紹介!
公開日:2023年11月25日
随筆家・山本ふみこの「だから、好きな先輩」40
「ハルメク」でエッセイ講座を担当する随筆家・山本ふみこさんが、心に残った先輩女性を紹介する連載企画。今回は、元英国皇太子妃の「ダイアナ」さん。いくつもの人生の岐路に立たされた彼女は、生涯をかけて「人は生き直せる」ということを伝えた人でした。
1961-1997年 元英国皇太子妃
英国のスペンサー伯爵の三女として育つ。81年にチャールズ皇太子と結婚。翌年に長男、84年に次男誕生。福祉活動を熱心に行う。96年に離婚後、地雷禁止運動などを続けたが、97年パリ市内で交通事故により死去。
1997年8月31日の英国のダイアナ元皇太子妃の死は、世界中に驚きと悲しみをもたらしました。
わたしのなかで、ダイアナが示した「ひとは生き直せる」というメッセージが実感をともなって大きくなっています。
「ひとは生き直せる。あの世に行ったあとでさえも……」
忘れられない記憶は、1981年7月29日の、ロンドンのセント・ポール寺院での結婚式にまで遡(さかのぼ)ります。
わたしは当時勤めていた出版社で残業しており、編集部の席の後方のテレビがついていました。万年筆を握りしめたまま、ちっちゃなテレビの画面に釘付けになるわたし。長い長いベール(153ヤード、約140m!)を引いて歩くダイアナ妃に向かって、「ね、がんばろうね。あなたもわたしもそれぞれにね」と語りかけたことを憶えています。
結婚に対する期待と不信。精神不安とこころの病気。離婚。大人の恋。変身。ダイアナの人生には、現代の女性が経験する要素が散りばめられています。
伝記(『ダイアナ“本当の私”』は友人であるジャーナリスト、レディ・コリン・キャンベルによる)を読むと、そのことが伝わってきます。
離婚後、力を注いだ慈善活動はエイズ基金、ガン撲滅、それから地雷廃絶にまで及びました。
アンゴラ(アフリカ南西部に位置する共和国)で、地雷を撤去したばかりの空き地を歩くダイアナ、地雷被害者を勇気づけるダイアナは……、ハンサムそのもの。
あら、もしかしたら、女性をハンサムと形容するようになったのは、このころのダイアナによるところが大きいのかもしれませんね。
地雷反対キャンペーンへの参加について、売名行為と非難されたとき、ダイアナはひとこと云ったものです。
「ただ、お手伝いしたかったのです」
ハンサムってのは、シンプルで、正直です。
さてじつは、ダイアナはわたしより3つ歳下です。けれど、一足先に「あの世」に旅立ったという意味でも、先輩として認識しています。
「見返りを求めずに誰にでも親切にすること。あなたもわたしもお返しのできない親切をたくさん受けることになるのだから」
ダイアナのこのことばは、わたしの行く道を照らします。
1958(昭和33)年、北海道生まれ。出版社勤務を経て独立。ハルメク365では、ラジオエッセイのほか、動画「おしゃべりな本棚」、エッセイ講座の講師として活躍。
※この記事は雑誌「ハルメク」2019年9月号を再編集し、掲載しています。
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