
自分の尿モレタイプはどれ?
たまに尿モレがあっても、だましだまし過ごされている方も多いのでは? けれど一口に尿モレと言っても症状によってタイプはさまざま。そこで自身の尿モレのタイプがわかる簡易診断チャートをご紹介!
公開日:2023年07月22日
随筆家・山本ふみこの「だから、好きな先輩」23
「ハルメク」でエッセイ講座を担当する随筆家・山本ふみこさんが、心に残った先輩女性を紹介する連載企画。今回は、作家「アガサ・クリスティー」さんです。数多くの作品には、彼女の魅力的な志、気質、暮らしぶりがそこここに。そんな彼女の生きざまとは…。
1890-1976年 作家
イギリス生まれ。1914年に結婚(28年に離婚)。20年『スタイルズ荘の怪事件』でデビュー。26年、ロンドンの自宅を出て行方不明になり、11日後に保護される。30年、14歳年下の考古学者と再婚。85歳で死去。
アガサ・クリスティーを、ときどき猛烈に読みたくなります。つい先日も書架の前に立ち、『アクロイド殺し』を探し当てました。しかしのばしかけた手を止め……『ブラック・コーヒー』を引きだしました。
この作品は劇作家としても高く評価されるクリスティーが初めて手がけたオリジナル戯曲(1930年)で、かの名探偵ポワロが活躍します。
これを初めて読もうとしたときの感想は、ポワロとブラック・コーヒー?というものでした。なぜって彼は無類の甘党で、濃厚なホットチョコレートが好みでしたから。
ポワロはその朝、めずらしく2杯目になるチョコレートを飲みながら、ブラック・コーヒーの事件につながる(依頼の)電話を受けるのです。
クリスティーは30歳でデビューし、亡くなる85歳までに200を超える作品を発表した、多作の作家でした。
作品を片っ端から読んでもかまわないのですが、ちょっと整理してから読みはじめるとしましょう。と云(い)っても、このくらいのことですが、どうぞご覧ください。
このほか、馴染みの探偵が登場しない作品(『そして誰もいなくなった』もそのひとつ)、短編集、自伝やエッセイ、先にご紹介した戯曲、メアリ・ウエストマコットの名で書かれた恋愛小説があります。
どの作品を読んでも、アガサ・クリスティーはそこにいます。文字通り「アガサ・クリスティーを読んでいる」という気持ちにさせられるのです。そうしてその志、気質、暮らしぶりに惹かれてゆきます。
皆さんも気にしておられるでしょうか(愛読者は皆そうです)、あのクリスティー若き日の11日間の失踪事件(1926年)についても、その謎を解く鍵は作品のそこここに散りばめてはいますまいか。
1958(昭和33)年、北海道生まれ。出版社勤務を経て独立。ハルメク365では、ラジオエッセイのほか、動画「おしゃべりな本棚」、エッセイ講座の講師として活躍。
※この記事は雑誌「ハルメク」2018年4月号を再編集し、掲載しています。
>>「アガサ・クリスティー」さんのエッセイ作成時の裏話を音声で聞くにはコチラから
「だから、好きな先輩」は、雑誌「ハルメク」で毎月好評連載中! 最新情報もあわせてチェックしてくださいね。
※ハルメク365では、雑誌「ハルメク」の電子版アーカイブを12か月分見ることができます。詳しくは電子版ハルメクのサイトをご確認ください。
驚きの軽さ&使いやすさ!
1本で7つの効果ハルメクが厳選した選りすぐりの商品