1回2分の「トメサイズ」で50代からの運動習慣を!
2024.04.122023年10月06日
遺伝子が私の才能も病気も決めているの?・1
遺伝子と病気…上大岡トメさんが遺伝子検査に挑戦!
コミックエッセイ『遺伝子が私の才能も病気も決めているの?』(幻冬舎刊)のストーリーとともに、著者・上大岡トメさんからのメッセージをお届けします!今回は、トメさんが遺伝子に興味をもったきっかけとトメさんが遺伝子検査を受けた体験談を紹介します。
著者プロフィール:上大岡トメ
かみおおおか・とめ 1965年生まれ。イラストレーター、ヨガインストラクター。山口県在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』など多数。ハルメク365ではトメサイズ連載の他、コミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』や『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』の連載記事も掲載。
『遺伝子が私の才能も病気も決めているの?』プロローグ
子どもの頃から、くせっ毛に悩んでいた上大岡トメさん。くせ毛の要因が「遺伝」にあることを知った小学生時代から数十年後、病気になりやすいかどうかも「遺伝」によって決定することがあると知り、以前から気になっていた「遺伝子検査」を受けてみることにしました。
近所に住む不思議なおばあさん・アンさんと遺伝子について話した数日後、アンさんの飼い犬・ハナと散歩に出掛けたところ、見知らぬ女性から声を掛けられて――。
※マンガ画像は複数あります。外部サイトで閲覧していて画像が表示されない方は、画像上部の「>」などで画像をスライドしてストーリーを確認ください
※本記事は、上大岡トメ・著『遺伝子が私の才能も病気も決めているの?』(幻冬舎)より一部抜粋して構成しています。
きっかけは「自分のカラダをもっと知りたい!」という想い
こんにちは、上大岡トメです。
これまで大きな病気をしたことがなかった私ですが、50歳を前に突然喘息になりました。年齢を重ねると、増えていくカラダのあちこちに起こる不具合。
かといって、今までできなかったことが、練習によってできるようになったりもする。例えばバレエのピルエット(片足で回る)ができるようになったり。
生まれてから24時間一緒にいるこのカラダ。こんなに身近にいるのに、知らないことばかり、ということに気が付きました。そして自分のものなのに、コントロールすることはとても難しい。
カラダの中で、何が起こっているのかを知りたい。それがこの連載のもととなった『遺伝子が私の才能も病気も決めているの?』という本を書く大きなきっかけです。
細胞が力を発揮できる職場環境=健康なカラダを作るために
本を書くために、体や遺伝子について調べ始めましたが、最初は、遺伝子・DNA・ゲノムの違いがなかなか理解できませんでした。なぜなら目に見えないから。染色体も細胞分裂も、学生の頃に生物の授業でやったはずだけど、まったく覚えていない。
でも自分のカラダをもっと知るんだ、というモチベーションで調べていくと、まずイメージできたのが、「今、自分がこうして生きている世界よりも広い世界が、自分の中にある!!」ということ。
とっても小さなモノ(数えきれない細胞やその中の遺伝子)たちが、私たちが寝ている間も働いていて、自分のカラダをうまく回るようにしているのです。
こうしている間にも細胞分裂を繰り返している。その壮大さに驚きました。なんで学生時代には気が付かなかったのか。
またカラダに起こること、例えばカラダの老化や病気は原因が一つではないことも知りました。環境、遺伝、いろんな因子があって、原因を特定するのはとても難しくて、答えの出ないグレーの部分が多い。
問題を解いてその答えは○か×しかないという教育を受けてきた私。いいか/悪いか、正しいか/正しくないか、そんなその2極で考える習慣がついていました。
でも、どちらにも当てはまらないグレー部分を認め、考え続けていくことが大切なんだ、と思うようになりました。
カラダの仕組みを知れば知るほど、こうして生きていることはそれだけで奇跡です。この命を大切に全うしたい。細胞たちが自分の力を発揮できる職場環境を作るのが、私たちにできること。
自分のカラダのことを、もっともっと知ってほしい。
ぜひこの連載を通じて、ご自分のカラダの中の小さなモノたちに思いを馳せてください。
次回は、免疫の仕組みについてご紹介します。
文・イラスト=上大岡トメ 構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)
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