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- パンフレットの旅行代金より請求額が高い理由
インターネットで見つけた格安ツアーや格安航空券。いざ予約してみると、「あれ、値段が違う?」なんてケースがよくあります。これは基本旅行代金の他に、さまざまな諸経費がかかっているため。そんな“見えない旅の経費”についてのお話です。
チラシや広告ではわからないツアー料金の総額
たとえば、WEB広告やチラシに「バンコク5日間2万9800円~」などとあった場合。この金額は諸々の条件をクリアした最安値、と考えましょう。旅行商品は“時価”で決まります。そのため、出発時期や曜日、飛行機の発着時間帯によって金額は大きく上下します。出発が1日ずれると1~2万円アップする、なんてことも。とにかく安く行きたい人は、オフシーズンで滞在が平日にかかる日程、早朝便や深夜便を使用するツアーを選ぶとよいでしょう。
と、ここまではツアー会社の予約カレンダーを見れば、誰でもわかること。問題は、カレンダーにも表示されない諸々の経費です。通常、ツアー料金の構成は「航空券+ホテル代」を基本に、現地送迎費用やオプショナルツアーなどを含んだもの。足と宿だけの完全フリープランもあります。これらに加え、予約・支払い段階で浮上してくるのが、航空機や空港使用にかかる追加料金です。
海外航空券や空港使用にまつわる経費
![](https://halmek.co.jp/media/uploads/146e4714544b4c95e459cd0f23684fbf.jpg)
海外航空権威は、運賃の他に1.航空保険料 2.燃料サーチャージ 3.現地空港諸税・国内空港使用料などが付いて回ります。
1.航空保険料 | 航空会社が掛けている損害保険料の一部を旅客が負担するもの |
2.燃料サーチャージ | 原油価格の上昇に応じて徴収される燃料費負担 |
3.現地空港諸税・国内空港使用料 | 出国税・入国税、保安税、旅客サービス料、空港使用料など国や都市によって課せられる料金。ここ十数年はテロや原油価格上昇を背景に生まれた経費も含まれる |
1.航空保険料 や 2.燃料サーチャージは、旅行会社によってあらかじめツアー料金に含めている場合とそうでない場合があります。そのため、価格を比較する際にはその内訳も確認しておきましょう。特に燃料サーチャージは、時期によっては運賃よりも高く設定されるケースもあります。最近は、アジアで片道数千円、欧米でも10,000円程度です。
また、3.現地空港諸税というのは、多くの場合、料金は数百円~数千円です(ロンドンは断トツに高くて10,000円超え)。ツアー代金を支払う際に上乗せされるのが一般的ですが、国や都市によっては、現地で支払わなければならないケースもあります。
ちなみに成田空港の場合は、第1・2ターミナルの使用料・保安サービス料として大人2,610円、LCC専用の第3ターミナルでは1,540円がかかります。これは、ツアー料金に上乗せされます。
さらにこれらに加えて、2019年7月以降は、1人1,000円の国際観光旅客税(出国税)が徴収されることになります。
海外航空券や空港使用にまつわる経費
インドやカンボジア、ブラジルなど、観光ビザ(査証)の必要な国へ行く場合は、その取得費用も別途かかります。同様に、アメリカに渡航(乗り継ぎの場合も)する場合は「ESTA」、カナダへの入国には「eTA」、オーストラリアの入国には「ETAS」という、電子渡航認証システムを申請する必要があります。これらを取得するための費用も、当然ツアー料金には含まれていません。それぞれ、インターネットから手続きを行えば、ビザの申請は完了します。旅行会社でも取得代行サービスを行っていますが、手数料もそれなりにかかります。
また、渡航先のホテルやレストランで渡すチップも、“見えない旅の経費”といえるでしょう。とくに米国のチップの相場は、飲食料の約20%と割高で、決してバカにならない数字。近年アメリカではチップ制度廃止の動きもありましたが、長年根付いた習慣がすたれることはなさそうです。ちなみに一般的なチップの相場は、どの国の場合も5~10%程度(感謝の気持ちに応じて)。中国、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージーランドなどは、日本と同じくチップの習慣がありません。
まとめ
海外旅行にかかるお金は、旅のスタイルによって大きく異なります。でも、どんなに安いツアーであっても、いかに現地で節約しても、見えないところで必ず必要となる経費があることを覚えておいてください。
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