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- クリスマスに楽しみたい!蜜蝋(ミツロウ)キャンドル
クリスマス気分が高まる華やかなイルミネーション。色とりどりの光も素敵ですが、最近は灯りが揺らめくキャンドルも人気です。天然由来の蜜蝋(ミツロウ)を使ったキャンドルなら、人にも環境にも優しくて安心。温かみのある安らぎの夜を楽しめますよ。
蜜蝋(ミツロウ)はミツバチが作る天然のワックス
蜜蝋とは、ミツバチがお腹にある「ろう腺」から分泌する天然のロウのこと。ミツバチたちはこのロウを使って、あの立派な六角形の巣を作っています。
蜜蝋は古くから人類とも深い関わりがあり、古代エジプトではミイラの保存に、紀元前100年頃には灯明に使われていたという記録があります。また、はちみつの10分の1程度の量(重量比)しか作られないため、5~15世紀には通貨として使われていたほど、古くから重宝されてきました。
そんな蜜蝋の主な成分は「ワックスエステル」という油脂です。これは、人間の皮脂の中にもある自然由来の成分で、肌なじみがよく、保湿力に優れているのが特徴。さらに、熱を加えると簡単に柔らかくなる扱いやすさに加えて、優れた乳化剤としての働きもあるため、化粧品や医薬品にもよく使われています。
最近では、ミツバチの巣から得られた蜜蝋を溶かして固め、ブロック状などにカットしたものが「蜜蝋」、もしくは「ビーワックス」として売られていて、革製品のつや出しや、オリジナルのハンドクリーム作りなどに活用している人もいます。
実は身近な蜜蝋商品!食品用のラップも
蜜蝋は、安全な天然素材なので、リップクリームや薬のソフトカプセル、子どもが使うクレヨンなどにも使われています。食品まわりに使っても安心なので、最近は、蜜蝋ラップなども注目を集めています。
蜜蝋ラップとは、蜜蝋をオーガニックコットンなどの布にしみ込ませたラップで、水洗いして繰り返し使うことができるエコな商品。
使い方は簡単で、手のぬくもりで蜜蝋ラップを柔らかくし、お皿や容器にピタっとフィットさせるだけ。手で温めるようにして包むと形を変えて密着してくれるので、おにぎりやパンを直接包んで使うこともできます。
天然成分だけで作られているため、最終的には土に還すことができ、環境問題に貢献できるのも魅力。高温に弱いので、電子レンジや食洗器で使うことはできませんが、従来のラップと蜜蝋ラップを使い分けるだけでも、無理なくサスティナブルな取り組みを始められます。
蜜蝋キャンドルで楽しむ優しいクリスマス
蜜蝋は有害物質を含まず、すすも出にくいので、キャンドルの素材としても人気があります。
近年は、夏至と冬至の日の夜に、電気を消してろうそくの灯りを楽しむ「キャンドルナイト」など、ろうそくを使ったサスティナブルなイベントも広く知られるようになってきました。
もともと、クリスマスに灯すキャンドルには、キリストの「この世を照らす光」という意味があると言われ、イルミネーションが普及した今でも、特別な灯りとして大切にされています。
華やかなイルミネーションも素敵ですが、ろうそくの優しい灯りで過ごすクリスマスもまた、特別な夜を演出してくれます。せっかくなら、天然素材100%で地球にも優しい蜜蝋キャンドルでクリスマスの夜を楽しんでみては?
はちみつのような甘い香りも楽しめる蜜蝋キャンドルなら、これまでにない温かな気持ちでクリスマスを過ごせそうですね。
取材協力:山田養蜂場
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