初めてのオンライン飲み会で熱く語った!

春ドラマ「きょうの猫村さん」の世界観に癒やされて

公開日:2020/04/24

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50代コラムニストの矢部万紀子さんによる、月2回のカルチャー連載。今回は2020年春のドラマについて。新型コロナウイルスによって多くが放送延期となったなか、ひと際輝いている「きょうの猫村さん」を、オンライン飲み会を楽しみながら語ります。

春ドラマ「きょうの猫村さん」の世界観に癒やされて
テレビ東京ホームページより引用

新型コロナで、春ドラマは再放送だらけ

春の新ドラマがちっとも始まらない。寂しいよー。

と、ハルメクWEB編集部の20代女子にメールをしたら、オンライン飲み会をしましょうと誘ってくれました。噂のオンライン飲み会で、春の新ドラマについて語り合いました。今回はその話です。

まずは新ドラマがちっとも始まらない事情ですが、もちろん新型コロナウイルスの影響です。撮影が止まり、延期されているのです。私が一番楽しみにしていた「MIU404」(TBS系、予定では2020年4月10日から)も、始まりません。

綾野剛&星野源のダブル主演もさることながら、脚本が野木亜紀子さんというのが最大の魅力です。「逃げるは恥だが役に立つ」の人といえば、私の「見たい心」もご理解いただけると思います。「逃げ恥」後の野木さんのドラマ(「アンナチュラル」「獣になれない私たち」etc.)はほとんど見ています。直近は3月まで放送されていた「コキタ兄弟と四苦八苦」(テレビ東京系)。笑えて切ない、最高のドラマでした。

「MIU404」が放送されるはずの金曜夜10時は今、「コウノドリ」(綾野剛主演)再放送中です。ドラマ撮影の現場は「3密」だから、もしやこのまま放送されないのでは。この調子で、テレビは再放送だらけになるのでは。暗い気持ちになる日々です。

と、悲観目線はここまでで、巣ごもりの日々だからこその初挑戦、オンライン飲み会の話をします。昨今のテレワークで有名になったZoomを使いました。

ダウンロードして、登録して、割と簡単にスタンバイできました。難しそうなのは「会議」の主催者になることですが、これはハルメクWEBの女子が担当してくれました。彼女が送ってくれたURLをクリックすると、私の顔も他のメンバーの顔も画面に映り、声も聞こえます。これだけで小さな達成感でした。

画面を見ていると、自分の顔が人からこう見えているのだと気付きます。映る角度などを調整し、美人度をアップさせました(自分調べ)。Zoomの場合、無料コースだと40分までしか使えません。そこからLINEのビデオ通話に切り替えました。参加メンバーでグループを作れば、こちらはエンドレスでお互いの顔を見ながら飲めます。手軽だし、楽しさは同じです(当たり前)。

オンライン飲み会
Zoomでのオンライン飲み会の様子

ドラマ「きょうの猫村さん」が面白い!

きょうの猫村さん
テレビ東京ホームページより引用

飲みながら私は、春ドラマにおける一押し「きょうの猫村さん」(テレビ東京系、毎週水曜深夜0時52分~0時58分放送)の話をしました。ほしよりこさんの原作漫画は愛読していましたが、まさかの実写化です。しかも猫の家政婦さん・猫村ねこを演じるのは、「孤独のグルメ」の松重豊さん。その上、1回がたった2分30秒。

意外尽くしのこのドラマについて、<麦とホップ黒>を片手に私が熱く語ったのは以下です。

その1 新型コロナウイルスが蔓延する中、ちゃんと放送にこぎつけた素晴らしさ。

1回2分30秒のミニドラマ、全部で24回です。合計しても1時間。この短さゆえ、撮り終えていたのですよね。よかったー。

その2 猫村さんを演じる松重さんが「普通」である素晴らしさ。

猫村さんが「雄ネコ」でも「雌ネコ」でもなく、フラットに「猫村さん」だということ。それが原作の魅力だと思います。ただし猫村さんは、母性の人(っていうかネコ)です。そもそも自分を拾ってくれた「ぼっちゃん」を慕い、役に立ちたい一心で家事をするようになるのですから。

実写化にあたり、誰が猫村さんを演じるか。お母さんの役が似合う女優なら「母性」が強調されるでしょう。でも演じたのは、背が高く、怖い顔系の松重さん。母性の強調はなくなりましたが、演技次第では過剰な「オネエ」方向にいく可能性はありました。

ところが松重さん、普通なのです。淡々と演じています。原作通り一人称は「私」ですし、語尾は「ね」「よ」が多いです。でも、「オネエ」ではありません。まさに猫村さんの世界観そのもので、すごくよいです。続きが楽しみ!

と、そんな話をしました、Zoom&LINEで。「着ぐるみ、かわいいね」「主題歌の作曲、坂本龍一さんでびっくり」などなど、話は尽きません。ビールのお代わりをしたかったのですが、冷蔵庫まで歩くとごちゃごちゃしたキッチンが映ってしまうのでこらえました。

ところが! Zoomの背景は変更できるのだそうです。さらに、背景画像を購入できるECサイトまでできて、それは休業などで大変な飲食店の支援になるのだそうです。

背景を変える挑戦、してみようと思います。巣ごもりだから、どんどん挑戦! 家事をがんばる猫村さんが、きっと励ましてくれるはずです。

 

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※矢部万紀子さんの記事は、月に2本更新中。記事更新は、ハルメクWEBメールマガジンでお知らせします。ページ下部の<無料会員登録はこちら>からご登録ください。

 

 

矢部 万紀子

1961年生まれ。83年朝日新聞社に入社。「アエラ」、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、書籍編集部長、11年から「いきいき(現ハルメク)」編集長をつとめ、17年からフリーランスに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)、『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』(幻冬舎新書)

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