【3】フリーアナ・武田真一さんの手紙の思い出

同級生だった妻との遠距離恋愛をつないだものとは?

公開日:2024.06.06

フリーアナウンサーとして情報番組などで活躍中の武田真一さんが大事にしているのが「手紙のやりとり」。「相手への感謝の思いを伝える手段は手紙」という武田さんの筆まめは、妻との文通がきっかけだったそうです。

武田真一さんプロフィール

たけた・しんいち 熊本県出身。元NHKエグゼクティブアナウンサー。NHK時代は「ニュース7」「クローズアップ現代+」や「紅白歌合戦」の総合司会を担当。フリーに転身後は情報番組「DayDay.」(日本テレビ)に司会として出演するなど活躍中。
 

達筆な武田さん。感謝の思いはなるべく手紙で送るように心掛けているそう

今の時代に、あえて「ありがとう」を手紙で伝える

レギュラー番組を持ち、多忙な毎日を送る武田さんですが、親しみやすい人柄そのままに、常に「ありがとう」の気持ちを伝えることは厭(いと)わないと言います。

その手段は、手紙。今はメールやLINEなどいくらでも手軽な伝える術はあるのに、あえて自分でペンを持って手紙をしたためることにこだわっています。

「番組や仕事でお世話になった方には礼状を書きたい。書くこと自体が好きなんですね。お礼としてモノを贈ることもありますが、やはり気持ちを込めた礼状が一番だと思っています」

「手紙セット」を常に手の届く場所に

手紙を書くのは面倒だとか、習慣がないという人におすすめしたいのが、武田さんが実践している方法。それは「便箋、封筒、切手、ハガキ、万年筆をまとめて手の届くところに置いておくこと」。

いつも身近にあれば書こうと思い立ったとき、ちょっとした時間があれば即座に取りかかれます。すぐ書くことを習慣にしてしまうのがコツだそう。「便箋はどこいった?」「切手がない!」などとあれこれ探しているうちに、「もう手紙はやーめた」となる人は、これはぜひとも真似したいアイデアです。

武田さんのお気に入りの便箋は、文房具店で手に入りやすく、ペンが走りやすい紙質のもの。これまでずっとそのなじみの便箋を使い、愛用の万年筆で書き続けてきました。切手も絵柄のきれいな記念切手を郵便局に買いに行ったり、書くことが少ないときは折につけ買いだめておいた絵ハガキを利用したり。書くことが億劫にならず、むしろ楽しんで書く工夫を凝らしています。
 

この日の衣装は、マネージャーである妻のコーディネート

文通で愛をはぐくんだ妻との遠距離恋愛

武田さんが手紙を書くことが習慣になったきっかけは、学生時代にさかのぼります。

武田さんの妻は熊本の高校の同級生。卒業後は武田さんが茨城、妻は熊本の大学に進学したため、遠距離恋愛に。当時は、連絡手段は電話か手紙しかない時代。「月に何万円もの電話代がかかり、それを稼ぐためにバイトをしていたようなものでした」(武田さん)

手紙はお互いに全部で何通出し合ったかは覚えていないそうで、「今さら恥ずかしくて読めない」と言いながらも、夫婦とも、かつてやりとりした手紙を宝物として大事にとっておいてあるそうです。
 

ハルメク365で配信中の動画「あなたの手紙、代読します」撮影時の様子

最初の一文を書くために、頭の中を整理する

手紙の良さはもう一つ。「出だしの一文を考えること、何を書いていこうか考えることです。頭の中でそれを組み立てることが楽しいんですね。僕の仕事は伝えることですが、とりあえずしゃべるのではなく、言いたいことをきちんとイメージして言葉を発します。表現の前に頭の中を整理するのですが、それはしゃべることも書くことも同じなんですよ」

取材・文=柴本淑子 写真=西嶋祐二 編集=小林美香(ハルメク365編集部)
 


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ハルメク365編集部

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