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- 青木奈緖さんのエッセー通信講座第2回参加者の3作品
「家族」をテーマにしたエッセーの書き方を、エッセイストの青木奈緖さんに教わるハルメクの通信制エッセー講座。大切な思い出を形に残すべく取り組んでいる参加者たちの作品から、青木さんが選んだ3つのエッセーを紹介します。
青木奈緖さんが選んだ3つのエッセー
「青木奈緖さんのエッセー講座」参加者による家族のエッセーです。クリックすると、作品と青木さんの講評をお読みいただけます。
「よく噛んでお食べよ!」勝矢和代さん
銭湯の帰りにかならず寄り道するところがあった。うれしくって、待ち……
「父の涙」箱崎雅子さん
私の父は素敵な人でした。背が高く、ハンサムで明るくって大好きな……
「お引き合わせ」古河順子さん
嫁ぎ先の家と宗旨、宗派が異なったために不和が生じるという例は少な……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
通信制エッセー講座の参加者から届いた質問やお便りに、青木奈緖さんが動画で回答します。
質問「書き出しについて教えてください。「」でセリフから始めましたが、子どもの作文のようにも思え、よかったのかどうかわかりません」
青木さん:書き出しは、書き手にとっても、読み手にとっても大切です。書き手にとっては、書き出しがうまくいくと、その後の流れが気持ちよく進めます。逆に書き出しが決まらないと、ああでもないこうでもないと悩むことになります。だから重要なんですね。
読み手にとっても重要なのはなぜかというと、読む方も作品を読みながら考えているわけです。書き出しが退屈だったり、わけがわからないと感じてしまうと、読むのをやめてしまうこともあります。
なので、書き手にとってはどれだけ早く読み手を物語の世界に引き込めるかということが、最初の勝負なわけです。
ご質問には、書き出しをセリフから始めたとありましたが、これはおそらく一番簡単かつ強力に読者を物語の世界に引き込む手段の一つだと思います。
作品の内容によって、このやり方が常に適しているかは判断が必要ですが、この方法で書かれている作家さんの作品もたくさんありますし、私もやることがあります。
お便り「自分が書いたエッセーを読んでみると、同じような内容をつらつらと書いているなと恥ずかしくなりました」
青木さん:この方は反省したように書かれていますが、とても大切なことが含まれていると思うんです。
一つは、自分の書いたものを読み直してみるということです。あまりしたくないと思われる方も多いのではないかと思います。私も好きではありません。けれど、ぜひ一度見直してみてください。なぜかと言うと、自分が書いたことを忘れて新鮮な、つまり読者の目線になって読み直すいい機会になるからです。
もう一つは、「同じような内容を書いている」とありましたが、これもとても大切なことです。あえて同じテーマをもう一度書いてみると、今度はどうやって書こうかと苦労すると思うんです。それが文章を磨く練習になります。
動画では、より詳しいお話を青木さん本人の言葉で聞くことができます。また、参加者のエッセーを紹介するコーナーでは、書き出しの見事さに青木さんも思わず唸った作品「父の涙」(箱崎雅子さん作)を、青木さんの朗読で紹介しています。ぜひご覧ください。
エッセイスト・青木奈緖さんのプロフィール
1963(昭和38)年、東京生まれ。文豪・幸田露伴を曽祖父に、作家・幸田文を祖母に、随筆家・青木玉を母に持ち、自身もエッセイストとして活躍。著書に『幸田家のきもの』(講談社刊)、『幸田家のことば』(小学館刊)他。
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回家族の思い出をエッセーに書き、講師で随筆家の青木奈緖さんから添削やアドバイスを受けます。
書いていて疑問に思ったことやお便りを作品と一緒に送り、選ばれると、青木さんが動画で回答してくれるという仕掛け。講座の受講期間は半年間。
現在、第3期の講座開講中です。次回第4期の参加者の募集は、2022年1月に雑誌「ハルメク」の誌上とハルメク旅と講座サイトで開始予定。募集開始のご案内は、ハルメクWEBメールマガジンでもお送りします。ご登録は、こちらから。
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