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- 青木奈緖さんのエッセー通信講座第1回参加者の3作品
「家族」をテーマにしたエッセーの書き方を、エッセイストの青木奈緖さんに教わるハルメクの通信制エッセー講座。参加者に寄せられた作品から青木さんが選んだエッセーを紹介します。今回から新たなメンバーが加わり、第2期がスタートです。
青木奈緖さんが選んだ3つのエッセー
「青木奈緖さんのエッセー講座」参加者による家族のエッセーです。
クリックすると、作品と青木奈緖さんの講評をお読みいただけます。
「一度だけの家族旅行」野崎一恵さん
店舗兼住宅だった我が家には玄関がなく、学校から帰るとお店から家の中に……
「公園は命であふれてる」星野玲子さん
雨があがって、青空が広がり始めた。帽子をかぶると、私たち夫婦は……
「モデル」西山聖子さん
6つ年下の弟が幼稚園児の頃、街中で子供モデルにスカウトされた……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
通信制エッセー講座の参加者から寄せられた質問やお悩みに、青木奈緖さんが動画で回答します。
エッセー講座第2期の始まり。物を書くのは初めてという方もいらっしゃる中で、青木さんは「ゆっくり、楽しんでお書きください」と語りかけます。
今回の動画では「既定の文字数に収めることができません。短い文章で相手に伝えるのは難しいです」という質問にお答えしています。
青木さんのエッセー講座では1作品800~1000字で書くことを基本にしていますが、実は「一般的には短い文章ほど書くのは難しい」と青木さんは言います。
「800字(原稿用紙2枚)と聞くと手頃で書きやすそうと思うかもしれませんが、書き始めるとすぐ終わりがきてしまうから、大変だと思います。一番書きやすいのは、1000字を目指して結果的に1200字(原稿用紙3枚)くらいになるというのが、書きやすい量ではないでしょうか。
この講座では、多少のオーバーなら無理に削る必要はありません。とはいえ、長く書けばいいというものでもありません。みなさんには『この文章は必要かどうか?』という判断力を磨いていただきたいと思います」。
その上で、と青木さんは続けます。
「私は短い文章を目指したい、という方もあるかもしれません。目指すのでしたら、人物ではなくワンシーンを書くつもりになっていただきたい。母のことを書こうというとき『母はどういう人だったかな』という思考から入ると、『苦労の多い人生でした』のように抽象的なとらえ方になってしまう。
そうではなく、例えば母が作ってくれたお弁当についてだけ書く。子どもの頃厳しかったしつけや、映画に連れていってくれて楽しかったことや、晩年はどうだったかなど、それ以外のことは全部横に置いて、お弁当のことだけを書く。そのときのお弁当が、どんな時代なのか、周りの人のお弁当はどうだったか、食べて自分はどう感じたかなど、限られたテーマから膨らませた短い場面を書く方が、読み手には伝わることがあります。
文章が短ければ短いほど、総論からいくのではなく、各論にフォーカスすること。どこにスポットライトを当てるか、それが面白く書くコツの一つです」。
参加者のエッセーを紹介するコーナーでは、ワンシーンに絞って書くことを見事に表現した星野玲子さんの作品「公園はいのちにあふれてる」を青木さんの朗読で紹介しました。
ぜひ、動画でご覧ください。
■もっと知りたい■
エッセイスト・青木奈緖さんのプロフィール
1963(昭和38)年、東京生まれ。文豪・幸田露伴を曽祖父に、作家・幸田文を祖母に、随筆家・青木玉を母に持ち、自身もエッセイストとして活躍。著書に『幸田家のきもの』(講談社刊)、『幸田家のことば』(小学館刊)他。
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回家族の思い出をエッセーに書き、講師で随筆家の青木奈緖さんから添削やアドバイスを受けます。
書いていて疑問に思ったことやお便りを作品と一緒に送り、選ばれると、青木さんが動画で回答してくれるという仕掛け。講座の受講期間は半年間。
次回第3期の参加者の募集は、2021年6月に雑誌「ハルメク」の誌上とハルメク旅と講座サイトで開始予定。募集開始のご案内は、ハルメクWEBメールマガジンでもお送りします。ご登録は、こちらから。
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