横森美奈子の目からウロコのおしゃれ塾・18

重ためコーデが軽やかに!大人の「抜け感」のつくり方

公開日:2021.12.10

更新日:2023.01.27

ファッションデザイナー・横森美奈子さんが50代からのおしゃれのコツをアドバイスする連載企画。今回のテーマは「抜け感」です。横森さんによると、抜け感とは軽快さを出すこと。大人が冬に取り入れたい、素敵な抜け感のつくり方を教わりましょう。

横森美奈子の目からウロコのおしゃれ塾・18
横森美奈子の目からウロコのおしゃれ塾・18

上半身に白を使うと上品な抜け感がつくれる

■挑戦した人:読者モデル・毛利久美子さん(72歳)

いつの間にかファッション用語として定着した「抜け感」。「いったいどういう意味?」と首を傾げてしまう人も実は多いのでは?

横森さんによれば、抜け感とは、真面目な格好のどこかに風穴を開けて軽快さを出すこと。

上半身に白を使うと上品な抜け感がつくれる
左/【Before】全身黒ずくめで抜け感なし →  中・右/【After】白を取り入れると女性らしい抜け感が出現

例えば、読者モデル・毛利久美子さんのライダースジャケットにスカートを合わせた着こなし(写真左)は、「全身黒ずくめで抜け感のないコーデの典型」と横森さん。

そこで提案したのが、上半身に白を取り入れること。まずはハードなジャケットに白シャツを合わせると、女性らしく清潔な抜け感が出現しました(写真中)。このとき、黒いストッキングよりもタイツの方が、脚を強調せず、モダンな印象になります。

また、ジャケットを白に変えると、顔色が明るく見え、さらに中心に黒の縦長ラインを通すことでバランスが良くなりました(写真右)。背の低い人におすすめのコーデです。

いずれも重たさが抜けて、軽快感が出るのが一目瞭然ですね。

「白は夏の色と思っている人がいますが、ダークカラーが多い冬の装いにこそ取り入れたいもの」と横森さん。鏡で自分の姿を見た毛利さんも「白を一つ足すだけでメリハリがついて、すっきり見えるんですね」と納得の変身ぶりです。 

トップスを赤にすると今っぽい抜け感が出現

トップスを赤にすると今っぽい抜け感が出現1
左/【Before】抜け感がなく重たい印象 → 右/​​​​【After】トップスを赤にチェンジすると表情も明るく

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ハルメク365とは?

横森 美奈子

よこもり・みなこ 1949(昭和24)年生まれ。BIGIで「MELROSE」等のチーフデザイナーを歴任。2002年「smart pink」ブランドディレクター、13年にはショップチャンネルで「MINAKO★YOKOMORI」を開始。おしゃれに関する本も多数出版。

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