横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・11

自分の健康のためにひな祭りを祝う!横山流・流しびな

公開日:2020.12.26

更新日:2020.12.18

移ろう四季の色、音、香り。そんな小さな変化を楽しみ、味わう料理研究家・横山タカ子さんの季節のしつらいをお届けします。今回のテーマは「ひな祭り」。氷が溶け始めた玄関先の水鉢に、ひな人形をそっと浮かべて、無病息災を願いましょう。

横山タカ子流・流しびなとミルク甘酒の作り方
横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・11

手作りの流しびなに自分自身の無病息災を願って

子どもの頃から何十年と、毎年欠かさず飾り続けているひな人形。

春を迎える喜びと、お祝いしてもらった少女の頃の記憶がよみがえるワクワク感と……。いくつになっても、この季節は心が躍ります。私と同じような女性は、きっと多いはず。今も街で小さくかわいらしいひな人形を見掛けると、つい買い求めてしまいます。

写真の人形は、紙粘土で作られた指先ほどの小さな豆びな。我が家では、蛤(はまぐり)の貝殻にちょこんと豆人形を乗せて水鉢に浮かべ、横山流の「流しびな」に。

本来、流しびなは紙などで作ったひとがたを川に流して子どもの厄を払うという風習ですが、私はこうして自分自身の無病息災を願います。だって、自分の健康は自分以外、誰もこんなに心から願ってくれませんもの。

願えばきっと、叶うように運も向くはず。古希を迎えた私の、ささやかなひな祭りです。

今回は、ひな祭りにぴったりな「ミルク甘酒」の作り方をご紹介します。...

このコンテンツは、ハルメク365本会員の方のみご視聴ができます

365本会員に登録すれば
記事・講座動画が見放題!

横山タカ子

1948(昭和23)年長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

いまあなたにおすすめ