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- 人生終盤にこそできる「親子の絆を深める終活」
終活コーディネーター・吉原友美さんの連載コラム第14回。終活を単なるエンディングの準備作業で終わらせないために、「親子で一緒に取り組む」ことのススメです。お互いの気持ちを伝え合い、親子関係を見直す機会にしてみませんか?
吉原友美(よしはら・ともみ)プロフィール
東上セレモサービス常務取締役、終活コーディネーター。一般社団法人ライフ・パートナーズ理事。
自身の家族が早くから他界。その経験から死生観を育成して生きていくことの大切さを知る。終活セミナーでは絵本を使い、死生観育成について伝えている。また、最新の終活事情・葬儀・お墓・相続についてもわかりやすく解説する。セミナーの参加数は累計2万人以上の人気を誇り、自社では3万件以上の葬儀を承っている。
親子の絆を深める終活とは?
皆さま、お元気でしょうか? 9月に入りましたが、体調など崩していませんか? まだまだ暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。
さて、今回は「人生の終盤にできること」、具体的には終活を通じて親子の絆を深める方法についてお話しします。年齢を重ねるほどに、人が人生の終盤で最も後悔するのは「成し遂げなかった夢」ではなく、「大事な人と語り合えなかった時間」であることが多いです。
終活は単なる人生の終わりを準備するためのものではありません。それは、家族との関係を深める貴重な機会でもあります。特に親子間の絆を強めるために、終活をどのように活用できるかをご紹介します。
「一緒にエンディングノートを作る」と親の本音がわかる
エンディングノートを親子で一緒に作成することは、親が抱えている希望や価値観を知るための大切なステップです。親が望んでいることを聞くことで、これまで気付かなかった親の本音が見えてくることがあります。
例えば、どのような終わり方を望んでいるのか、どんな形で家族に見送られたいのか。その思いを共有する時間は、親子の絆を深めるための貴重な機会です。
エンディングノートを親子で一緒に作成できない場合
一緒にエンディングノートを作成するのが難しい場合も、親子のコミュニケーションを深める方法はいくつかあります。以下の方法を参考にしてみてください。
1.一人でエンディングノートを書いてから共有する
まずは一人でエンディングノートを書き、その後で親に共有することで、親の反応を知り、さらに深い対話ができるかもしれません。
2.手紙やメッセージを活用する
直接会話するのが難しい場合は、手紙やメール、LINEなどを活用して、自分の思いや質問を伝えることができます。これにより、直接の対話がなくてもコミュニケーションを取ることが可能です。
3.専門家や第三者のサポートを受ける
終活に詳しい専門家(終活カウンセラーやファイナンシャルプランナーなど)のサポートを受けるのも一つの方法です。第三者を交えることで、スムーズにコミュニケーションが取れる場合があります。
「思い出の共有」が絆を強くする
親子で過去を振り返り、思い出を語り合う時間は、単なる思い出話以上の意味を持ちます。それは親がどのような人生を歩んできたのか、どのような価値観を持っているのかを深く理解する時間でもあります。
家族のアルバムを開き、昔の写真を見ながら親の若い頃の話を聞くことで、親の人となりを再認識することができるでしょう。
「感謝の手紙を交換する」と親子の関係が変わる
終活の過程で、親子がお互いに感謝の手紙を書き合うことは、親子関係に大きな変化をもたらします。
普段は照れくさくて言えない感謝の気持ちを文字にして伝えることで、親も子も、お互いの存在がどれほど大切であるかを再確認できます。この手紙は、人生の終わりに向けて、心に残る大切な思い出となるでしょう。
終活を通じて親子の絆が深まる理由
終活はエンディングに向けた準備作業にとどまらず、家族と向き合い、お互いの価値観や思いを共有するプロセスでもあります。
このプロセスを通じて、親子は互いに深い理解と信頼を築くことができ、結果として絆がより強く結ばれます。終活を前向きに捉え、親子で共に歩むことで、人生の終盤を充実させることができるのです。
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吉原友美
東上セレモサービス常務取締役、終活コーディネーター。家族が早くに他界した経験から死生観を育成して生きる大切さを知る。終活セミナーでは絵本を使い死生観について伝え、最新の終活事情・葬儀・お墓・相続についてもわかりやすく解説。セミナー参加数は累計2万人以上の人気を誇る。終活サポートサイト「今日から終活!」。インスタグラムはこちら。
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