プロ直伝!更年期を乗り越えて心地よく生きるコツ#1

50代からの体の変化を救う!骨盤底筋の整え方

公開日:2024.02.16

フィットネスインストラクターとして30年以上の経験を持つkyoさん。人生の節目で、体調や体型の変化を救ってくれたのは、「骨盤底筋」だったそう。更年期以降も心地よく生きていくために欠かせない「骨盤底筋」の力について、伺いました。

教えてくれた人:kyo(キョウ)さん

教えてくれた人:kyo(キョウ)さん

ボディワークプロデューサー。1997年より整体や解剖学などを学び、「ペルヴィスワーク」を考案。2005年よりオリジナルメソッド「ビューティ・ペルヴィス(R)」としてスタジオ・ヨギーで展開。15年、スタジオ「b-i STYLE(R)(ビィ スタイル)」を東京・青山にオープン。

骨盤を意識して整えることで体の不調が改善

38年前、23歳からフィットネスインストラクターになり、エアロビクス、アクアエクササイズの指導を始めたkyoさん。

「当時はとにかく筋肉のトレーニングに注力していました。筋肉のパワーと柔軟性のみ。それが健康につながると思っていたんですね」と言います。

骨盤を意識して整えることで体の不調が改善

最初の転機は、30歳を過ぎた頃のこと。

「疲労や倦怠を強く感じ、ぎっくり腰になったり、ぜん息の症状が出たり。体の不調が続き、肌もぼろぼろに。一時は引退を覚悟しました。同僚たちも、次々に膝や股関節などを痛めてしまい、健康のためにフィットネスをしているはずなのにおかしいな、と感じ始めました」

そこで、kyoさんは整体や筋膜、骨格などについて学び始めます。

「それまでは骨格が乱れたままで、表面的な筋肉を鍛えて、骨格のゆがみや不調が蓄積されてしまったのだと気付きました。特に大切なのは、“骨盤”。体の要である骨盤を意識して整えると、ひざや腰の調子がよくなるだけでなく、疲れやすさや代謝の悪さといった体の不調も改善していったのです」

更年期以降の体を救ってくれたのも骨盤底筋でした

更年期以降は、代謝が落ち、50代後半になると、体重は変わらなくても皮膚がたるみ、内臓の下垂も感じるようになったそう。さらに周囲の同年代の多くの方が、尿漏れなどに悩んでいることにも気付きます。

「そこで、頼りになるのは“骨盤底筋”なんです。骨盤は胃や腸だけでなく子宮や膀胱なども支える場所。骨盤を整えるためには、骨盤の底にある筋肉“骨盤底筋”をしっかりさせるということが必要です。なかなか自分で動かすのは難しいのですが、意識して動かしていけば必ず応えてくれると実感しています」

更年期以降の体を救ってくれたのも骨盤底筋でした

骨盤底筋を鍛えるといっても、激しいトレーニングをする必要はなく、「鍵になるのは、立つ、歩く、座るといった日常生活の動作。電車に乗るときや友人とランチをするとき、骨盤を意識して立ったり座ったりすると、すっきりしたお腹や体型を保つ効果的なトレーニングになるのです」

朝昼晩、骨盤底筋を意識する生活を実践するkyoさんは、61歳の今、すっきりしたパンツも躊躇なくはけるスタイルを維持しています。

「今もこれからも、すっきりと心地よく生きていくために支えてくれる“骨盤底筋”を大切に整えていきたいと思います」

次回は、kyoさん直伝の「すっきり美ボディを保つ!無理なくできる骨盤習慣」を紹介します。

取材・文=野田有香(ハルメク編集部)、kyoさん撮影=中西裕人、ヘアメイク=木村三喜

※この記事は、雑誌「ハルメク」2023年6月号を再編集しています


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