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- 全身がよみがえる!寝たままできる「きくち体操」前編
雑誌「ハルメク」で人気の「きくち体操」がWEB版になって登場!今回のテーマは「全身をよみがえらせる、寝たまま動くきくち体操」。動くのもしんどいという方はぜひトライ。まずは前編で今の体の状態に意識を向けて、後編で体を動かしていきましょう。
菊池和子(きくち・かずこ)さんのプロフィール
1934(昭和9)年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。神奈川・東京に直営教室を持つ。『毎日のきくち体操』DVD、『「意識」と「動き」で若く、美しく!きくち体操』、『立ち方を変えるだけで「老いない体」DVD付き』(ともにハルメク刊)など著書多数。
きくち体操とは?
きくち体操は、形、回数を目標にして動かすのではなく、脳で自分の体を感じ取って動かします。「体は、あなたの命そのもの。今日から一緒に動かしましょう」(菊池和子さん)
体は動かさないと弱ってしまいます
梅雨のジメジメした日々で、動くのもしんどい時期です。
「でも、体は動かさずにいると、もっと弱ってしまいますよ」ときくち体操創始者の菊池和子さん。「寝たままできる、きくち体操もありますよ」と話します。
今回のテーマは「寝たまま動いて全身をよみがえらせる、きくち体操」。編集部も実践してみたら、不思議なほど頭も体全体もすっきりしました!
上手にできなくてもいい!体は気持ちに必ず応えてくれます
寝たままできる動き、というと、みなさん「ラクそう!」と思われるのですが、実は立っているときよりも、全身を感じ取りやすく、体の細部にまで意識を向けるので、脳も体も活性して元気になります。筋肉も骨も、内臓も血管も生き返るので、毎日やってほしいですね。
今回重要なのは、見本のようにきれいに上手にできなくてもいいということです。
例えば、背骨からねじる動きは、最初は膝をきれいに揃えられないかもしれません。でも、「膝を揃えようという意識」や、「腰から首まで背骨でねじろうという意識」で動かすと、写真のようにきれいにできなくても、体は十分応えてくれるのです。
まずは全身をしっかり伸ばせるか確認!
床や畳のように体が沈まない場所にあおむけに寝た状態で、両腕を上げます。手と足の指先を、できるだけ遠くへいくように、しっかり伸ばしてみてください。つらいところは、ありますか?
※ケガや病気などで体を痛めている場合は、無理して動かさず医師の指示に従ってください。
そのままお尻の筋肉を寄せて、お腹をグッと引っ込められますか?腰を床につける感覚です。お尻とお腹に力がつけば、胴体をしっかり支えられ、立ったときの姿勢もよくなります。
肩は床についていますか?巻き肩になっている人が多いので、意識して両肩を床につけるようにしましょう。猫背も改善します。
このように、寝ていても「意識」を向けさえすれば、全身を使うことができます。筋肉にも骨にも力をつけられますよ。
脳で意識するポイントは?
全身を伸ばしながら体に意識を向け、下記のポイントができているか確認してみてください。できないところは、体を弱らせてしまっているところ。じっくりと伸ばしたり、次回お伝えする動きをしっかり行いましょう。
【チェック!】
- ひじは伸びている
→伸びていない人は、猫背になっていませんか? - 手の甲は床についている
→ついていない人は、呼吸が浅くなっていませんか? - 肩は床についている
→肩が浮いている人は、巻き肩になっていませんか? - 腰は床についている
→腰が浮いている人は、反り腰になっていませんか? - 左右均等に、体が床についている
→均等でない人は、 体がゆがんでいませんか? - 膝は伸びている
→膝が曲がっている人は、腰を弱らせていませんか? - お尻は寄せられる
→寄せられなかったら、 姿勢が悪かったり内臓を弱らせたりしていませんか?
「自分の体は、自分でよくしていける」
この言葉はもう何万回も繰り返して言ってきたことですが、87歳(取材当時。現在は89歳)になった私自身、今も実感してそう思います。
数年前に膝を痛めたのですが、膝だけでなく、体のあらゆるところに影響が出ました。それはそうです、体は丸ごとで一つで、みんなつながっているのですから。
でも逆に、「よくしたい」という強い思いを持って、足首を回したり腹筋をしたり、きくち体操を毎日必死でしていると、たとえ若いときのようにピシッとは動けなくても、体はよくなろうと応えてくれるのです。
次回紹介する「首を持ち上げる動き」「ねじる動き」「背骨をそらせる動き」をしてから、今回の「全身を伸ばす動き」をもう一度……と、繰り返し行うことで、全身の伸び方の違いを感じ取れるはずです。
そうやって、体は確実によくなっていくんだという実感を、みなさんにぜひ味わってほしいのです。ではさっそく、寝たままで動く!全身をよみがえらせる運動を行ってみましょう。
※ケガや病気などで体を痛めている場合は、無理して動かさず医師の指示に従ってください。
取材・文=岡島文乃、井口桂介(ともにハルメク編集部) 撮影=中西裕人 ヘアメイク=南場千鶴 モデル=太田伸子 イラストレーション=浦恭子
※この記事は雑誌ハルメク2021年9月号を再編集しています。
【オリジナル動画】自分の体は自分でよくする「きくち体操」

自分の体を自分でよくするために、毎日家でできる動きを「きくち体操」創始者の菊池和子さんが実演・指導します。毎月1本ずつ新しい動きを紹介しています。
>>「きくち体操」一覧はこちら
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雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
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