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- 糖尿病だけじゃない!高血糖が引き起こす不調や病気
さまざまな不調や病気の原因となる「高血糖」を防ぐ血糖コントロール特集(全4回)の2回目です。高血糖が全身に及ぼす影響について専門医に聞きました。今現在、「血糖値は正常」という人も油断は大敵!糖尿病リスク度でぜひチェックして。
教えてくれたのは、河盛隆造さん(かわもり・りゅうぞう)さん
1943(昭和18)年、兵庫県生まれ。順天堂大学名誉教授、同大学大学院医学研究科・スポートロジーセンター センター長。医学博士。68年、大阪大学医学部卒業。専門は糖尿病、代謝内分泌学、動脈硬化学。監修書に『健康図解 最新版 今すぐできる! 血糖値を下げる40のルール』(学研プラス刊)などがある。
認知症との関連性も!高血糖は全身の不調や病気を引き起こします
「高血糖が怖いのは、自覚症状がないまま血管や神経などのダメージが蓄積していくこと」と話すのは、順天堂大学名誉教授で、糖尿病治療の権威である河盛さん。全身のさまざまな不調や病気と関係しているそうです。
高血糖が続き太い血管が傷つくと、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中のリスクも上がります。血流の低下が足のしびれなどの神経障害につながることも。
最近では、高血糖と認知症の進行・重篤化との関連が指摘されています。高血糖だと唾液中のブドウ糖も増えて菌が繁殖し、歯周病にも影響が。さらには網膜症や腎障害にもつながります。
「インスリンは筋肉にブドウ糖を取り込ませ、筋肉量や筋力を保ちます。インスリンの分泌が低下すると筋力が落ち、筋萎縮の状態になりやすくなります。また糖尿病の患者は、脳でブドウ糖がうまく使われないなどの理由から脳機能が低下し、認知症を発症しやすいという調査結果もあります。その意味で高血糖は、高齢者の“寝たきり”リスクを上げる大きな要因と言えます」(河盛さん)
「血糖値は正常」という人も確認!糖尿病リスク度チェック
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