早く始めるのが正解!血糖コントロール#2

糖尿病だけじゃない!高血糖が引き起こす不調や病気

糖尿病だけじゃない!高血糖が引き起こす不調や病気

更新日:2023年11月09日

公開日:2023年06月20日

さまざまな不調や病気の原因となる「高血糖」を防ぐ血糖コントロール特集(全4回)の2回目です。高血糖が全身に及ぼす影響について専門医に聞きました。今現在、「血糖値は正常」という人も油断は大敵!糖尿病リスク度でぜひチェックして。

教えてくれたのは、河盛隆造さん(かわもり・りゅうぞう)さん

教えてくれたのは、河盛隆造さん(かわもり・りゅうぞう)さん

1943(昭和18)年、兵庫県生まれ。順天堂大学名誉教授、同大学大学院医学研究科・スポートロジーセンター センター長。医学博士。68年、大阪大学医学部卒業。専門は糖尿病、代謝内分泌学、動脈硬化学。監修書に『健康図解 最新版 今すぐできる! 血糖値を下げる40のルール』(学研プラス刊)などがある。

認知症との関連性も!高血糖は全身の不調や病気を引き起こします

「高血糖が怖いのは、自覚症状がないまま血管や神経などのダメージが蓄積していくこと」と話すのは、順天堂大学名誉教授で、糖尿病治療の権威である河盛さん。全身のさまざまな不調や病気と関係しているそうです。

認知症との関連性も!高血糖は全身の不調や病気を引き起こします

高血糖が続き太い血管が傷つくと、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中のリスクも上がります。血流の低下が足のしびれなどの神経障害につながることも。

最近では、高血糖と認知症の進行・重篤化との関連が指摘されています。高血糖だと唾液中のブドウ糖も増えて菌が繁殖し、歯周病にも影響が。さらには網膜症や腎障害にもつながります。

「インスリンは筋肉にブドウ糖を取り込ませ、筋肉量や筋力を保ちます。インスリンの分泌が低下すると筋力が落ち、筋萎縮の状態になりやすくなります。また糖尿病の患者は、脳でブドウ糖がうまく使われないなどの理由から脳機能が低下し、認知症を発症しやすいという調査結果もあります。その意味で高血糖は、高齢者の“寝たきり”リスクを上げる大きな要因と言えます」(河盛さん)

「血糖値は正常」という人も確認!糖尿病リスク度チェック

 

健康診断などで「血糖値は正常」と言われている人も油断できません。「食後だけ血糖値が急上昇する『食後高血糖』の人は、通常の健康診断ではひっかかりませんが、いつ糖尿病に移行してもおかしくありません」と河盛さん。

今の生活習慣の「糖尿病リスク度」をチェックしつつ、早めの対策が肝心です。

今のあなたをチェック!

糖尿病リスク度チェック

【食事編】
□揚げ物や肉料理をよく食べる
□スナック菓子やケーキなどお菓子をよく食べる
□甘い清涼飲料水をよく飲む
□早食いのクセがある
□毎日お酒を飲んでいる

【運動編】
□あまり外出せず、家で座っていることが多い
□移動手段は電車や車がメイン
□ついエレベーターやエスカレーターを使ってしまう
□ストレスがたまっている
□最近太った、もしくは昔太っていた

チェック項目に1つでも当てはまる人は糖尿病予備軍の危険性があります。7つ以上の人は、このままでは糖尿病になるリスク大! 

次回から紹介する食事の取り方や運動を取り入れて、早めの血糖コントロールを心掛けましょう。

取材・文=新井理紗(ハルメク編集部) イラストレーション=みやしたゆみ

※この記事は雑誌「ハルメク」2022年9月号を再編集、掲載しています。


■早く始めるのが正解!血糖コントロール■
【第1回】女性も要注意!高血糖を防いで脳と体を病気から守る
【第2回】糖尿病だけじゃない!高血糖が引き起こす不調や病気
【第3回】高血糖の原因を断つ!食事の取り方4つの最新ルール
【第4回】簡単!こまこま運動と睡眠&歯のケアで高血糖を予防

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