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- プロに聞く「初めての老眼鏡」選び方のポイント4
小さな文字が読みづらくなってきた、手元の細かい作業が見づらいなど、なんとなく不便を感じつつそのままにしていませんか? それは老眼の兆しかもしれません。今回は、メガネのプロに老眼の仕組みや初めての老眼鏡の選び方のポイントを教えてもらいました。
教えてくれたのは……眼鏡コンシェルジュ 掛本紀子(かけもと のりこ)さん
株式会社メガネトップ経営企画室 広報グループ所属。約10年間、眼鏡市場の店頭に立ち、1万人以上の目を見てきた「眼鏡コンシェルジュ」。
そもそも老眼とは?老眼になりやすい人はいる?
年齢を重ねると体力が落ちてくるように、目の衰え=老眼は誰にでも起こる現象です。それでは、老眼とはどういった状態のことを言うのでしょうか。
人の目は、「水晶体」という柔らかいレンズを「毛様体」という筋肉が引っ張ったり緩めたりすることで水晶体の厚みを変化させピント調節を行います。私たちが近くのものを見るときは、毛様体が縮むことによって水晶体が厚くなり、近くのものにピントが合うようになっています。
老眼とは、このレンズの働きをする水晶体の柔軟性の低下や、毛様体の筋肉が衰えてくることにより、目のピント調節機能が衰えてくる状態をいいます。
このような症状は早い人なら40代ぐらいから出始めると言われています。よく、近視の人は老眼になりにくいなど聞きますが、実際、老眼が進みやすい人と進みにくい人がいるのでしょうか?
「近視の人はもともと近くにピントが合いやすいため手元が見づらいと感じにくいようですが、老眼は年齢を重ねれば誰にでも起こる現象です。また、普段からデスクワークなど目を酷使している人は、目の疲れなどからピントを合わせることが難しくなるため、手元が見づらいと感じるのが早いようです」と話すのは、眼鏡コンシェルジュの掛本さん。
なんとなく見づらい、老眼かもしれないと思いつつ老眼鏡をかけないでいると、余計に目を酷使することになり、さらなる目の疲れを引き起こします。結果、頭痛や肩こりなどの不調の原因にもつながるのだとか。
「老眼鏡をかけずにいると目に負担がかかります。見づらさから知らず知らずのうちに目元や眉間にシワを寄せてしまうよりは、必要なときにサッと老眼鏡をかける方がよりスマートで、目元の美しさも保たれるのではないでしょうか。
目の負担を減らすためにも、目元の美しさを保つためにも、むしろ老眼鏡のある生活を楽しむことをおすすめします」
あなたの老眼進行度をチェック!
ここで、現在のあなたの目の状態をチェックしてみましょう。次の7つの項目のうち、いくつあてはまるでしょうか?
□商品の説明書など小さな文字が読みづらい。
□夕方や薄暗い店内でメニュー表が見づらくなった。
□スマホやタブレットを見るときについつい拡大してしまう。
□長時間のパソコン作業の後は目の疲れや肩こりを感じる。
□「3」「6」「8」などの数字を見間違えることが増えた。
□メイクの際、アイラインが引きにくくなった。
□以前はよく見えていたのに、最近は近くも遠くも見づらくなった。
7つのチェック項目に当てはまる数が多いほど、老眼が進行している可能性大!
さらに、自分でできる「老眼かんたんチェック」も試してみましょう。
■老眼かんたんチェック
1.自分の人差し指の指紋を見てみましょう。
2.腕を伸ばしたり縮めたりしながら、人差し指の指紋が一番はっきりと見える距離を測ります。
「指紋がはっきり見える位置が目から30cm以上離れている場合は、老眼の可能性があります。眼科やメガネ屋さんできちんと視力測定することをおすすめします」(掛本さん)
「初めての老眼鏡」選び方のポイントは?
老眼鏡を購入する際は、何をポイントに選べばよいのでしょうか? 掛本さんに4つのポイントを教えてもらいました。
■【老眼鏡の選び方ポイント1】使用環境のチェック
「まずは、自分がどういった場面で見づらさなどの不便を感じているのかを確認してみましょう。例えば、お裁縫など手元で細かい作業をするときなのか、テレビを見るときなのか。
見たい対象によって近く専用のレンズがよいか遠近両用レンズがよいかなど、選ぶレンズも変わってきます。日々の生活の中のどんな問題を解決したいのかをまず把握して、眼科やメガネ屋さんでしっかり伝えられるようにしましょう」
■【老眼鏡の選び方ポイント2】使用頻度のチェック
「次に、毎日頻繁に使うのか、仕事のときなど1日数時間だけ使うのかなど、毎日の中での使用頻度を把握しましょう。使用頻度が高いようであれば、より顔なじみのよいフレームにするのもよいですね。
使用頻度が低いようであれば、思い切ってデザイン性や色など見た目を重視したフレームを選ぶのもおすすめです。老眼鏡もおしゃれの一つと考えると、小物使いまでこだわる人は素敵ですよね」
■【老眼鏡の選び方ポイント3】フレームと顔のフィット感をチェック
「洋服と同じく、メガネも自分のサイズにぴったり合っているものを身に着けるのがおすすめです。メガネのレンズと両脇の“ヨロイ”という部分までを足した全体の横幅と、こめかみ辺りの顔の横幅が同じぐらいのものを選ぶとバランスがよいです。
また、瞳がフレームの外側に寄っているとメガネが小さく(顔が大きく)見えてしまいます。瞳がフレームの外側や内側に寄ってバランスが悪くないかもチェックしましょう」
■【老眼鏡の選び方ポイント4】レンズの幅をチェック
「メガネのレンズのタテ幅(「天地幅」といいます)が狭いと、見える範囲も狭くなります。遠近両用の場合、一般的にレンズの天地幅は30mm以上あるのがおすすめです。なお、度が強い人はレンズの横幅が狭いフレームを選ぶとレンズを薄く、軽くしやすくなります」
度数については、もともと近視や遠視の人が老眼鏡を作る場合には、元の視力に対する補正を加える必要があるなど、一概に「〇歳だから〇度」というような目安はないそう。
「一人一人で目の状態は違うため、既製品を当てはめるよりは、度数や左右差などきちんと検査をした上で、今の自分にあった老眼鏡を一から作るのがおすすめです」(掛本さん)
上記4つのポイントを踏まえて、まずは眼科やメガネ店で相談するところから始めましょう。より自分のニーズにあった老眼鏡が見つかりますよ。
初めての老眼鏡におすすめのフレームをピックアップ!
なじみのよさやデザイン性などを踏まえて、これから老眼鏡デビューする人のファーストフレームとしてはもちろん、すでに持っている人のセカンドフレームとしてもおすすめのものを掛本さんにピックアップしてもらいました。
■王道&シンプルなデザインが好みならコレ
丸いレンズの下側がやや細くなった形が特徴の「ボストンシェイプ」なら、顔の印象を柔らかくしてくれます。細身に仕上げた繊細なフレームは、シンプルな眼鏡が好きな方におすすめです。
ナチュラルだけど地味に見えないように、肌なじみがよく、顔色を明るく見せてくれるカラーリングもポイントです。
■鼻への負担を軽減して装着時のストレスを解消
こちらは小ぶりの「ボストンシェイプ」で、丸みがあり優しい印象のフレームです。
耳の後ろにあえて「おもり」を付けることで、鼻への負担をおよそ20%軽減し、「鼻に感じる重量感」や「鼻に残るメガネの跡」など、装着時のストレスからも解放してくれます。
■アイシャドウ効果で目元を華やかに
フレームの上部に縁取りのような厚みを持たせ、特徴的なデザインが目を惹くモデル。玉型のカーブラインを工夫して、目線を上に集めてリフトアップ効果も期待できるそう。
メガネのツルはシンプルに仕上げ、軽い掛け心地で横顔がスッキリ見えるデザインです。
老眼鏡は今抱えている不便さを解消し、目の負担を軽くしてくれるだけでなく、おしゃれ小物の一つとしても選ぶ楽しみが増えそう。今回の記事を参考に、あなたにぴったりの老眼鏡選びにトライしてみてはいかがでしょうか。
※記事内の金額はすべて税込で、2024年9月時点のものです。
取材協力:眼鏡市場
>>あなたに似合うメガネを眼鏡市場「ノーズフリー」特設サイトでチェック
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