【医師監修】40代50代の発症も多く早期発見が重要

子宮頸がんとは?症状やセルフチェック・検診について

吉岡 範人
監修者
つづきレディスクリニック
吉岡 範人

公開日:2021.11.28

更新日:2022.03.09

子宮頸がんは若い女性に多いとされていますが、40~50代での発症も少なくありません。進行すると治療が困難になるため早期発見が重要です。不正出血・おりものの変化など子宮頸がんの症状やセルフチェック、検診について、医師監修のもと解説します。

子宮頸がんは40~50代での発症も多い

子宮頸がんは近年20〜30代の若い女性に増加しているといわれていますが、40~50代での発症も少なくありません。

厚生労働省によれば、国内では毎年11,000人程度の女性が子宮頸がんにかかっているとされており、そのうち約2,800人が亡くなっています。

子宮頸がんは、予防できる病気です。正しい知識を身につけて、予防や早期発見につなげましょう。

子宮頸がんとは?

子宮頸がんとは

子宮頸がんとは、子宮の入り口にある子宮頸部にできるがんのことです。子宮の入り口付近に発生することが多いため、検査によって発見しやすいとされています。

子宮頸がんは、子宮がんのおよそ7割を占めるがんです。通常の場合、子宮頸がんの進行スピードは遅く、時間をかけてゆっくりと増殖して、がんになる前の状態である「異形成」や「上皮内がん」を経てがんになります。

子宮頸がんは早い段階で発見できれば、治療もしやすく予後のよいがんとされていますが、進行してしまってからでは治療が難しくなるため、早期発見が重要です。

進行すると、骨盤内のリンパ節への転移、血液やリンパ管を通って肺など子宮から遠い臓器へ転移することもあります。

子宮体がん(子宮内膜がん)との違い

子宮がんは、がんが発生する場所によって2種類に分けられます。子宮頸がんと、もう1つが「子宮体がん」です。

子宮体がんとは、子宮上部の袋状をした子宮体部にできるがんのことを指します。子宮体がんの95%は子宮内膜から発生するため、子宮内膜がんとも呼ばれます。子宮体がんは、エストロゲン(女性ホルモン)による長期的な刺激が主な発生原因です。

子宮体がんは40歳後半から増加するがんで、患者数は50〜60代で最も多くなります。近年、日本の成人女性に増えてきているがんの一つであるため、子宮頸がんとあわせて注意が必要です。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんの原因

子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスの感染が大きな原因であると考えられています。ヒトパピローマウイルスは100種類以上あり、皮膚にいぼをつくるウイルスとしても知られています。

ヒトパピローマウイルスのうち、発がんに関与しているのは、約15種類の「ハイリスク型ヒトパピローマウイルス」と呼ばれるものです。

ヒトパピローマウイルスは、主に性器接触によって感染します。特別な感染ではなく、性交渉の経験のある女性の約80%が生涯に一度は感染するウイルスです。90%以上の場合は、免疫の働きによって2年以内に自然に排除されます。

しかし、ヒトパピローマウイルスが排除されず感染が続くと、一部に前がん病変(子宮頸がんの前段階)や子宮頸がんが起こると考えられています。

【子宮頸がんになりやすい要因】

  1. 初めて性交渉した年齢が若い
  2. セックスパートナーが多い
  3. 多産
  4. ピル(経口避妊薬)を長期服用している
  5. ビタミンAやビタミンCの少ない食事
  6. 免疫系の低下
  7. 喫煙している

その他、喫煙も子宮頸がんのリスクを高めるため、注意が必要です。

子宮頸がんの症状

子宮頸がんは、初期の頃にはほとんど自覚症状がないことが多いですが、月経時以外での出血や性行為による出血などの不正出血、おりものが増えるなどが起こることもあります。

子宮頸がんが進行すると尿や便に血が混じったり、足腰や下腹部に痛みが出たりすることがあり、このような症状が見られた場合は、ためらうことなく、すぐに婦人科や産婦人科など病院を受診しましょう。

子宮頸がんのセルフチェック

子宮頸がんのセルフチェック

子宮頸がんは初期の場合は痛みもなく、自覚症状もないことがほとんどです。そのため、自分で発症に気づくことは非常に難しい病気です。

早期発見のためにも、普段から自分の体調や生理、経血、おりものなどをチェックして、気になる変化があれば早めの受診をしましょう。

子宮頸がんには、下記のような代表的な症状があります。これに当てはまるものがあれば、婦人科や産婦人科を受診して、子宮頸がん検査を受けるのがおすすめです。また、早期に発見するには症状がないうちに検診を受けることも重要です。特に異形成や上皮内癌の状況で見つけることが重要ですので、定期的な検診を受けることが重要です。

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