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- 蜂の子はなぜ食べる?耳にいいって本当?
年末年始など人が集まると、「聞こえにくいのかな?」と耳の健康が気になる家族がいることも。そこで注目したいのが「蜂の子」。実は蜂の子は、耳の聞こえの改善に役立つものとしてさまざまな機関で研究されています。蜂の子の栄養や効能について解説します。
耳の聞こえは50歳頃から低下する
新型コロナが5類に移行してから、初めての年末年始が過ぎました。家族が集まり、それぞれの成長や変化に会話が盛り上がった人も多いのではないでしょうか。
一方で、高齢の家族が会話にあまり入ってこなかったり、聞き返すことが増えていたりなど、耳の聞こえの悪さが気になった人もいるのでは?
加齢によって耳が聞こえにくくなる加齢性難聴は50歳頃から始まり、65歳を過ぎると急増すると言われます。家族ではなく自分自身の耳の聞こえが気になっている人もいるかもしれませんね。
家族や友人など、人とのコミュニケーションをずっと楽しむためにも耳の健康は大切です。聞こえにくさが気になり始めたら、耳まわりをマッサージ
そこで注目したいのが、ミツバチ産品の「蜂の子」です。古くから貴重なたんぱく源として重宝されてきた蜂の子ですが、近年になって、耳の健康にも役立つことがわかってきました。
世界中で食べられてきた栄養豊富な蜂の子
蜂の子とは、その名の通り蜂の子どもです。ミツバチだけではなく、スズメバチ、アシナガバチなども含まれますが、ミツバチの場合では、はちみつやローヤルゼリー作りといった大切な仕事を担う働き蜂がすべてメスであることから、蜂の子には主にオス蜂の幼虫が用いられます。
そんな蜂の子は、タンパク質、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、脂肪酸など、たくさんの栄養素を含んでいます。こんなに栄養豊富な理由の一つがローヤルゼリー。ローヤルゼリーは女王蜂だけの特別食で、完全栄養食と言われるほどの栄養があります。女王蜂はこれだけを生涯食べ続けることで、働き蜂よりもずっと大きい体と長い寿命、そして毎日1500個もの卵を産み続ける力を手に入れます。
そして蜂の幼虫は、生後3日まではローヤルゼリーとよく似た成分のワーカーゼリーというものを食べて育ちます。そのため、体にたくさんの栄養素が蓄えられているのです。
蜂の子の栄養価は昔から注目されていて、日本だけではなく世界中で食べられてきました。
中国最古の薬物学書とされる「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」では、薬効・安全性ともに最高ランクの生薬に分類されていて、「衰弱している人の元気を補う」「老衰を予防する」などの効能が挙げられています。
また、世界30カ国以上の医師、生化学者、薬剤師などがまとめた文献でも、病後の回復、倦怠、神経衰弱、精力減退など、さまざまな疾患の治療に役立つと報告されています。
日本では甘露煮や佃煮にして食べられてきた他、地域によっては今も伝統的な郷土料理として愛され続けている蜂の子。高級珍味として缶詰や瓶詰で販売されているほか、最近は食べやすいようにサプリメント形状になっているものもたくさんあります。
そして近年は、科学的な研究によって、この蜂の子の健康効果が明らかになってきているのです。
蜂の子で聞こえにくさや耳鳴りが改善
蜂の子に最も期待されているのは、「耳の聞こえ」や「耳鳴り」への効能です。
実際に、蜂の子の成分を12週間摂取することで、聞こえにくさが改善したり、耳の聞こえに関連するとされるストレスホルモンが減少したという報告もあります。また、蜂の子の成分を摂取することで耳鳴りが改善されたという発表もなされています。
耳が聞こえにくいと耳鳴りがしやすく、逆に耳鳴りがしていると耳がきこえにくいなど、耳の聞こえと耳鳴りには深い関係があります。そのため、耳の健康を保つには、聞こえと耳鳴りの両方へのアプローチが大切になります。
聞こえの悪さは、認知症の最大のリスク要因の一つとしても知られています。耳の聞こえに不安を感じたら、「年のせい」と軽く放置せず、早めに対処したいもの。
人とのコミュニケーションをずっと楽しむためにも、将来の耳の健康を保つためにも、蜂の子など耳にいい食べ物を毎日の食事に取り入れてみましょう。
取材協力:山田養蜂場健康科学研究所
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