なんだか“品よく・好印象”に見える人のメイクのコツ
「顔が疲れて見える…」美容のプロが教える50代“くすみ顔”対策
「顔が疲れて見える…」美容のプロが教える50代“くすみ顔”対策
更新日:2025年11月19日
公開日:2025年11月15日
「顔が暗く見える…」8割の女性が感じている
「朝の鏡を見ると、なんだか顔がどんより」「疲れてる?」と聞かれることが増えた——。そんな経験はありませんか?
花王が20〜60代女性1万人を対象にした調査(※)では、8割以上が「肌のくすみを感じる」と回答。世代別では50代が87%で最多、約4人に1人が“常にくすみを感じている”という結果が。中でも半数の人が「顔全体」そして「目の下」のくすみが気になるといいます。
くすみは「茶〜黒」と「黄」——2タイプに分けて考える
肌のくすみは一言でいっても、見え方や要因はさまざま。調査では、顔全体は「茶色〜黒のくすみ」と「黄ぐすみ」で悩む人が多く、目の下は茶色か黒のくすみで悩む人が多くみられました。それぞれに合った整え方を知ることが、肌印象を明るく見せる第一歩です。
花王スキンケア研究所の研究員と花王BRCCメイクアップアーティストが原因と対策を紹介します。
茶〜黒ぐすみ:紫外線や摩擦などによる“メラニン型”
紫外線や洗顔時の摩擦などの刺激によってメラニンが過剰に作られ、肌に残ると茶色〜黒っぽく見えることがあります。これは「色素沈着型くすみ」と呼ばれ、顔全体や目の下、頬に出やすい傾向があります。日常のケアでは、“こすらない”ことと“毎日のUV対策”が基本。洗顔時は力を抜いて、手のひら全体でやさしく包むように洗うのがコツです。
黄ぐすみ:糖化による“内側変化型”
肌内部では、糖とたんぱく質が結びつく「糖化反応」が起こることがあります。その結果、AGEs(終末糖化産物)が蓄積し、黄みを帯びた印象に見えることがあります。加齢や紫外線、糖質の摂りすぎなどが要因のひとつ。食卓では、緑黄色野菜や発酵食品を意識して取り入れ、バランスを整えることが大切です。
メイクで整えるなら“色補正下地”が味方
くすみが気になると、ファンデーションを重ねて隠したくなりますが、厚塗りは逆効果。
顔全体が沈んで見えやすくなることもあります。
メイクのプロは、「色で整えて、光を足す」ことをすすめています。
- 黄ぐすみには、パープルやピンク系の下地で透明感をプラス
- 茶〜黒ぐすみには、オレンジやベージュ系の下地で血色感をアップ
- コンシーラーは少量を“気になる部分だけ”重ね、厚塗りを避ける
- ファンデーションは顔の中心から外に向かって薄くのばす
最後に、ハイライトを頬や目の下に少し入れると、光の効果で顔全体がやわらかく明るく見えます。
「隠す」より「整える」——それが大人のメイク
くすみは、誰にでも起こる自然な変化。完全になくす必要はありません。大切なのは、隠すよりも整える意識です。
こすらない、浴びすぎない、食べすぎない。
そんな小さな“引き算ケア”の積み重ねが、肌の印象を支えます。
メイクでも同じ。下地と光を味方につけることで、肌が自然にやわらかく見え、表情が明るくなります。
「今日の顔、いい感じ」と思える瞬間が増えたら、それが何よりの美容効果です。
※参照「あなたの肌のくすみは、茶色?黒?黄色?くすみの原因をわかっていない人は半数以上!」花王 ビューティリサーチ&クリエーションセンター




