年齢肌の毛穴トラブルには種類・原因ごとの対策を

【毛穴の開き】たるみ・皮脂・乾燥毛穴の原因と対処法

松宮 詩依さん(東京皮膚科・形成外科)
監修者
東京皮膚科・形成外科品川院 院長
松宮詩依

公開日:2018.08.08

更新日:2024.03.08

若い頃は気になっていた毛穴トラブル。いつしか、シミやしわがお悩みを占め、そして50代になってまた毛穴の開き問題が起こっていませんか? 肌の弾力が失われることで毛穴が流れて見えるなど年齢肌の毛穴トラブル3つと、対処法について解説します。

たるみ毛穴
たるみ・皮脂・乾燥毛穴の原因と対処法

毛穴が目立つ原因は?あなたの毛穴に近いタイプはどれ?

毛穴のお悩みは、若い女性特有のものではありません。皮脂と水分コントロールがうまく行かないと、誰でも毛穴が目立つようになっていきます。

しかも50代からの年齢肌はハリが失われることで毛穴がたるんで、長く変形するたるみ毛穴も増えていきます。また、それらの複合タイプもあるでしょう。

まずはあなたの毛穴はどのタイプが多いのか、確認していきましょう。

皮脂毛穴

皮脂毛穴

皮脂が過剰に分泌して、毛穴が詰まったようにみえる。角栓が詰まって皮脂が酸化、毛穴が黒ずんで見える。

たるみ毛穴

たるみ毛穴

年齢肌特有の状態で肌の土台を作るコラーゲンやエラスチンが弾力を失って、毛穴が細長く変形して見える。

乾燥毛穴

乾燥毛穴

肌の保水力が減って乾燥肌に傾いてしまったために、肌が引っ張られて毛穴が目立つようになってしまった。

上記は便宜的にわかりやすく、分類したものですが、実際には原因はひとつだけではなく、複数の原因が重なっていることも多いのです。個々人の肌状態に併せた対策をすることが大切です。

毛穴の開きトラブル対策!日頃のケアを見直して

毛穴が気になる人のためのスキンケア

皮脂毛穴

かなりたっぷり使っていた下地や、コンシーラーなど毛穴をふさぐメイクアップの見直しを図りましょう。

また、そういったベース類や毛穴から過剰に分泌された皮脂が酸化すると黒ずみを生じます。まずは毛穴を汚す、詰まらせるメイクをしばらく控えましょう。

スキンケアは毛穴を引き締める収れん作用や抗炎症作用の高いスキンケアに変えるか、基本のラインに加えてみてください。それでも改善が見られなければ、皮膚科で毛穴の皮脂汚れを取り除く処置を受けるのがおすすめです。面皰圧出と言って、保険適応の処置になります。行っていない皮膚科もあるので、事前に確認してから受診すると良いでしょう。

たるみ毛穴

年齢肌のたるみが原因になります。たるみによって流れたように見える毛穴は、まずビタミンA誘導体のレチノール、トレチノインなど成分が入ったアイテムを1本投入してみましょう。肌にハリを出し毛穴そのものを引き締めましょう。

また、代謝自体も落ちていることでたるみが回復しにくいので、代謝を促すような食生活、たんぱく質を積極的にとりましょう。

乾燥毛穴

保水力をたっぷり補うことが第一優先順位です。肌がふっくらすれば、毛穴も目立たくなります。まずは保水力のあるセラミド系の成分が入った化粧水に変えたり、保湿剤、美容液などを加えましょう。

オールインワンのスキンケア化粧品だけで済ませていた人は要注意。洗顔の後は、化粧水、乳液、美容液、クリームをきちんと使って、肌の保水力を回復させることに努めましょう。

また、美容クリニックでは皮脂詰まり、毛穴の引き締め、乾燥肌はケミカルピーリングで解消できます。

ただし、繰り返し受ける必要があり、ホームケアも重要です。毛穴をキレイな状態に戻すには根気が必要だということです。

毛穴専門のエステサロンは気軽に行けて良いと思いますが、さらに高い効果を望むなら美容クリニックに行きましょう。

詰まった毛穴の汚れを除いた後に、ビタミンCのイオン導入を組み合わせるメニューもあります。美容クリニックでは、1万円くらいから施術を受けられることも。一度プロに任せると肌全体のザラつきが取れるので、セルフケアの効果も実感できるはず。気になる方は、美容クリニックに行ってみることをおすすめします。

※この記事は2018年8月の記事を再編集して掲載しています。


■もっと知りたい■

beauty editor

美容編集者、石山照実が主宰する美容編集者とライターの美容専門の編集プロダクション。美容に特化し、雑誌を中心に活躍する編集者とライターというプロ集団。企画から撮影、記事の構成、さらには動画までを担当。雑誌だけでなく、化粧品メーカーのパンフレットからwebサイトのコラムまで、幅広く活動中。

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画