菅沼薫さんに聞く、今の自分に合う美容法

毛穴悩みを解消するスキンケアは皮脂とたるみケアが肝

菅沼 薫
2019/07/12 2

年齢を問わず、肌悩みの上位に挙げられる毛穴問題。今回は、詰まり、開き、黒ずみなど、歳を重ねるごとに複雑化する年齢肌の毛穴トラブルがテーマです。毛穴トラブルの原因とクレンジングと洗顔による対処法を、菅沼薫さんに教えてもらいます。

【目次】
  1. 年齢肌の毛穴悩みは‟詰まり”と ‟ たるみ”の2タイプある
  2. 脂は油で落とす!角栓をなくすクレンジング
  3. 頑固な角栓には月に1度の毛穴パック
  4. マッサージと口角を上げた笑顔が“たるみ毛穴”を予防する!?

年齢肌の毛穴悩みは‟詰まり”と ‟ たるみ”の2タイプある

年齢肌の悩みで多いのが、実は毛穴。毛穴悩みには2タイプあって、1つ目は、若い頃から気にしていた人も多い、‟詰まり毛穴”。

 丸い、詰まり毛穴
丸い、詰まり毛穴

皮脂や角質、汚れが混ざった”角栓”が毛穴に詰まった状態のことを言います。中でも、詰まった皮脂が酸化して黒くなると、毛穴が黒いブツブツのようになり、触るとざらっとします。皮脂が酸化するのは、透明だった食用油が何度か天ぷらで使っているうちに色づいて、最後には黒くなるのと同じ原理。若い頃に比べて皮脂の分泌量が減ったとはいえ、皮脂分泌が多い額や鼻のTゾーンは毛穴が詰まりやすい部分です。また、鼻にはうぶ毛がなく、皮脂が毛を伝って流れ出ないことも、皮脂が詰まる原因の一つと言えます。

またこれが2つ目のタイプ“たるみ毛穴”。肌のたるみによって形が変わってしまう毛穴です。

涙型になったたるみ毛穴
涙型になったたるみ毛穴

 もともと、毛穴は下の図のように丸い形をしています。ですが、皮膚のたるみとともに毛穴も縦長に下がって涙形になり、その結果、毛穴も開いて見えてしまうのです。目の下から鼻の横や頬の毛穴に多く見られ、皮膚を上に軽く引き上げると、毛穴が気にならなくなります。

たるみ毛穴のイメージ
たるんでいない毛穴とたるみ毛穴のイメージ​​​​​​

年齢肌の場合、この2つの毛穴が混在していることがほとんどです。そのため、それぞれの毛穴のタイプに合ったお手入れを行う必要があります。

毛穴のトラブルができやすい場所
赤が、詰まり毛穴になりやすい場所、青がたるみ毛穴ができやすい場所

脂は油で落とす!角栓をなくすクレンジング

肌タイプと同じように、毛穴の詰まりやすさにも個人差があります。毛穴に詰まった角栓は、皮脂と古い角質細胞(垢)が混ざったもの、つまり脂の塊です。皮脂は肌のバリア機能を正常に働かせるために必要なので、ざらつきが気にならない人は無理に角栓を取る必要はありません。ですが、詰まりによるざらつきや、脂質や酸化しやすい脂質を多く分泌する人は、毛穴に皮脂を溜めないようなお手入れを日々行いましょう。

できたての角栓は、クレンジングと洗顔で取ることができます。具体的には、角栓の詰まりやすい鼻をクレンジングオイルや美容オイルでくるくるとやさしくマッサージします。角栓が柔らかくなり、気にならなくなるはずです。洗顔前にホットタオルで肌を温め、柔らかくしておくとより取れやすくなります。

クレンジングオイルを使う場合は、あくまで‟鼻だけ”を心がけてください。これは、皮膚が乾燥してつっぱると、毛穴が開いて目立ってしまうため。第6回「オススメのタイプ、正しいクレンジングとは?」でもお話ししましたが、年齢肌の場合、顔全体のメイク落としはクリームを使うことをおすすめします。また、マッサージはなでるようにやさしく! が基本。ゴシゴシ擦ると肌を傷つけるだけで、角栓が取れないだけでなくシミの原因にもなります。
 

頑固な角栓には月に1度の毛穴パック

毛穴のトラブルのイメージ
トラブル別の毛穴のイメージ

まだ柔らかい出来立ての角栓は、シートタイプの毛穴パックで取りのぞけます。そんなときは、シートタイプの毛穴パックで取りのぞきます。

毛穴パックは肌に負担がかかるので使わない方がいいと思っている人も多いようですが、1か月に1度程度であれば問題ありません。

洗顔し肌を乾かした後、鼻の部分だけを濡らし、シートを貼ります。シートの表面が乾いてきたら剥がすタイミング。シートがカチカチに固まったら剥がすタイミング。スポッと取れた角栓がシートについているはずです。ただし、毛穴パックが有効なのは角栓が毛穴から飛び出している場合だけ。毛穴から飛び出していない角栓は、パックしても取れません。先に蒸しタオルやオイルで角栓を柔らかくし、肌を乾かしてから毛穴パックを行ってください。

この後は、しっかり保湿をして毛穴をキュッと引き締めたいところですが、毛穴パックをした部分は何もつけず一晩寝てください。実は角栓の下には液状の脂が残っています。化粧水などで毛穴を引き締めずに開けたままにしておくことで、残った液状の脂が自然と出てきます。この脂を朝の洗顔で洗い流せば、毛穴もスッキリします。
 

マッサージと口角を上げた笑顔が“たるみ毛穴”を予防する!?

たるみ毛穴には、皮膚のたるみを解消するお手入れを行います。たるみの原因は加齢のほか、栄養や睡眠の不足、タバコ、紫外線などさまざま。バランスのよい食事と適度な運動、良質な睡眠など‟肌にいい”生活を心がけましょう。

日々のお手入れでは、顔のたるみを取るためのマッサージを行いましょう。こめかみから頭皮に向かって指圧マッサージするのが効果的です。皮膚を軽く引き上げるように、毎日30秒でもいいので、洗顔ついでに続けてみてください。そして、これが一番大事! いつも笑顔でいるようにしましょう。口角を上げていれば、頬などの皮膚のたるみが防げますし、好印象になるので一石二鳥です!!

また、乾燥は毛穴が目立つ原因の一つ。しっとり潤った皮膚はふっくらしているので、毛穴が開いて目立ってしまうことはありません。しっかり保湿すること、また、肌のハリに不可欠なコラーゲンの原料であるたんぱく質を摂るよう心がけてください。毛穴の黒ずみの原因である皮脂の酸化を防ぐには、抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂取するとよいでしょう。

夏は皮脂の分泌や毛穴が気になりやすい季節。毛穴が気になりやすい季節です。日々のお手入れで、毛穴レスな肌を目指しましょう。次回は、意外と悩みが多い“爪”についてお話しします。
 

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菅沼 薫

すがぬま・かおる ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、日本化粧品技術者会役員、日本香粧品学会評議員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

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