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- 大佛次郎記念館 洋館好きさん、猫好きさん集まれ!
横浜山手の港の見える丘公園の中にある大佛次郎記念館。鞍馬天狗で有名な文豪の瀟洒な洋館の中は、クラシカルな洋風家具と猫好きさん垂涎の猫グッズでいっぱい。猫好きご夫妻のお人柄が偲ばれるエピソードや、猫の写真のコンテストなどもある素敵な空間です。
大佛次郎記念館について
大佛次郎没後5年経った1978年、横浜市が遺族より3万5000冊の蔵書と遺品の寄贈を受けて、代表作『霧笛』や『帰郷』などの舞台となった山手の「港の見える丘公園」の中に建てられた記念館です。
開港期の横浜を彷彿とさせる、赤レンガ色の壁とアーチ型の屋根が印象的な素晴らしい洋館です。特徴的なバラ窓のようなステンドグラスの青、大理石の白、レンガタイルの赤は、彼と縁の深いフランスの三色旗の色調になっているそうです。
大佛次郎記念館ってどんなところ?
大佛次郎が生前使用していた書斎や寝室が忠実に再現されています。その中には猫好きな彼が集めた世界中の猫グッズなどもたくさんありました。
和室もありますが、貸出施設のため今回は拝見できませんでした。春の桜、秋の紅葉の季節には公開日があるそうです。
そして、もちろん文豪直筆の原稿や資料の数々、貴重な蔵書を多数見ることができます。
また、さまざまなイベントが開かれています。
訪問時は、写真好きな彼が撮った写真や使用したカメラが展示されていました。
また、猫の写真コンテストが開かれていました。300点以上ある可愛い猫の写真から、迷いに迷って投票しました。残念ながら私の推し猫は入賞しませんでしたが……。そろそろ来年のコンテストの作品の募集があるようです。ホームページを要チェックですね。
大佛次郎ってどんな人?
『鞍馬天狗』『パリ燃ゆ』『天皇の世紀』で有名な文豪ですが、正直私はテレビで鞍馬天狗を見た程度の知識しかありませんでした。ですが行ってみますと、彼の魅力的な人となりや生き様にすっかり魅せられてしまいました。
無類の書物好きで、お父様の願いで(仕方なく?)東京帝国大学法学部政治学科に進み、原稿料や実家からの送金の多くを書籍購入に使ってしまったとか。
生涯連れ添った奥様とは学生結婚だとか。
そして自他ともに認める大の猫好きであるということとか。
どれをとっても、素敵な人となりを感じさせますね。
猫好き文豪と奥様のエピソード
猫を巡る夫人とのほほ笑ましいエピソードを、ご紹介いたします。
文豪が猫好きだということを知って、捨て猫をしていく人がたくさんいたそうです。そして心優しい奥様が拾ってしまいます。たまりかねた彼は「猫が16匹になったら家を猫に譲って別居する」と宣言しました
しばらく15匹に抑えられていましたが、ある時増えていたので「1匹多いぞ。俺は家を出る」と言ったら、奥様が「それはお客様です。ご飯を食べたら帰ることになっています」と答えたそうです。
なんて素敵なご夫婦なのでしょう。すっかり魅せられてしまいました。
ティールーム「霧笛」
併設されているティールームは夫人が「霧笛」と命名しました。中に飾られている絵や調度品は、すべて本物です。
香り高いコーヒーと一緒に楽しめるチーズケーキは、夫人のオリジナルレシピを今もなお忠実に守っているものだそうです。
記念館入館者には少し割引があるそうです。外から直接入店することもできます。今回は時間の関係で味わえませんでしたが、次回は必ず! と思っております。
おしまいに
今回は4月初旬でしたので静かに見学できましたが、5月のバラの季節は入館者もさぞ多いことでしょう。
館内から公園のバラを見渡すことができますし、バラと記念館の写真も撮ることができます。今年(2022年)はバラの季節に訪問できませんでしたが、次回はぜひ! と思っております。
大佛次郎記念館の入場料は、わずか200円。おすすめです。
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