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- 母の趣味「こぎん刺し」を真似っこ
母の趣味だった、こぎん刺しに挑戦してみました。自分の趣味がなくても、誰かの趣味を真似てみるのもちょっと面白いかもしれません。真似てみながら、その人へ思いを馳せる。そんなお話です。
こぎん刺し
こぎん刺し。江戸時代、津軽の農民の人たちが着る事を許されたのは、麻の着物だけだったようです。津軽の厳しく長い冬を少しでも快適に過ごすため、保湿と補強のため 、麻布に木綿の糸で刺し子を施すようになって、「津軽こぎん刺し」が生み出されたようです。
母の趣味を真似っこ
母は、こぎん刺しを趣味の一つとしており、財布、バッグ、小物入れ用袋となる布にこぎん刺しを一生懸命刺している姿を思い出します。
ふと、母が好きだったこぎん刺しに挑戦してみようと思い立ち、ネットで探しところ、ありました。こぎん刺しキットが。
まずは、小さな作品に挑戦。図面に沿って、一目、一目、数えながら、刺していく。とっても根気がいる作業です。一段一段、刺していくと、その内に、幾何学模様が浮かび上がってきます。模様が浮かび上がってくると、さらに進めていくのが楽しくなり、ひたすら集中し、無心になります。
まずは、小作品完成です。
少し大きめの作品へ挑戦
少し欲が出てきました。次は、やや大きめの作品であるバッグに挑戦です。
完成までは、まだまだですが、かなり模様が出てきました。
正直、以前は、その「一針、一針」をあまり理解しなかった私ですが、実際に挑戦してみると、無心になれる事、夢中になれる事、達成感がある事、さまざまな思いがあったのかなと思います。
やってみてわかりました。
母の思い
母の作品。お財布、手提げバッグ、小物入れ、いろいろあります。
母が亡くなった今は、より一層、母の作品が愛おしく感じます。一針ごとに愛情を込めて作ってくれたのかと思うと、本当にありがたくて、切なくて、少し泣きたくなります。
母の趣味を真似てみて、母の愛情の深さを実感しました。
真似るのも良し
私自身、これといった趣味がないのですが、こうして母の趣味を真似てみるのも悪くない。
母は、料理も上手、華道の免許を持っているような人。まだまだ、真似てみる事がたくさんあります。こんな形で母に思いを馳せるのは、母の供養にもなるのかなと思います。
まずは、やりかけのこぎん刺しを完成させなくては。
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