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伝説の落語協会誌『ぞろぞろ』が3月6日『そろそろ』として復刊しましたが、あっという間に完売。Twitterでは「届きました」と、皆さんうれしそうにつぶやいていて、私は完全に出遅れました。
落語協会黙認誌『そろそろ』創刊号
数日後、二次募集をしますと発表があり、すぐに飛びつきました。こうして手にしたのが落語協会黙認誌『そろそろ』です。
届いたスマートレターを開封すると、五明楼玉の輔師匠の手紙が入っていました。早速Twitterに手紙と『そろそろ』の写真を投稿したら「その手紙が欲しい」とすぐに反響がありました。これは宝物ですね。編集長は柳家小はださん、責任者ならぬ無責任者は五明楼玉の輔師匠となっていました(笑)。
この春、落語協会には4名の真打が誕生しました。その1人鈴々舎やゑ馬改め、柳家風柳さんの記事が、真っ先に飛び込んできました。
日本で唯一無二の演芸誌『東京かわら版』
こちらは48年の歴史を誇る『東京かわら版』です。ここでも、落語協会の新真打の4人が、表紙を飾っていました。
横浜にぎわい座で、やゑ馬さんの高座を何度も観ていたため、親しみを感じ、その記事から読み始めました。
風柳さんは、落語協会で唯一の上方弁使いです。大阪府枚方市の出身で、近畿大学を卒業後、漫才師を目指しますが、芽が出ず、コンビを解散。一人ならば漫談だと思い、勉強のつもりで寄席にいきますが、やがて落語の魅力にとりつかれ、鈴々舎馬風師匠に弟子入りします。
「前座のうちはしっかり江戸を学びなさい。二ツ目になったら上方落語もやりなさい。」と師匠に教えられたそうです。
この度、真打に昇進、亭号も鈴々舎から柳家に変わり、名も風柳になりました。そして、江戸落語と上方落語の二刀流です。本名は大谷亮さん、まさにオータニさんなので「二刀流の風柳オータニさん」と呼ばれたいそうです。
上方落語界が舞台の『甘夏とオリオン』
先日増山実さんの小説『甘夏とオリオン』を読みました。
これは上方落語界が舞台で、ヒロインは今をときめく女流噺家桂二葉さんです。
小説に出てくる演目「宿替え」は、江戸では「粗忽の釘」と言います。また「仔猫」と言う噺が出てきますが、私は聴いた事がなく、YouTubeで米朝師が演じるのを、初めて聞いてみました。
二葉さんがNHK新人落語大賞を受賞した演目「天狗さし」も、東京ではやる方がいませんで、新鮮でした。こうしてみると、つくづく落語は奥が深いなと思いました。
国立演芸場の晴れ姿
国立演芸場5月中席、風柳師匠の真打昇進披露公演があり、運よく4列目の席が取れました。風柳さんの晴れ姿を目に焼き付けたいと、今から楽しみにしています。そして、私も江戸と上方落語の両方に詳しい二刀流を、目指したいと思います。
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