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「夏休みに子どもや孫を泳げるようにしたいな~」。そんなママやおばあちゃんに、水泳指導歴30年のたちよみが、一緒にできる水慣れ練習をご紹介します。
水泳は命を守るスポーツ
水泳は楽しいスポーツでもありますが、水の事故から命を守るすべにもなります。
ご自身はもちろん「子どもや孫が泳げるようになって欲しい」と願う親や祖父母は多いはずです。夏休みに子どもを連れて、プールや海、川に遊びに行く機会もあることでしょう。そんなときに「泳ぎ」につながる水慣れ遊びを子どもや孫に伝えられたらいいですね。
もちろん、浮き輪などの浮き具で遊んでいるだけでも水慣れはできますが、水への恐怖をなくし、水難事故から少しでも身を守る力がつくような水遊びを紹介したいと思います。
まずは怖くない状況で水遊び!
「水が怖い、キライ」という子は、顔に水がかかったり、顔を水につけたりするのが怖いという子がほとんどでしょう。
顔が水面から出ている、足がしっかりついている、誰かにしっかり抱えられている、浮き具がある、などの状況であれば、水の心地よさを楽しめる子は多いはずです。
まずは水深の浅いところで、十分に遊ばせてあげてください。小さい子ならビニールプールやじゃぶじゃぶ池での水遊び。少し大きくなったら、子ども用プールで鬼ごっこや、浮き輪で浮力に慣れるのもいいでしょう。
そして少し慣れたら、足のつかないプールに大人と一緒に入ることも、子どもにとっては大きなチャレンジです。
顔を水につけて「ブクブク・パ~ッ」
水泳につながる水慣れの第一歩は、顔をつけた呼吸の練習です。
水泳の呼吸の基本は、水中で鼻から息を吐いて顔を上げたときに口から「パ~ッ」と息を吸います。いわゆる「ブクブク・パ~ッ」(バブリング)です。これはお風呂でも練習できます。
最初は口だけ、慣れたら鼻までつけて、もっと慣れたら頭まで潜って……とチャレンジします。
いきなり潜って平気な子もいれば、口を水面につけるのも怖くてなかなかできない子もいます。見本を見せる大人が楽しそうにブクブク泡を出して、笑顔で「パッ~」と水面に顔を出すと、子どもも早く慣れてくれますよ。
「ボビング」にトライ!
バブリングができるようになると、しゃがんだり立ったり(ジャンプ)しながらバブリングをしてみましょう。
これを「ボビング」というのですが、子どもたちはこれができるようになると嬉々として楽しんでいます。泳げるようになっても、子どものボビング人気は不動です(笑)。
子どもと二人で向かい合い、両手をつないで一緒に「ブクブク・パ~ッ」をするとタイミングがつかみやすいでしょう。潜ったときに、鼻からちゃんと息が出ているかを確認することもできます。
上達すると、足がつかない水深のところでもボビングで移動したり呼吸を確保できたりするので、水難防止にも役立つ大事な水慣れ動作です。
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