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2021年05月29日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
夫婦別姓についてのニュースを見ていた娘から「日本はもともと夫婦別姓だったの?」という鋭い質問が。今忙しいから明日ね! とごまかしたところで、早速調べてみました。
日本は、先進国の中では唯一の夫婦同姓が義務化されています(国際結婚の場合は夫婦別姓が可)。夫婦別姓を認める「選択的夫婦別氏制度」なども国会で討論されているものの、合意には至っていません。しかし、かつての日本は少々事情が異なるようです。
まだ民法ができる以前の明治9年(1876年)、政府は、妻は結婚後も生家の苗字を名乗ることという法令を公布しました。ゆえに当時は、戸籍上は夫婦別姓だったのです。けれども庶民の実生活上では混乱を招くとの理由から浸透しなかったそう。挙句の果てには各知事が政府に法律の改変を求める事態にまでなったものの、庶民の願い空しく、法律が変わることはありませんでした。
法律は夫婦別姓でしたが、実際の現場では、戸籍上は夫婦同姓のように記載していたという不思議な状況だったそうです。庶民の希望が政府に受け入れられたのは、明治31年(1898年)に民法が施行されてからでした……。
ということで、日本もかつては夫婦別姓の時代があったんですね。そこから紆余曲折を経て夫婦同姓になってから、まだ120年ほどしかたっていないなんて驚きです。
アメリカの場合は、州によって異なるものの、主には下記5つのタイプから選択が可能です。とはいえ、ある調査によると、夫になる人の姓を選ぶ人は6割以上とのこと。
イギリスでは、同姓、別姓が可能で、双方の姓をかけ合わせた複合姓なども選択できます。とはいえ、夫方の姓を名乗ることが多い傾向です。
また中国や韓国では夫婦別姓も可能ですが、こちらも夫方の姓が使われることが多くなっています。
世界には、夫婦別姓のみならず、複合姓の選択肢もある国が数多くあるんですね。
夫婦別姓のメリットをいくつか紹介します。
今までずっと名乗ってきた姓に愛着があるのはもちろん、仕事などで日常的に使っている姓を維持できるメリットがあります。
また、身分証明書や銀行口座、保険などの姓名変更の手続きが不要で今まで通り使用することが可能です。
結婚や離婚などプライベートな部分に変化があった場合でも戸籍上に履歴が残りません。
夫婦別姓は法の改正が必要なだけに一筋縄ではいかなそうだけど、十分に議論を尽くしてほしいわね。
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参照:nippon.com
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イラスト:飛田冬子