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2019年06月27日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。最近よく雑誌や健康番組で見かけるようになったのが「AGE」という言葉。どうやら老化に関係する専門用語のよう。ちょっと気になるので調べてみました。
AGE(エージ―イー)とは「Advanced Glycation End Products」の略で、直訳すると「終末糖化産物」。簡単にいえば、たんぱく質と糖が加熱されて劣化した「たんぱく質のなれのはて」ということ。強い毒性を持ち、老化を促進する原因物質とされています。AGEは、まさに体の『焦げ』ともいえる茶褐色の物質です。
たんぱく質はお肌や髪の毛、筋肉や組織、血液などを作り出す、ワタシたちが生きていくために欠かせない栄養分です。それが糖分と結合して劣化し、悪玉物質AGEに変わると、お肌のシミ、シワ、くすみ、たるみ、薄毛など美容に悪影響を与える他、糖尿病やがん、アルツハイマー型認知症、更年期障害、動脈硬化、心筋梗塞などさまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。
糖尿病や糖尿病予備群の方は、インシュリンがうまく機能しないことで血液中に糖がたくさん流れ、血糖値が高い状態が続くことで、AGEが増えてしまいます。AGEが血管内や組織に蓄積すると、糖尿病性合併症を発症させたり、進展させたりすることがあるとわかっています。
老化の元凶であるAGEを、いかに体に溜めないようにするか。「AGE予防がアンチエイジングのカギ」ということで、世界中で大きな注目が集まっています。
AGEがたまりやすい生活をチェックリストにしたものです。何個当てはまるか、答えてみましょう。
AGE研究の第一人者、糖尿病性血管合併症病態・治療学講座教授 山岸 昌一教授監修のAGEチェックリスト10項目
1~2個:実年齢マイナス10歳、3~4個:実年齢よりマイナス5歳、 5~6個:実年齢、7~8個:実年齢よりプラス5歳 9~10歳:実年齢プラス10歳。
では、AGEはどうやってできるのでしょうか? AGEがつくられる仕組みは2通り。1つは体の中で作られるケースです。たんぱく質は血液中のブドウ糖が多いほど糖と結びつきやすくなるという特性があるため、血糖値が高い状態が続けば続くほどAGE化しやすいんだとか。
もう1つは、食べ物によって体内に取り込まれるケース。AGEはたんぱく質と糖が加熱されることで生まれる「メイラード反応」、つまり、焼き目や焦げ目に生成されます。こんがり焼けたトーストや焼き目のついた香ばしいステーキ、高温の油で揚げた唐揚げなどは、実はAGE量の多い料理ということになります。
AGEを作らないようにするポイントは、「血糖値が高くならないようにする」「AGE量の多い食品を取らないようにする」の2つ。まずは血液検査を受けて「ヘモグロビンA1c」の数値をチェックしてみましょう。数値が高い人ほど全身の糖化が進んでいて、AGEが溜まりやすい体になっているんだそうです。血糖値が高い状態が続かないように、生活習慣の見直しをする必要がありそうですね。
食材を食べる順番を工夫したり、食べる食材を気にすることでAGEの量を抑えることができます。
他にも、以下のような食べ方がAGE対策に有効だと言われています。
AGEのことがいろいろとわかりました。食べ方や調理法を少し工夫するだけでも効果はありそうなので、できることからちょっとずつ取り入れて、できるだけAGEを体内で増やさないようにして、アンチエイジングに取り組みたいと思います!
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参照: 杏林大学医学部
イラスト:飛田冬子