公開日:2023年11月26日
素朴な疑問
薬の保管方法って?どこにしまえばいい?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
昔から、なぜか風邪薬を冷蔵庫にしまっておく我が家。風邪を引いて病院に行っていた息子が、もらってきた薬を窓際のタンスの上に置いたので「薬は冷蔵庫に入れてよ」と言うと、「それ、前から思っていたけど、正しい保管方法なの? 」ですって。
そう言われると理由を説明できないし、薬の保管方法として合っているのか不安になってきました。もしかしてずっと間違えていたなんてこと、ないわよね? すぐに調べてみなくっちゃ!
薬の保管方法で大切な3つのポイント

薬は「温度」と「湿度」と「光」の影響を受けます。保管方法を間違えると薬が変質して十分な効果が得られないこともあるため、以下の3つのポイントを守って保管しましょう。
温度
薬によって保管に適した温度は異なりますが、多くの散剤や錠剤、カプセル錠などはフタの閉まる容器に入れ、湿気や日光、高温を避けて室温(1〜30度)で保管します。
夏の暑い時期は30度を超えた室内で保管するよりも、冷蔵庫の方が適していると感じるかもしれませんが、室温保存の薬は厚生労働省の「医薬品の安定性試験」に合格しているため、室温での保管で問題ありません。
ただし、薬袋や薬剤情報提供書に「冷所保存」と注意書きがある坐薬や点眼薬、シロップ剤、未開封のインスリン注射などは、凍らせないように注意しながら冷蔵庫内で保管しましょう。
湿度
散剤や錠剤の中には、湿気によって変質するものもあります。
薬の名前に「OD錠」や「D錠」、「口腔内崩壊錠」などが入っていて、口の中に入れるとすぐに唾液で溶ける薬は、特に吸水性が高く湿気で溶けやすいため注意が必要です。
また、粉や顆粒の薬も湿気の影響を受けやすく、湿度が高いと変色したりカビが生えたりすることも。梅雨のジメジメする時期は、缶に乾燥剤を入れてその中に保管するなど、湿気対策をすることをおすすめします。
光
薬は直射日光などの強い光に当たると変質しやすくなるため、光が当たらない場所で保管する必要があります。
特に「遮光保存」と注意書きがされている薬や、遮光袋に入った点眼薬などは、室内の光でも変質する可能性があることから、必ず光が入ってこない暗所で保管してください。
薬を保管するときの注意点

薬を保管するときは、高温や多湿、直射日光を避けるのが基本ですが、それ以外にも以下の点に注意しましょう。
- 食品や殺虫剤、防虫剤など薬以外のものと分けて保管する
- 薬の容器を入れ替えない
- 使用期限を過ぎたら捨てる
- 使用期限内でも見た目や味が変わったら使用しない
- 小さな子どもの手の届くところに置かない
■人気記事はこちら!
- 合皮がボロボロに!長持ちさせる保管方法&コツは?
- 化粧品の使用期限は?未開封・開封後の違いと保管方法
- ワイシャツの正しい畳み方は?皺になりにくい収納方法も
- 知ってるようで実は知らない?素朴な疑問ランキング ベスト100
参照:日本調剤
イラスト:飛田冬子




