公開日:2023年09月23日
素朴な疑問
ナタデココの原料・作り方って?何でできてるの?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
スーパーでナタデココが売っていたので、思わず買ってしまいました。「平成の初めにとっても流行ったのが懐かしいわ! ヨーグルトに入れて食べましょう! 」なんてウキウキしていると、娘が横から「ナタデココって、なにでできてるの? なんだか体に良くなさそう」ですって。
そう言われてみると、ナタデココの原料ってなんなのかしら? 早速調べてみましょう!
ナタデココの原料・作り方

ナタデココはもともとフィリピン発祥のデザートで、スペイン語で「ココナッツに浮かぶもの」を意味しています。大手外食チェーンで話題となりブームになったことで、日本でも生産されるようになりました。
【原料】
ココナッツ果汁、水、砂糖、酢、ナタ菌
【作り方】
- ココナッツ果汁に砂糖と水、酢を加えてよく混ぜ、そこにナタ菌という酢酸菌を加え、温度管理をしながら1週間発酵させる。
- ココナッツ果汁の表面に膜が張って厚みが出てきたら、発酵が進んだ証拠です。この膜の部分を90度で蒸らせば完成。
発酵食品であるナタデココには、食物繊維の一種であるバクテリア・セルロースが含まれています。バクテリア・セルロースはナタデココを製造するときにに添加したナタ菌が、糖分を吸収する際に生成される成分のことです。
実は「セルロース」には細菌がつくるものと、植物由来のものがあり、異なる性質を持ちます。
ナタデココに含まれるのは、細菌がつくるバクテリア・セルロースと称されるものです。一方、植物由来のセルロースは紙の原料になっています。
ナタデココは体に良いの?

ナタデココに含まれるバクテリア・セルロースは、ナタデココ独特のコリコリとした食感の元になっているだけでなく、血中コレステロールを低下させたり体脂肪の増加を抑制するなど、腸内環境を改善し、生活習慣病を予防する効能があるため、健康にも良いとされています。
ただし、ナタデココの大部分は水分でできていますが、シロップごと食べ過ぎると糖分の取りすぎで太ってしまうこともあるため、よく噛んで食べ過ぎを防いだり、シロップを減らして食べたりなどの工夫が必要です。また、消化不良を防ぐためにも、1日の摂取量は150gを目安にして、よく噛んで食べましょう。
稀ではありますが、ナタデココの主な原料であるココナッツにより、食物アレルギーが引き起こされる可能性があります。アレルギーの心配がある場合は控えるか、注意して食べるとよいでしょう。
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参照:jSAG
イラスト:飛田冬子




