更新日:2025年05月03日 公開日:2022年03月04日
素朴な疑問
疲労回復に甘いものがいいと言うのはなぜ?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近ダンナさんがお疲れ気味なので、疲労回復に甘いものでも買ってきてあげようと思います! でも実際甘いものって何がいいのかよくわかってないという……。この際、いろいろ調べてみます!
疲労回復には甘いものがいい理由
タンパク質・脂質・炭水化物は、人の主たるエネルギー産生栄養素と言われています。このうち炭水化物の中の糖質(ブトウ糖、果糖、ショ糖、でんぷん等)が、主に血液中に流れエネルギー源として優先的に使われます。エネルギーを多く使って糖質を消費してしまうと、血糖値(血液中の糖の濃度)が低下します。すると、疲れやすくなります。また、特に脳はブドウ糖だけをエネルギーとしているため、血糖値の低下は思考力や集中力の低下に直結します。
こうした疲労状態でブドウ糖を摂取すると、ブドウ糖はすぐにエネルギーに変換されるため、血糖値を回復させ、その結果疲労回復しやすくなります。糖質は甘い食べ物に多く含まれていますから、食べたくなるというわけですね。
ただし、甘いものを取ると急激に血糖値が高くなることもあるので要注意です。
疲れると甘いものが欲しくなるのは、すばやく疲労状態を回復するためなんですね! 疲労を感じやすい午後3時頃に甘いものがほしくなるのも、人間の自然な欲求と言えます。また、衰弱した患者にブドウ糖液が点滴されるのも同様の意味です。
食事以外の疲労回復方法
甘いものが疲労回復に有効なのはわかりましたが、健康的な疲労であれば、食品摂取以外にも回復方法があります。
- 睡眠
睡眠中は昼間使っていた脳細胞を休憩させることができます。一般的に、理想的な睡眠時間は1日6~8時間前後とされていますが、ちゃんと熟睡できていれば時間にはこだわらなくてもよいそうです。
- お風呂
入浴は休養のリズムを作るといわれています。就寝前は38~40℃のぬるめのお風呂がおすすめ。副交感神経が優位になるため、リラックス効果を期待できます。起床時のお風呂は、少し熱めの41~42℃がよいでしょう。
- 瞑想
瞑想にはさまざまな種類があり、現在も研究が進む分野です。ストレス軽減や感情のコントロールに有効とされ、心のバランスを整えてくれます。健康増進、症状の緩和や回復に働きかけるといった研究もされています。
- 香り
香りはリラックスを促してくれます。入浴時に好みのアロマオイルを湯船に落としたり、お香を焚いたり、日常生活に取り入れやすい方法ですよね。ルームフレグランスやポプリなら、置いておくだけで香りの癒やし効果が楽しめます。
- 自然
森林浴は眠気やだるさを改善します。マツなどの樹木が発散する「フィトンチッド」と呼ばれる成分には、細菌やウイルスの繁殖を抑える効果、血圧低下の改善、免疫力を高める効果を期待できるそうです。
- 運動
体を動かして疲労を軽減させる方法を「アクティブ・レスト」といいます。疲労した体は、筋肉が固まり血行の悪い状態。そのため、細胞に栄養を運んだり老廃物を排出したりするのが困難になりますが、血行を良くすれば、体内にたまった疲労物質が取り除けると考えられています。
さまざまな疲労回復方法がありますが、いくら試しても起床時の辛さや、仕事の効率が低下するなどがある場合は、医療機関を受診するのがおすすめです。
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。
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参照:江崎グリコ株式会社
イラスト:飛田冬子




