50代からの女性のための人生相談・3

人生相談:老後資金の備え方は?老後が不安です……

公開日:2021/02/22

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「50代からの女性のための人生相談」は、専門家の方に読者のお悩みにお答えいただくQ&A連載。今回は、55歳女性の「老後資金の備え方」についてのお悩みに、ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんが回答します。

人生相談:老後資金の備え方は?
人生相談:老後資金の備え方は?

55歳女性の「老後資金の備え方」についてのお悩み

「老後資金の備え方」について悩んでいます。独身・子なしの55歳です、兄妹なし。頼れる人はいません。
 
家は賃貸で、今は約5万円の家賃で済んでいますが、近いうちに8万円を超える家賃のところに引っ越す予定です。

貯金は1500万円程度。60歳で定年を迎えた後は、年収が300万円程度に下がると思います。

ねんきん定期便を見ると、私のひと月の年金額は15万円程度とのことで、老後がとても不安です。定年までのこの5年間で、どう備えたら、良いでしょうか?
 
おひとりさまの私には、生命保険も必要でしょうか?

(55歳女性・M.Iさん)

畠中雅子さんの回答「年間の赤字の許容額を計算して」

「老後資金2000万円問題」で不安に

老後資金2000万円問題」が世の中を騒がせましたから、老後資金については多くの方が不安に感じていることと思います。

とはいえ、頭での中であれこれと思い悩んでいても、不安が軽減するとも思えません。一つずつ、問題に対処していきましょう。

老後生活で重要なのは、年間収支の赤字を少なくすること。貯蓄が多くても、年間の赤字が多ければ底を突く可能性もありますし、貯蓄が少なくても、年間の赤字が少なければ老後生活は成り立ちます。

ご相談者は55歳なので、退職時には退職金が加わって、貯蓄はもっと増えるはず。退職金を受け取った貯蓄がピークになる時点で、「年間の赤字の許容額」を計算してみることをおすすめします。許容額内であれば、赤字が出ても、老後生活は成り立つ計算になるからです。

70歳を過ぎたら、ケアハウスへの入居がおすすめ

70歳を過ぎたら、ケアハウスへの入居がおすすめ

次は、ご本人も気にされている家賃について。定年後も年収300万円を得られる間は、家賃が8万円でも赤字を出さないやりくりは可能だと思われます。問題は年金暮らしに入ってから。

年金の半分以上が家賃に回ると、他の生活費にしわ寄せがいきますし、赤字も増えそうです。赤字を抑えるために家賃の安い部屋に引っ越す考え方もありますが、70歳を過ぎたら、ケアハウスに引っ越す方法も検討してはいかがでしょうか。

ケアハウスは60歳以上で、原則として自立している人の住まいです。部屋は個室で、トイレが付いています。お風呂は大浴場を利用します。3食の食費込みで、ご相談者の年金額ですと、月額10万円前後で暮らせるところを探せます。ケアハウスに住み替えれば、赤字はほぼなくなり、手元の貯蓄を温存できるようになるはずです。

また「介護型ケアハウス」を併設していたり、特別養護老人ホームも一緒に経営しているケアハウスを探すと、介護状態が重くなったら介護型ケアハウスに住み替えたり、特養の待機待ちも可能になります。日中は看護師がいるケアハウスも多いので、薬の管理や持病についての相談もできるはずです。

問題は、介護型ケアハウスは数が少ないこと。とはいえ、まだ55歳で探す時間はたくさんあります。リタイアして時間ができたら、介護型を併設しているケアハウスを探して、見学することをおすすめします。

お葬式代や死後の整理費用として終身保険の検討を

最後は保険について。退職金を含めれば十分な貯蓄をお持ちなので、生命保険の必要性は高くありません。ただし、配偶者やお子さんがいない方が亡くなられた後、預金類をすぐに下すのは、難しい現実があります。

一方で保険金については、受取人固有の財産になるため、保険会社に書類を提出してから1~2週間程度で受け取れるケースが多くなっています。

お葬式代や死後の整理費用などに保険金を充てたい場合は、300万円くらいの終身保険に加入しておくと安心できるでしょう。

■回答者プロフィール■

畠中雅子さん

回答者:畠中雅子さん

はたなか・まさこ 1963(昭和38)年生まれ。ファイナンシャル・プランナー(CFP®)。『高齢化するひきこもりのサバイバルライフプラン』(近代セールス社刊)他、著書は70冊以上。また「ミニチュアワールドと観光列車」に造詣が深くブログを開設している。

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