値上げに負けない!年金家計の守り方・増やし方#4
ゆったり投資中級:NISAの積立投資をほったらかす
ゆったり投資中級:NISAの積立投資をほったらかす
更新日:2024年02月06日
公開日:2023年12月28日
教えてくれた人:横山光昭(よこやま・みつあき)さん
家計再生コンサルタント、(株)マイエフピー代表。「消・浪・投®」の家計管理と投資を両輪に資産形成を目指す。家族マネー会議も有名。相談件数2万6千件超、著作181冊、メディア出演多数。
節約で浮いた8000円。どこに置き換える?

前回は「ゆったり投資」の初級編として、ネットバンクに切り替える方法をお伝えしました。今回は、中級編として、NISAのつみたて投資枠についてお伝えします。
例えば節約で月々8000円浮かせたら、“貯金”せずに“貯蓄”を、と横山さんは言います。
「貯金は、資産として現金を貯めること。一方、貯蓄とは、現金・株など、あらゆる金融資産の蓄えのこと。貯金こそが資産という意識から離れ、目減りリスクのある現金を他に置き換えてみましょう」
8000円の貯蓄先に推すのは、 2024年から始まるNISAの「つみたて投資枠」。国が支援する非課税の積立投資制度で、2023年まであった「つみたてNISA」同様、金融庁の基準を満たした投資信託から選び投資できるので、初心者が投資を始めやすい枠なのです。年間120万円で計1800万円分の投資まで、利益は非課税です。
ネット証券で口座を開き、毎月の積立金額と投資信託を決めれば、あとはプロが運用するので、“ほったらかし”で大丈夫。
「元本割れのリスクはありますが、長期的には株価は右肩上がり。長く運用するほど利益が出ます。的確に商品を選べば利率3~5%で運用でき、貯金の目減り分以上に資産を増やせます」と横山さん。短期的な値上がりや値下がりに一喜一憂せず、気長に気楽に臨むのがコツです。
NISA(つみたて投資枠)の始め方
2023年中にNISAの口座を開設しているかどうかで、口座開設の手続きやいつから手続きができるのかが変わります。
2023年末時点でNISA口座を持っている場合、口座を開設している金融機関で2024年からのNISA口座が自動的に開設されるため、開設手続きを行う必要はありません。
◆新たにNISA口座を持つ場合
【ステップ1】ネット証券でNISA口座を開設する
【ステップ2】つみたて投資枠で積み立てる投資信託を選び、積立金額を設定する
【ステップ3】目論見書を確認し、購入する
つみたて投資枠ならこう増える
月々8000円投資した場合、5年間で48万円+利益が6万4049円※!
※毎月8000円を積み立てる投資信託を年利5%で運用した場合。実際には、販売会社に手数料を支払います。またNISAは、元本および利回りが保証された制度ではありません。ご自身の責任において投資を行ってください。
時間がお金を増やす!NISAの始め方
ネット証券の口座開設が難しそう……どうすれば?
スマホで行えば、15分程度で手続きが完了!口座は最短で翌日から使えます。
NISAを始める証券会社は、投資できる商品が多く手数料が安いネット証券がおすすめ。特に楽天証券は操作も簡単です。右の手順で総合口座(「特定口座 源泉徴収なし」を選択)の開設と同時に、NISA専用口座を作ります。
横山さんおすすめ:楽天証券の始め方

【ステップ1】楽天証券のホームページから、「口座開設」をクリックする
総合口座の申込画面になるので、画面の指示に従って、手続きを進めます。
【ステップ2】必要書類・顔写真をスマホで撮影
本人確認書類を提出します。スマホのカメラで、運転免許証かマイナンバーカードを撮影し、続いて顔写真を撮影します。
【ステップ3】氏名・住所など情報を入力
個人情報を入力します。NISAも同時に開設申込すれば、ログイン後すぐに取り引きできるように。税務署審査が別途行われますが、楽天証券なら審査結果を待たずに取り引きを始められます。
Q長期投資の「複利」って?
A利子が利子を増やす、利息の増え方です

利子は元本につき、種類は単利と複利があります。
単利は、利息がついても元本はそのまま。複利は、ついた利息が元本の一部になります。例えば利率5%で、毎月8000円を5年間積み立てたら、単利なら約54万1000円、複利なら約54万4000円に。
10年間では、単利は約120万2000円、複利は約124万2000円になります。複利の効果は期間が長いほど、金額が大きいほどメリットを得られるので、早めに始めましょう。
結局、NISAのつみたて投資枠ではどの商品を買うのが安心?

答:「全世界」や「全米」などのインデックス・ファンドがおすすめです
投資信託の商品は、株価など市場の指標と連動し、値動きが安定している「インデックス型」を選びます。なかでも「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」などを選ぶといいでしょう。
取材・文=三橋桃子、井口桂介(ともに編集部)、イラストレーション=ねこまき(ミューズワーク)
※この記事は雑誌「ハルメク」2023年3月号を再編集しています
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