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- キッチンのストック食品を整理!備蓄食料おすすめ収納
家事支援サービス「カジタク」のスタッフが掃除・片付けのコツを紹介する連載企画。今回のテーマは「キッチンのストック食品の収納法」です。備蓄食料の適正な量の目安とともに、ローリングストックのやり方、使いやすい収納方法を紹介します。
キッチン収納のポイントは、適正な量と使いやすい収納
モノが多く、散らかりやすい場所の代表格、キッチン。キッチンの片付け・収納のポイントとして、前回までに食器の片付けと調理道具の片付けについて書いてきましたが、今回は食品の整理について紹介します。
これまでも説明してきた通り、キッチン収納のポイントは「適正な量のモノを使いやすい方法で収納すること」です。
みなさんは、キッチンのストックしている食品の量を、きちんと把握できていますか?「ちょうどよい量(適正なストック量)」を考える上で大事なポイントは、2つあると思います。
- 少な過ぎない:平常時はもちろん、非常時に必要な量の食材があること
- 多過ぎない:賞味期限切れによるフードロスをできるだけ出さないこと
今回はこの2つのポイントを意識して、キッチンにある食品の整理・収納を進めていきましょう。
ストック食品の適正な量とは?備蓄食料は1週間分が理想
食品には「すぐに消費するモノ」と「長期保存がきくモノ」の2種類がありますが、キッチンの片付け・収納の悩みのタネになるのは後者です。保存期間が長い分、収納場所を工夫しないと、キッチンで作業するたび邪魔になるからです。
「長期保存がきくモノ」の代表格が、災害時のための備蓄食料です。地震や台風などの災害に備えて「備蓄品がないと不安」という人も多いと思います。災害時の備蓄食料はどのくらいの量が必要なのでしょうか?
大規模な自然災害で水道・電気・ガスなどのライフラインが途絶えた場合、復旧までの期間が数週間に及ぶこともあります。道路の遮断などで物流が途絶えて食料が買えない場合、ケガや体調不良で外出できない場合もあるでしょう。
「万が一」を想定して、できれば1週間分の非常食×人数分をストックしているのが理想です。1週間分が難しい場合も、せめて3日分を目安に備蓄食料を準備しておきましょう。
災害時は、自治体や勤務先の倉庫に保管してある配給品を確実に受け取れるとは限りません。支援物資もいつ届くかわからず、不足した食料を買い足しできるとも限りません。被災直後は自宅にストックしてある食料が一番の頼りです。
備蓄食料の保管にはローリングストックがおすすめ
災害はいつ起こるかわからず、決して他人事ではありません。自分や家族の命と心身の健康を守るために、非常用食材をある程度用意しておくことが大切です。一方で、食材の賞味期限切れや収納場所などのデメリットもあります。
■メリット
- いざという時に、手もとにすぐ食べられるものがあるので心身の負担が軽い
- 炊き出しや食料配布に並ぶ頻度が減る
- 日常で忙しい時や体調が悪い時にも、すぐに食べられるものがあると助かる
■デメリット
- 食材費が余分にかかる
- 非常事態が起きなかった場合、食材が無駄になる可能性がある
- 収納場所を取る
こうしたデメリットを解消する備蓄食料の保存方法として、非常用食品ではなく、普段から食べているものを多めにストックしておく方法があります。
ローリングストックという考え方で、日常的に使っている食品の中で常温保存可能なものを少し多めに備えておき、普段から少しずつ消費することで期限切れを防ぎ、消費した分だけ補充する、という方法です。
ローリングストックのメリットは、以下の通りです。
- 日頃の小さなトラブル時の助けにもなる(忙しくて買い物に行けない、体調が悪いなど)
- 長期保存できる「非常用食品」でなくてよいので、普段の買い物のついでに調達できる
- 普段も食べるものなので、消費しやすい
- 期限切れやフードロスが出にくい
実は私は以前、冷蔵庫が割とスカスカな状態から買い物をしないで「備蓄食料だけで何日食べていけるか」を試したことがあります。乾物・缶詰や忘れかけていた食材を駆使して、2週間もの間、夫婦2人分のおかずを作り続けられました。
日常的に使っている食品をベースに考えると、実は災害に備えて買い足す食品は、それほど多くはありません。
災害時の食料備蓄の目安は、農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)」などを参考にして、足りないものを買い足しておきましょう。
大事なことは、できるだけ自分や家族の好きなもの、食べなれたものを少し多めに準備しておくということです。災害時は不安な空気感になりますから、慣れ親しんだ食べ物が十分にあると安心感につながります。
なお、水は500mLくらいの容器の水を多めに用意しておくのがおすすめです。大きな2Lのボトルだと、重たいので直接飲みにくい、持ち出すのに重たい、複数人で分けるときに容器が必要になるなど、不便なことがあります。
期限切れを防ぐ!ストック食品の収納のポイント
キッチンの棚や引き出しに収納する前に、備蓄食料を種類別に分けましょう。すると、どんなものが足りないのか、多過ぎるのかを一目で把握できます。
- 主食的なもの:パックご飯・麺類など
- おかず的なもの:肉・魚・野菜などの缶詰・袋もの・レトルト・乾物など
- おやつ的なもの:菓子・ドライフルーツ・ナッツなど
- 調味料系:醤油・塩など
- 飲料系:水・パック飲料など
続いて、各食品の定位置を決めます。食品の種類ごとに定位置を決めて管理すると買い過ぎや期限切れも防止できます。また、取り出しやすい収納にすることも、食品の期限切れを防ぐために大切です。備蓄食料の収納のポイントを紹介します。
ポイント1:引き出しはボックスに立てて収納
引き出しタイプの収納があればぜひ活用しましょう。食品を重ねて収納すると、どうしても下になったものの存在が忘れられがち。引き出しを開けると上からすべてを見渡せるように、立てて収納するのがおすすめです。
立てて並べるためには、ボックスを活用します。ボックスは、必ずしもたくさん用意する必要はありません。
例えば、引き出しの真ん中に箱を一つ置くと、左側・中央のボックス・右側と3つの部屋ができます。ボックスにより「壁」ができるので、食品を立てやすくなります。食品の大きさ・量によって、ボックスをずらして位置を調整します。
ポイント2:棚には取っ手付きの収納ボックスを入れる
棚は奥のモノが取りづらい点がデメリット。棚に食品を収納する場合は、幅や奥行きに合わせたボックスを置き、「引き出し」を作るようにします。吊戸棚に収納する場合は、取っ手付きの収納ボックスが便利です。
ポイント3:袋ものは四角い形にしてコンパクトに保管
ドライフルーツやナッツなど、開封後の袋ものも、基本的にはボックスに立てて収納します。切り口を折りたたむようにして閉じると、全体が四角い形に収まるので、きれいにたくさん収納できます。
食器や調理器具、食品など、キッチンはどうしてもモノが増えて散らかりやすい場所です。「適正な量のモノを使いやすい方法で収納する」というキッチン収納の基本を思い出して、定期的に片付けましょう。
もし自分だけで進めるのが大変だと感じる場合は、プロに片付けの進め方を相談するのがおすすめ。カジタクでも「片付け名人プラン(プロの整理収納サービス)」を実施しています。一人で悩んでいる人は、ぜひ気軽に相談してくださいね。
教えてくれたのは…家事支援サービスのプロ集団「カジタク」
アクティア株式会社が提供する家事支援サービスのプロ集団「カジタク」。家事(掃除・料理)代行・整理収納・片付け・ハウスクリーニング・衣類クリーニングなど、プロならではの視点からお役立ち情報やアドバイスを発信する。
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