GWは近場でお出掛け!東日本のおすすめガーデン4選
2023.04.292023年05月08日
100均グッズを使ったおしゃれな飾り方も紹介
ダイソーの観葉植物は実際どう?買える種類と育て方
おうち時間が増えた今、観葉植物が注目を集めています。入門編としておすすめなのが、100均のDAISO(ダイソー)の観葉植物。どんな種類があるのか、実際どのくらい育ったかをレポート!第一園芸・花毎の石川恵子さんが育て方と飾り方も伝授します。
DAISO(ダイソー)の観葉植物の品揃えをチェック!
DAISO(ダイソー)の観葉植物を取材しにおじゃましたのは、東京都にある大型店舗のリリオ亀有店です。ここは、東京都内でも有数の観葉植物の品揃えが豊富な店舗だそう。
棚一面に並ぶ青々とした観葉植物。「この観葉植物たちは 山口 が育てています」と書かれたプレートが飾られており、店舗スタッフの“観葉植物愛”を感じる売り場です。
ダイソーの観葉植物は、「300円大きい観葉植物」(税込330円)と、小さい観葉植物(税込110円)が主に販売されています。
植物のプロ「花毎」の石川恵子さんも売り場を見て、「初心者の方でも育てやすい品種が揃っています。デスク上などで楽しめるサイズ感もいいですね」と、ダイソーの品揃えに納得の様子。
ダイソー広報担当によると、特にコロナ禍になってからは観葉植物の人気が上昇しているため、仕入れを強化しているとのこと。ただしダイソーの観葉植物は一年中同じ種類が買えるというわけではなく、季節や店舗によって取り揃えている種類が変わるそう。
つまり観葉植物とは一期一会ということ。その場で購入しないと再び出合えないかもしれませんが、それも面白さの一つですし、気軽にトライできるのが100均の良さですね。
ダイソーで買える「300円大きい観葉植物」の種類
2021年8月時点のリリオ亀有店で販売されていた種類をそれぞれご紹介します。「300円大きい観葉植物」は、鉢のサイズは3号のものが販売されています。
※耐陰性とは、植物が日照不足に耐えて生育する能力のことです。
シルクジャスミン 別名:ゲッキツ(月橘)
- 分類:ミカン科/ゲッキツ属
- 高さ:10~200cm
- 耐寒性:弱、耐暑性:強
- 耐乾性:普通、耐陰性:普通
- 栽培難易度:育てやすい
- 置き場所:高温期のみ屋外可
- 開花期:5月~9月
ジャスミンの花に似た香りのよい白い花が咲くことから、この名が付きました。うまく生育が進むと、花が付きます。花を咲かせたい場合は日当たりのよい場所で管理しましょう。
カポック(シェフレラ) 別名:ホンコンカポック
- 分類:ウコギ科/フカノキ属(シェフレラ属)
- 高さ:10cm~2m
- 耐寒性:弱、耐暑性:強
- 耐乾性:普通 耐陰性:有
- 栽培難易度:育てやすい
- 置き場所:暖地では屋外でも越冬可
カポックの名で出回っていますが、本来の名前はシェフレラです。(カポックはパンヤ科の全く別の植物)シェフレラは世界中に約600種もあり、最も多く目にするのがシェフレラ・ホンコンです。室内灯の下でも育てることができ、とても育てやすい観葉植物です。
フィロデンドロン
- 分類:サトイモ科 /フィロデンドロン属
- 高さ:10cm~200cm(鉢植えの場合)
- 耐寒性:弱、耐暑性:強
- 耐乾性:弱、耐陰性:有
- 栽培難易度:普通
- 所:屋内
フィロデンドロンは世界各地の熱帯から亜熱帯にかけて約650種が自生する、サイトイモ科の植物。葉に切れ込みがあるもの、シルバーリーフ、つる性など、姿もさまざまです。耐陰性があり、湿度が高い場所を好みます。強い日差しを避け、葉や茎全体にも葉水を行いましょう。
ミリオンバンブー(別名:ドラセナ・サンデリアーナ)
- 分類: リュウゼツラン(キジカクシ)科/リュウケツジュ属
- 高さ:60cm~2m
- 耐寒性:弱、耐暑性:強
- 耐乾性:やや弱、耐陰性:やや弱
- 栽培難易度:育てやすい
- 置き場所:屋内
竹のような趣があることから、開運竹とも呼ばれていますが、本来はドラセナの仲間です。明るいグリーンの葉が天に向かって伸びる姿から縁起の良い観葉植物として人気になりました。高温期の水切れに注意して、屋内の明るい場所で育てましょう。
パキラ
- 分類:パンヤ科/パキラ属
- 高さ:10cm~2m
- 耐寒性:弱、耐暑性:強
- 耐乾性:有、耐陰性:有
- 栽培難易度:育てやすい
- 置き場所:屋内
パキラは太い幹が水を貯えるため、乾燥に強いのが特徴。暖かく、明るい場所で乾燥気味に育てるのがポイントです。育てやすい観葉植物ですが、寒さや日照不足で葉が落ちることがあります。また、水のやり過ぎによる根腐れにも注意しましょう。
テーブルヤシ
- 分類:ヤシ科
- 高さ:10cm~3m以上
- 耐寒性:弱、耐暑性:強
- 耐乾性:普通、耐陰性:有
- 栽培難易度:育てやすい
- 置き場所:屋内
耐陰性があり、室内で育てやすい種類です。暑さに強く、強い日差しと寒さに弱いので室内で育てましょう。高温期の水やりはたっぷりと行いますが、低温期は乾かし気味に。環境が合うと数メートルの高さまで伸びることもあります。
スパティフィラム
- 分類:サトイモ科/ササウチワ属(スパティフィラム属)
- 高さ: 30~80cm
- 耐寒性:弱耐暑性:強
- 耐乾性:普通、耐陰性:有
- 栽培難易度:育てやすい
- 置き場所:屋内
- 開花期:5~10月
生育が進むと、ミズバショウに似た花(仏炎苞=ガクが変化したもの)が咲きます。耐陰性があり、丈夫で育てやすい品種です。直射日光を避けた屋内で育てましょう。
ナギ
- 分類:マキ科/ナギ属(マキ属)
- 高さ:15cm~20m
- 耐寒性:やや弱、耐暑性:普通
- 耐乾性:普通、耐陰性:普通
- 栽培難易度:育てやすい
- 置き場所:屋内(生育が進んだら屋外へ)
ナギは、日本・台湾が原産地の植物。神社の境内でよく見られる縁起の良い植物です。長く育てれば20mを超える大木にも成長します。耐陰性があり、観葉植物として販売されている1~2年の若い苗は寒さに弱いため室内で育てましょう。
ポトス
- 分類:サトイモ科
- 高さ:10~1.5m
- 耐寒性:弱、耐暑性:強
- 耐乾性:普通、耐陰性:強
- 栽培難易度:育てやすい
- 置き場所:屋内
植物をとにかく枯らしてしまうという人におすすめなのが、ポトス。東南アジア熱帯雨林地域原産で、水に挿すだけでも育てることができる丈夫な観葉植物です。日光を好むので春から秋は屋外でも育てられますし、耐陰性があるため屋内でも育てられます。葉焼けを起こすため、直射日光には当てないようにしましょう。
100円の小さい観葉植物
100円の小さい観葉植物も販売されており、もっと気軽に楽しみたいという方にはおすすめです。リリア亀有店では、100円の観葉植物の品揃えは3種ほどで少なかったです。別店舗をリサーチしたところ、多肉植物やサボテンの販売取り扱われている場合もありました。
こちらも、季節と店舗によって品揃えは異なります。
ダイソーの観葉植物の植え替えアイテムにも注目
リリア亀有店に置いてあった「300円大きい観葉植物」はビニールのポットに植えたものを硬質プラスティックのこげ茶色の鉢に入れて販売されていました。そのままでも飾れますが、より大きく、しっかり育てたい場合は、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。一般的な植え替え時期は5月~9月の生育期がおすすめです。
植え替えのアイテムはダイソーでも購入することができます。
土を使った植え替えの場合
【用意するもの】
- 4号程度の鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 土
- 割りばし
【植え替えの仕方】
- 鉢底がネット状になっていない場合は、鉢底ネットを敷いて鉢底石を高さ1/5の量程度入れます。
- ポットに入れたままで、植え替える植物のポットの高さと植え替えたい鉢の高さを確認します。併せて、植え替える鉢の上部から2~3cmはウォータースペース(水やり時に必要)の余裕を見ておきましょう。
- 鉢底石が見えなくなる程度、軽く土を入れます。
- ポットから植物を外し、底の部分の土を軽くほぐして、3の中央を意識して置きます。
- ウォータースペースがあるのを確認しながら、土を入れていきます。この際、軽く割りばしなどで突きながら入れると、しっかりと土が入ります。
- 植え替えが終わったら、鉢底から水がたっぷりと流れ出るくらい、しっかりと水やりを行いましょう。
土を使わない場合
一部の観葉植物は、土の代わりとなる資材と水を使って栽培する「ハイドロカルチャー」で育てることもできます。
ハイドロカルチャーで育てるときのポイント
ハイドロカルチャーとは水耕栽培のこと。水の管理がしやすく、清潔感があるといったメリットがあります。
一般的には「ハイドロボール」という人工の土を使用する場合が多いですが、ダイソーではハイドロカルチャー向けに「ゼオライト」や、「ジュエルポリマー」という資材が販売されています。
どちらもさまざまな色があるので、お好み次第で楽しみ方が広がりますね。
石川さんいわく、ハイドロカルチャー用として販売されているゼオライトは本来根腐れ防止剤であり、もちろん観葉植物栽培は可能ですが、(水耕栽培全般にいえるが)あまり大きく育たないとのこと。
同じ園芸用品コーナーで販売されていた「ガラスカラーサンド」「インテリアカラーミニストーン」は、サボテンなどの多肉植物の化粧砂(土を隠すために使うもの)として使う方がよいのではないかということでした。
土に植える場合は底に穴のあいた鉢を探す必要がありますが、ゼオライトの場合は水が抜けない容器であれば何でもいいので、グラスやお皿など飾り方にも幅が出て楽しいですね!
ハイドロカルチャーに向いている観葉植物
「植え替えやすいのは、パキラのようにしっかりと一株で立っているもの」と石川さん。
今回見た植物の中だと、パキラやミリオンバンブーが植え替えやすそうとのこと。根元の土をバケツの中などでやさしく洗い流してから、ゼオライトやゼリーを入れた容器に植え替えましょう。
100均の観葉植物を購入して持ち帰るときのコツ
石川さんが、購入した観葉植物を傷めずに持って帰るコツも教えてくれました。ダイソーに置いてある、ビニール袋・新聞といった資材を使用します。
まず根本をビニールで包みテープで止めます。倒れても土がこぼれないようにしましょう。
葉が隠れるサイズに新聞紙を畳み、観葉植物をくるりと筒状に包みます。
包んだらテープで止めて完成!これで傷むことなく持ち帰ることができます。
100均の観葉植物を育てる上での注意点
ダイソーで販売されている観葉植物は育てやすい品種が揃っています。品種によっては気温が高い季節は屋外で育てることも可能ですが、四季のある日本の場合、観葉植物の多くは屋内で育てることが前提です。お手元にある観葉植物の詳しい育て方については、インターネットの複数のWEBサイトを見比べてみましょう。
観葉植物を長く楽しむためには、次のことを特に気を付けましょう。
エアコンの風と直射日光に当てないようにする
風通しがよい場所を好みますが、エアコンの風は苦手ですので、あたる場所は避けましょう。また先ほどお伝えした通り、観葉植物は読んで字のごとく、葉の美しさを鑑賞するものです。そのため、良かれと思って直射日光に長期間当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまいます。また、冬場など気温が低い時期に外に出しっぱなしすると寒さで植物全体を傷めてしまいます。
水やりは、土の表面が乾いてから行う
枯らす原因で最も多いのは、土が乾かないうちに水をやり続けて根腐れを起こしてしまうことです。品種にもよりますが、土の表面が乾いてから1~2日後にしっかりと水やりを行いましょう。鉢底からたっぷりの水が流れ出るくらいが目安です。しっかり乾かし、しっかり湿らす、というのが水やりの基本です。このとき、鉢底に溜まった水は必ず捨てましょう。そのままにしておくと根腐れの原因となります。
霧吹きでの水やり「葉水」は頻繁に行う
水やりよりも頻度を多くしたいのが「葉水(はみず)」です。霧吹きで葉に軽く水を吹きかけましょう。多くの植物は葉からも水分を吸収します。また、葉から水分が蒸散するので、乾燥する季節には特に効果的です。病害虫の予防にもなり、ほこりを防ぐ効果もあります。
ダイソーの観葉植物は実際どう?編集部で2か月育ててみた
ハルメクWEB編集部員がダイソーで購入したパキラとミリオンバンブーを実際に育ててみました。最初は心もとない状態でしたが、植え替えを行い、水やりを欠かさず行っていたらすくすく大きく育ちました。
購入した日付は、7月18日。9月3日時点で、ミリオンバンブーの葉はおよそ2倍の高さまで伸びました。
パキラも7月18日に購入。根本のビニールポットが心もとない様子でしたが、土に植え替えて2か月。しっかりと葉が大きく広がっている様子がわかります。
「どちらも、とっても元気になりましたね!ミリオンバンブーはウォータースペースがもう少しあると、より育ちやすいでしょう」と石川さんにアドバイスをもらいました。
100均グッズを使ったおしゃれな観葉植物のインテリア
さらに石川さんに、ダイソーの店舗にあるアイテムで観葉植物の飾り方を教えてもらいました。100均グッズなら気軽に試せてとても楽しいですよ!
ラタンのかごを使ったアソート盛り
ダイソーに販売されていたラタンのかごに、「フィロデンドロン」「シルクジャスミン」「スパティフィラム」を詰め合わせました。ダイソーの黒い鉢を隠す鉢カバーとしてナチュラル素材のかごを使用することでインテリアにも自然になじみます。鉢から植え替える必要もありません。このとき、バスケットの内側にセロファンやビニールを敷いておくと、水やりの際などに汚れが気になりません。
フェイクグリーンも加えてバリエーションを出す
木の箱に詰め込んだのは、「ポトス」「フィロデンドロン」「カポック」。そして、フェイクグリーン。ダイソーにはフェイクグリーンも販売されているので、シルバーリーフなど、少し色味が違うものなどをフェイクグリーンで足すとよいアクセントになります。
窓のない洗面所や、手が届きづらい場所で観葉植物を育てることは大変難しいので、割り切ってフェイクグリーンを置くのがおすすめです。
いくつかの観葉植物を組み合わせる場合は、背の高いタイプと枝垂れるタイプを合わせると、バランスよく見えます。その場合は手前に枝垂れるタイプを配置しましょう。
ハイドロカルチャーにおすすめのガラス容器
食器コーナーも、観葉植物を飾る上で活用できるアイテムが豊富にそろっています。石川さんが特におススメするのが、ダイソーのガラス容器。
「薄くて透明度の高いガラスなので、インテリアに映えること間違いなし。ふたを取って花瓶として使ってもいいですし、ハイドロカルチャー用の容器としてもおすすめです」
小物入れはハンギング用の鉢カバーにしてもOK!
「ランドリーバスケットのような布ものでも、鉢カバーとして使える」と石川さん。今回見つけたのは吊り下げる形の小物入れのバスケットです。「ビニールを入れて、その中にポトスといった葉が垂れてくる植物を入れて飾るといいでしょう」
アイデアと工夫次第で観葉植物の飾り方も幅が広がりますね。ぜひダイソーでいろいろな観葉植物と、飾り方にチャレンジしてみては?
※価格はすべて税込表示。情報はすべて取材時のものです。店舗・時期によって取り扱いのない商品があることをご了承ください
■教えてくれた人
花毎(はなごと)の石川恵子さん
花屋の第一園芸が運営する花にまつわるコトを楽しむWEBサイト「花毎」。二十四節気とともに感じる季節の花を軸に、買うだけではない花の楽しみ方をさまざまな角度からご紹介。花毎の書籍に『花月暦』(株式会社パイ インターナショナル刊)
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