花屋が教える!ベランダガーデニングの楽しみ方

どんなベランダでも花が映える!ハンギングの作り方

公開日:2020/06/29

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「花を知り、楽しむ」がコンセプトの第一園芸のWEBサイト・花毎(はなごと)の石川恵子さんが、マンションでも園芸を楽しめるベランダガーデニングの方法をお伝えします。今回のテーマは、ベランダガーデニングにおすすめのハンギングの作り方です。

ベランダガーデニング

ベランダガーデニングを始めるなら、ハンギングがおすすめの理由

ガーデニングを始めたいけれど、場所が無い、日当たりが悪い、枯らしてしまう……といった数々のハードルがあって、ためらってしまう方も多いかと思います。

かく言う私も花屋でありながら、最初はマンションのベランダの条件の悪さに諦めかけたこともありました。しかし、何度も失敗と成功を繰り返すうちに、だんだんとコツをつかんで、いつも花のあるベランダが保てるようになりました。

今回はこれから初めてベランダガーデニングをスタートさせる方のために、初夏から秋まで長く楽しめる、おすすめの方法をご紹介します。

我が家のベランダは東向きと西向きの2面がありますが、どちらも数時間程度しか日差しが差し込みません。しかもスリットがあるタイプの柵ではないため、最も明るい場所は手すりの近くだけでした。

しかしながら、手すりは床から程よい高さにあるので風通しも良く、なんといってもお手入れがしやすいのです。部屋の中からも見える位置なのでやりがいも感じられるベストポジションです。

 

ベランダガーデニングの、ハンギングのやり方・方法とは?

ベランダガーデニングにおすすめの鉢

このバスケットはMONDWERK(モンデリック)というブランドのもの。これに入れるとどんな花でも見栄えがとてもいいです。また6号サイズのスリット鉢3つが、ぴったり収まります。この他にもイケアなどでも素敵なプランターが販売されていますので、お好みにあったものを見つけてください。

ベランダガーデニングでハンギングをする
使用しているのは、小林金物のプランターハンガー

ひと口にハンギングといっても、さまざまなやり方がありますが、私の場合はベランダの手すり部分に専用のプランターハンガーを使って、横長のラタンバスケットを取り付ける方法で行っています。

私が愛用しているプランタータイプのバスケットには、土をそのまま入れる方法と、鉢を入れ替える方法の2種類があります。

バスケットにそのまま土を入れる方法

バスケットの底に排水用の穴を開けたビニールを引き、バスケットの中に直接土を入れて苗を植え込むこともできます。

直接苗を植え込むと、最盛期はとても素敵に見えるのですが、植物の日の当たり方を変える際などに、前後にプランターの向きを変えるだけでも、とても労力がかかります。

また、植えた苗が均一に育つわけではないので(最悪枯れてしまうこともあります)、見栄えがよくない時期も出てきてしまうことも。

鉢を入れ替えてハンギングする方法

そこで今回は、初心者向けということで、手入れが簡単な鉢を入れ替える方法を詳しくお伝えします。

鉢を使えば、状況に合わせて植物を入れ替えることも、植え替えることも簡単。特に夏場は日差しが強過ぎたり、蒸れたりすることも多いので、とても便利で手軽な方法です。
 

植え付けに必要な材料と方法 

ベランダガーデニングの植え付けに必要な材料


材料(1鉢分)

  • スリット鉢(6号サイズ・直径180mm)+排水溝用ネット

プロの生産者も使用する、土がたっぷり入り、軽量で安価な鉢です。深く切れ込みの入った溝が特徴で、根がよく育ちます。ただし、溝から土がこぼれ出やすいため、キッチンの排水溝用ネットを敷いてから土を入れましょう。

※6号程度の鉢であれば、鉢底石は不要です。その分、土を増やすことで根が大きく育ち、保水性も良くなります。

  • 土(スリット鉢6号サイズの場合約2.2リットル使用)

今回最もおすすめしたいのが、「バイオゴールドの土 ストレスゼロ」(株式会社タクト)という種類の土です。一般的な培養土でも問題はありませんが、実は植え替えごとに土を入れ変える必要があり、その廃棄処分をしたり、捨てない場合は土を再生させたりするのも大変です。

この「バイオゴールドの土 ストレスゼロ」であれば廃棄の必要は無く、繰り返し使用することができる上に、泥っぽさのない使いやすい粒状の土なので植え替えも気楽に行えます。価格は通常の培養土よりお高くなりますが、捨てる必要がないため長期的に考えると、とても良い買い物ではないでしょうか。

  • 元肥(6号鉢の場合約30g使用)

植え付け時に「バイオゴールドクラシック 元肥」を6号鉢に対して30g程度(女性の手のひらに載る程度)を加えて使います。天然の原料を使用しているので、土に混ぜ込まなくても使えます。

  • 追肥(バイオゴールドオリジナル)

一般的な追肥は植え付け後しばらくたってから鉢の上に置きますが、この追肥は植え付け後すぐに使用することができます。使い方は追ってご紹介します。
 

ハンギングの植えつけ方

植え付けの仕方

排水溝用ネットをセットして、1/3程度土を入れ、元肥を加えます。

植物をポットから取り出す

花苗をポリポットから取り出します。良い苗はしっかりと根が張っていますので、底の部分を軽くほぐして植え付けます。このとき、苗の上部にコケや枯葉などが付いていたら、取り除いておきます。※土が乾いた状態で行ってください。

追肥は本来、植え付け後に施しますが、天然素材の追肥はコバエなどが寄り付きやすいので、土をかぶせて使います。鉢の八分目程度まで土を入れたら、6号鉢なら15粒程度を置いて、土をかぶせましょう。

植え付けの土の量

 植え付ける際の土の量は、鉢の上部から2~3cm下までにして、必ずウォータースペースを設けましょう。水やりをしたときに土があふれ出ないようにするためです。

植え付け後には、鉢底から水が流れ出るまで水やりを行ってください。土が白っぽくなったら水やりのタイミングです。夏場の水やりは、朝か夕方の時間帯にしましょう。日差しが強く、気温が高いときに水やりを行うと、根が傷む原因となります。

花がら(終わった花のこと)は、見つけたら都度摘みましょう。意外にも、こういった作業は無心になれるので、いい気分転換になります。

 

花の植え替えをするベストシーズンは?

4~6月頃が「夏~秋の花苗」の植え付け、10~11月頃にこの花苗から「秋~春の花苗」に植え替えます。その後4~6月頃に「夏~秋の花苗」植え替えるといったサイクルを繰り返します。

今回植え付けた花たちの成長については、この連載の中で追ってご紹介していきたいと思います。
 

■もっと知りたい■



花苗の植え付けなどのご質問もできる限りお答えしていきたいと思いますので、ハルメクWEB編集部宛に問い合わせフォームから質問をいただければ、Q&A形式で掲載させていただきます。

花毎(はなごと)

花屋の第一園芸が運営する花にまつわるコトを楽しむWEBサイト。二十四節気とともに感じる季節の花を軸に、買うだけではない花の楽しみ方をさまざまな角度からご紹介。人気連載から生まれた、知られざる花の名所を訪ねるツアーや異業種コラボ「お花見タクシー」など実際に参加できるイベントも続々紹介しています

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