母の認知症の進行で不安に…
いきなり始まった私の介護に関わる人生(12)
母の介護で頼りになっていた兄の話
父の壮絶な介護も終わり一息つくこともなく、並行していた母の介護が待っていました。兄に母のことを任せ気味だったので、これからは私も兄と一緒に母の介護をやっていくつもりでした。が、まさかその兄が……。頼りになっていた兄の話です。
INDEX
兄の紹介
父の話でも出てきていた兄は、唯一の兄妹で私の5つ上。小さいときはケンカばかりしていて、よく母に怒られていた想い出があります。ケンカというより、兄が私にちょっかいを出してきて私が嫌がって大泣きするというもので、ケンカとは言わないのかもしれませんが。
私が同等に話せるような年齢になったときには、もう既に兄は高校を卒業する年齢になっていて、卒業と当時に家を出てしまい、今思い返せば兄と真面目に会話をしたことがありませんでした。
兄が父とも会話をしているところを見たことがありません。なにせ父が厳格に輪をかけたような性格だったので聞く耳持たずでしたし、そんな父とでは会話にもならない、結果話したくもない、それは私も同じで兄が家を出て行ったとき、うらやましかったのを覚えています。
突然の結婚
某有名ホテルに就職した兄は、お盆もお正月も帰省することがなかったので数年会わない時もあり、久しぶりに会ったのは私の成人式の日。お祝いのケーキを持って、帰省してきました。
社会人を数年やっていると、こういうことにも気が利くようになるんだと笑った私に「お兄ちゃん結婚するんだって。そのケーキも彼女かららしいよ」と母から言われ、兄が結婚?? という驚きと喜び、そして、なんだ気が利いているのは彼女かというちょっと残念な気持ちで複雑でした。

父の体の悪いところが全部似た兄
兄は小さいとき喘息を患っていたそうで、その時代の病院どこでも喘息治療ができたわけではなく、少し遠方の病院まで通院していたと聞いたことがありました。
そんな兄、父の悪いところがほとんど似てしまい、若いときから血圧が高く、お嫁さんが父から「薬をしっかり飲ませてくれ、俺みたいに苦労しないように」と言われていたと聞いて、そういえば父の皮膚の弱いところも似ていたなと思い出すことがありました。
ただ、普段の生活で兄に異変があるとかは一つも聞いたことがなく、海外出張も頻繁にこなしていて体を壊さないといいなくらいしか思っていませんでした。
のちにわかったことですが、健康診断の心電図で要再検査という結果が出ていて、それは本人だけが知っていたようで家族は誰も知らなったのです。心臓が弱いところも父に似てしまっていました。
でも再検査をしていなかったようで、きちんと再検査をしていたら、あのようなことが起きなかったのではないかと悔やまれることになりました。
■もっと知りたい■
あさくら さとみ
生前の父の介護を3年前に携わり、母のアルツハイマー認知症の介護に7年。介護のことを何も知らない状態から始まりました。2年前には兄が急死し不安な状況での介護。介護する側の気持ちや、認知症というものの現実などお話しできたらと思います。
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