アートの島へひとり旅 その1
2022.06.242022年04月25日
軍艦島上陸ツアーと雲仙九州ホテル
世界遺産「軍艦島」で呆然!マンションはメンテが大事
世界遺産「軍艦島」で、築100年の高層マンションのすさまじい劣化に呆然。リニューアルした「雲仙九州ホテル」で、新しいってやっぱり良いなぁと実感!
一か八かの“優良”高齢者施設より、自宅を選びたい
高齢者施設は、だいたいがハズレで、当たりならラッキー! などと聞くので、限界まで自宅で粘る! と決めています。でも自宅の寿命は持つのだろうか??
長崎県の端島、通称「軍艦島」に行ってきました。
明治に開抗した炭鉱の島には、従業員のための鉄筋コンクリート造の高層マンションが立ち並び、最盛期には5300人が暮らしていました。しかし、昭和49(1974年)年に閉山するや無人島に。
築100年超のマンションの成れの果てはすさまじいものでした。我が家もいずれ……。
軍艦島コンシェルジュツアーのコンシェルジュは80歳超
長崎市街地の港から軍艦島へは片道45分。軍艦島で働いた経験のあるコンシェルジュのお話が面白いので、あっという間!
2015年に世界文化遺産に登録されて、上陸ツアーが始まりました。
波が高いと接岸できず、上陸できるのは、年間100日程度。だから、「皆さまの日ごろの行いが良いので、今日は上陸できます」の船内アナウンスには、拍手が起こりました。
採鉱は危険な仕事のため、賃金が高く、多くの労働者が集まりました。
待遇も良くて、本土では普及していなかった、3種の神器が各家庭にあり、電気・ガス・水道等のインフラも整備。マンション地下には、今でいうデパ地下、食料品売り場があり、屋上には運動場や菜園がありました。
セレブマダムは週イチでパーマ屋に通っていたとか、高波で打ち上げられた魚を屋上で拾ったとか、コンシェルジュが実体験に基づいて話してくれます。
上陸時間は40分ほど。制限されたエリア以外は危険なので立ち入れません。建物は崩壊寸前で、余命半年。
日本初の高層マンションは、真ん中に吹き抜けがあって、今も通用しそうな構造。
たくさんの家族が住み、お祭りや運動会などを通じてコミュニティを育んできたのに、閉山とともに一人残らず島を去りました。子どもたちも友達と離れ離れに……。
「雲仙九州ホテル」のハルメク世代おススメポイント
宿泊は、大正~昭和初期に、英国人の避暑地であった雲仙温泉。「雲仙九州ホテル」は、1917年創業の老舗。近年、リニューアルオープンしました。
ハルメク世代おススメポイント!
- 部屋風呂からテラス越しに雲仙地獄が見下ろせ、露天風呂気分。浴室の椅子が高めで立ち上がりやすいのも◎!
- かぶりの部屋着と、ストラップ付き部屋番号入りキー。レストランは部屋着でOK! このキーなら、部屋番号を忘れても大丈夫だし、どこにしまったか探さなくてすみます。
- バーやラウンジのドリンクが全品無料。トマト酢ベースのアンチエイジングジュースや、カロチンたっぷりの人参カクテルなどメニューも豊富です。
- 食事は洋食だけど、お刺身や、パンでなく炊き込みご飯が出ます。長崎県は魚種の豊富さでは日本一。お造りには地魚も盛り込まれていました。
雲仙地獄は床暖房完備!高齢者の住まいにも床暖房はマスト?
雲仙地獄は、地面全体が暖かく、ネコもこんな感じ。お腹をぴったりつけて寝そべっていました。
廃墟と新築の両方を体験して、中古住宅リフォームより、床暖房付き築浅物件への住み替えがベストに思えてきました。
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